昭和の風雪に耐え、獄中から旅先から、最愛の妻と肉親にあてて書き綴った、人間中野重治の愛と感動の書簡集上巻。蜜月1か月で拘引され、治安維持法違反の未決囚として豊多摩刑務所に収監されていた当時の獄中書簡を中心に、昭和5年から9年までの168通を収録。
紙の脆弱化や過剰消費が叫ばれ、紙は曲がり角に立っている。仏教文化や王朝文化を彩る紙、和風建築を支える紙、情報を伝える紙など、実用性と芸術性を見出し、暮らしのなかで紙を巧みに使いこなしてきた日本人の豊かな感性を見つめ直す。
美への憧憬、人のこころへの共感を、染め重ねてにおいたつ、珠玉の掌篇随筆集。「きもの」への想いを古今の芸術や市井の人情の機微にからめて綴る香り豊かな30話。
キャッ!と、思わずページをとじる人でも、よくよく見れば笑いだす絵本です。ミクロでもマクロでもない、目をシロクロさせる人気者の世界。気持ち悪いとなげださず、なんどもなんども見かえして遊んでください。名前のわからない、わけもわからない虫たちには、自分でかってに名前をつけて楽しみましょう。
親に聞いてもわからない。呉服屋さんには聞きづらい「きものの常識」と「ちょっとしたコツ」を優しい語り口と豊富なカラー写真で集大成。
この本では、きものの上手な買い方から、美しい着つけのコツ、冠婚葬祭などでのフォーマルな装い、プライベート・タイムでの気軽な着こなし方、きものを着たときのマナー、手入れと収納のしかたなど、常識として心得ておきたいことや着こなしのポイントを、写真とイラストを用いてわかりやすく紹介してあります。
呉服の老舗『志ま亀』店主の“きもの”に秘めた女の生涯。