浅草の映画館で、妊娠3か月の女性の死体が発見された。死因は青酸死。だが死体のまわりには、女の身許を明らかにするようなものはなにもなかった。事件の謎をとく鍵は、彼女が残した黒いハイヒールに!?複雑な男関係。都会で一人生きていくために少女から女へと変身しようとした彼女に何が起こったのか。人気最高潮の著者が放つサスペンス推理の傑作。オリジナル短編集(単行本未収録)
ことばを語りつつ人生の機微を解き明かす、暮しに役立つ文章読本。
独創的な新しい視点から見た恐竜の魅力的な世界を紹介するオリジナルで心ときめく新しい博物図鑑。恐竜の骨、頭蓋骨、歯などを実写した美しい写真の数々によって、この先史時代の動物たちがどのくらい大きかったか、どのように生活していたのか、どのような行動をしていたのかを紹介するほかに類のないガイドブックです。
電子工学・電子産業という言葉を日本で初めて使ったTVアンテナ発明者。湯川秀樹、江崎玲於奈、西沢潤一らを表舞台に登場させた名伯楽。説得力、交渉力に富んだ名組織者。八木秀次の波瀾の生涯を軸に草創期日本エレクトロニクスの歩みを辿る書き下ろし力作。
“来夢来人”でひっそりと竜一を待つ二葉を突然襲った黒い嵐。足元にひざまづき、ひたすら愛を乞う武司を拒み続ける二葉は激流の中で竜一の名を叫んでいたー。ところがある日、武司の仲間に連れ去られそうになった二葉を抱き留める一人の男がいたー二葉に会うために少年刑務所を脱走した竜一がヤクザとなって目の前に現れたのである…。衝撃の第五弾。
現在、クラシック音楽のイメージを塗りかえつつある古楽器演奏の潮流を拓いた、演奏実践と音楽史研究の新しいパラダイム。
八代将軍吉宗との存亡を賭した闘い。“四民共楽”“自由”を理想とし、商品経済を受け入れ、名古屋を繁栄に導いた男、宗春。-彼は天下を望んだのか。御三家筆頭、尾張藩主・徳川宗春の波瀾に満ちた生涯を追う快作。
悲命の皇子・ヤマトタケルの謎に迫る。その不思議な系譜の語るもの。各地に残るヤマトタケル伝承に秘められたものは。最新の成果から、古代の英雄の原像をさぐる。
時代は新しいパラダイムを必要としている。著者らは、真鶴町という小さな1万人のコミュニティを舞台にパラダイムの転換を具体的に示した。本著は、その実践に基づいて法律、都市計画、建築という専門領域を越えて、「美しい町」をつくる方法を書き上げた力作。法律、都市計画、建築を統合するまちづくりの試み。都市計画学会賞/まちづくり学会賞受賞。
2年目の夏が来たー。二葉、22歳。横須賀の小さなアパートで竜一の帰りを待ち、愛を交わす毎日。このまま、どうなってしまうんだろう。これからどこへゆくんだろうー。そんな漠然とした思いのなか、優しく真摯な画家との出会いが、二葉の心に明るさを与えてゆく。だが同じとき、危険な目をもつ同じアパートの住人が二葉をじっとうかがっていた…。予期せぬ波乱、そして終わりなき2人の愛のあしたを描く、書き下ろし特別編。
渡来人とはどのような集団か。渡来人の果たした役割とは何か。日本各地に色濃くのこる渡来文化の痕跡。その原郷としての朝鮮半島南部の最新の発掘成果をもとに、生活文化、ことばと文字、仏教文化、さまざまな技術の問題などを具体的に解明する。
これまでの「社会主義」では沈みゆくのみ!世の常識に次々と挑発を仕かけ、固定観念を一刀両断。われら日本人にとっての新たな「始まり」を軽妙かつズバリと説く痛快評論。
第4回ワールドカップの戦地ウェールズへと辿り着いたラグビー日本代表。その旅路の出発点は、1995年6月4日、南アフリカの乾いた大地でニュージーランドの黒衣の群れに蹂躙されたあの日にある-。4年前、無残な姿を晒したジャパンを厳しく批判した記者が、屈辱的な過去を直視し再起を目指した選手たちと「全人格をかけて」向き合い、その軌跡を文字に刻み込んだ渾身の1冊。