猟区管理官ジョー・ピケットの知人、ブッチの所有地から2人の男の射殺体が発見された。殺されたのは合衆国環境保護局の特別捜査官で、ブッチは同局から不可解で冷酷な仕打ちを受けていた。逃亡した容疑者ブッチと最後に会っていたジョーは、彼の捜索作戦に巻きこまれる。大自然を舞台に展開される、予測不可能な追跡劇の行方は。手に汗握る一気読み間違いなしの冒険サスペンス!
まま母と二人の義理の姉にこき使われても明るく暮らす16歳の少女エラ。お城から舞踏会への招待状が届くが、まま母の意地悪でエラは留守番。悲しみに暮れる彼女に、美しい妖精が魔法をかけてー。輝く宝石と煌めくドレス、珍しいご馳走、不思議な道化、無邪気なダンス、極上の砂糖菓子、そして王子のキス。夢のように魅惑的な言葉で紡がれた、ときめきと幸せが溢れだす永遠のシンデレラ物語。
これまで高校国語教科書に掲載されたことのある、プロレタリア文学のアンソロジー。教科書に準じた注と図版を付した。理解を深めるプロレタリア文学についての対談も収録。
大西洋で牙を剥くUボートから護送船団を守れ!第二次大戦中、敗北寸前のイギリスで、退役中佐に託された困難な任務。その成功の鍵はボードゲームと優秀な女性たちだったー。サスペンスフルな傑作ノンフィクション!
自由と冒険を求めて海にのりだした青年時代のムーミンパパ。ユーモラスな竜との戦い、あらしでたどりついたゆかいな王さまの島、おばけと同居したり、深海にもぐったり…さまざまな冒険をしながら、ムーミンママと劇的な出会いをするまでをパパが書いたファンタジーあふれるムーミン物語の傑作。
愛犬の死、湖上花火、大岡昇平夫妻や土地の人々との交流…。執筆に加え講演、選考会など多忙をきわめる夫・泰淳の仕事の合間を縫うように過ごした富士山荘の日々を綴る。昭和四十一年十月から四十四年六月の日記を収録。田村俊子賞受賞作。
結婚して幸せに暮らしていたトミーとタペンスは、上司からある提案を受ける。英国に対するスパイ活動が疑われる“国際探偵社”の経営者になりすまし、秘密情報部のために探偵業をしてみないかというのだ。そんなわけで探偵社を引きついだ二人は、持ちこまれる数々の事件を古今東西の名探偵の捜査法を真似て解決する。ミステリの女王がおくるコンビ探偵ものの白眉、新訳決定版。
隣のおじさんのことのように毎晩ゴヤの動向を伝える父、バルセロナで藤原定家の日記に呻吟する父、サルトルや武田泰淳や愛犬の死に打ちひしがれる父、田植えのように夜中トントンと原稿用紙の升目を埋めていく父…。『時間』『インドで考えたこと』『方丈記私記』『ゴヤ』『路上の人』などの作品で知られる堀田善衞。「ただの文士」であろうとした作家の生きた姿をーその創作への情熱、社会に開かれた魂、少しユーモラスな日常を、娘の目から追想する。
きのうは、いたずら・うさぎ!きょうは、あべこべ・うさぎ!あしたはなにになろうかな?幼い子どものはずむような毎日を、リズミカルな文と愛らしい絵でえがいた、はじめて読んできかせるのにふさわしいおはなし。
40歳にして一大決心、パリで一人暮らしを始めてみるも旅するのとは大違い!犬のフンと格闘し続ける街、大のおとなでもプティと呼び合い、誰でも濃厚ビズをほっぺたに。パーティはもちろん電化製品まで騒々しいし、コンビニはなくて当然。でもユーモアは真剣勝負、何事もゆっくりたっぷり人生を愉しむフランス人はやっぱりチャーミング!悪戦苦闘、一喜一憂の15年を綴るエッセイ。『それでも暮らし続けたいパリ』を改題。
オレンジ色のふたごの野ねずみ、ぐりとぐら。お料理すること、食べることが、大好きなふたり。中川李枝子さんと山脇百合子さんの姉妹が子どもたちを喜ばせようと作った絵本は、見るたび、読むたび、人々をしあわせへと誘います。カステラなどのおいしいもの、家の中を飾るすてきなもの、外の世界に広がる草花たち。「ぐりとぐら」は、まるでにわとりのように、しあわせのたまごがつぎつぎと生まれてくる絵本です。本書は、絵本が教えてくれる、日々うっかりこぼれ落ちてしまいそうな大切なことを集めました。東京・立川のPLAY!MUSEUMで開催中の「ぐりとぐら しあわせの本」展(2022年4月10日まで)にあわせて刊行するポケットブックです。