ペスト、コレラ、赤痢、チフス、ジフテリア、結核、梅毒、破傷風、炭疽菌…。“見えない敵”の存在を、人類はいかに見いだし闘ってきたのか。古代人の鋭い洞察から、細菌兵器の問題まで、感染症の研究に身を投じた学者たちの豊富なエピソードとともに、直観と誤解、発見と偏見の連綿たる歴史を克明にたどる。
春日井建十九歳、著者二十歳。同じ魂をもつ二人の邂逅ー。三島由紀夫に愛された過激さ。短歌にあふれる同性愛、暴力指向、血への偏愛。十九歳からの親友だから書けた、天才の真実はなにか。
危機の時代に求められる革新の思想とは?ルター、カルヴァンより早かった15世紀チェコの宗教改革の真髄を明らかにする。
警察担当の新人記者時代から、人気コラム「素粒子」を担当するまで、書いてきた歴史を踏まえ、「書く力」の自然な育て方を示す!どうすればスムーズに書けるようになるか、体験的で実践的な文章術!
ミズノのグラブマイスターが、グラブ作りの真髄を明かす!イチロー、宮本、井端、坂本ら名手と向き合うことでグラブ作りは進化する。
ファーウェイ排除だけではない!ついに中国の大破局がやってきた。相次ぐ中国離れ。金融恐慌が迫る!
50年むかし2・26事件に連座して銃殺刑に処せられた直情、純潔なる一青年将校の魂の遍歴を照射しつつ遺されし者の無念と慟哭の時を赤裸々に綴り、昭和史の矛盾と謎に迫る迫真感動のドキュメント!
貧苦と挫折の若き日に、生きることの証しをもとめて詩作に没頭し,帝国陸軍に徴兵されて7年余、一兵卒として黄土の戦場に穢れなき青春を投じて、死と隣り合わせの兵隊たちの人間模様を,いつくしみのまなこに捉えた伊藤文学の悲しき兵隊戦記。「螢の河」で直木賞受賞後、筆致ますます冴えて多くの名作を生み読者に感動を伝える兵隊物語。
異端の経済学「レーガノミックス」のもとで、消費に溺れた80年代アメリカのために、この国の国民貯蓄率は大幅に下落した。本書は日本が同じ道を歩まないための処方箋でもある。不況の病根を鮮やかにマクロ分析した生きた経済学テキスト。
クリントンに希望を託すアメリカに明日はあるのか?ハルバースタムが徹底分析。
危機に瀕しているのは、アメリカそのものだった。古い時代は去り、冷戦も終結して、国際社会におけるアメリカの絶対優位も過去のものとなった。かつて享受していた繁栄を失いつつあることを自覚し、未来への不安を覚えている。ようやく自己を模索しはじめたアメリカの将来を、ハルバースタムが徹底分析。
天地創造、エデンの園、カインとアベル、ノアの洪水、バベルの塔など世界と人類の原初史、そしてアブラハム、イサク、ヨセフらイスラエル民族の歴史物語に一貫して流れる創造の神の導きと語りかけ。一切の根源に、この神を見、信じ、拠り所とした創世記記者の信仰に学ぶ。
あまりに強烈な光景のショックにより、生まれる以前に痕跡となってまったモダニズム建築ー世紀転換期のアドルフ・ロースから、ドイツ統一後を生きるダニエル・リベスキンドまで、「われわれ」の欲望の対象であり、20世紀という時代精神そのものとして直立した過激な建築群を鋭利に読みとく。思想史・表象文化論の俊英による第一評論集。