ダーウィンが成し遂げた革命はかく受け継がれていくーヒューマニズムとサイエンスの可能性を謳い上げてきた科学者グールドの25年の集大成。
派遣労働や有期雇用への規制強化論では、それによって雇用機会が減少し、正社員になれるどころか、非正社員の仕事も失われるという失業リスクは、なぜかほとんど考慮されていない。派遣社員を含めた非正規労働者にとって大事なことは、その働き方自体を否定されるのではなく、より良い働き方への改善を図るための制度・規制の改革である。
満席で飛び立ったジェット機内から、一人の女が消えた!?新聞記者の冬木悟郎は、人妻・朝岡美那子失踪の謎を追って、彼女の郷里・福岡へ。そこで彼は、美那子をかつて愛していた男の失踪、そして殺人事件に出遭う。愛しい女に対して深まりゆく疑惑。蒸発の真相は…。男女の愛を叙情豊かに活写したミステリーの名著待望の復刊。「日本推理作家協会賞」受賞作。
女性は子どもを産んだら、子ども中心に生きる存在になるの?母性信仰や三歳児神話など、「子育て母親がするもの」という世間からの圧力を感じながら、保育所に子どもを預ける女性たち。彼女たちは託児実践をつうじて、何を受け入れ、何に挑んでいたのだろうか?母親、保育施設スタッフの両者の聞き取り調査を通して、フェミニズムの視点から捉える。
未曾有の紛争が大量虐殺の論理を生んだ。敗北者にとって、戦後はまさに暴力の始まりだった。帝国の崩壊、内戦、ファシズムの台頭。20世紀を決定付けた暴力の起源を照らし、現代史の新たな扉を開く。
はたして歴史は繰り返すのか、それとも…本邦におけるベイルイン研究の第一人者が金融危機後に様変わりした巨大金融機関の破綻処理の姿を徹底解明。
「戦後昭和史」の大きな転換点として語られる“1968年”。政治や社会、メディア環境の変化とともに、人々のものの見方や価値観、そしてそれを支える感性のあり方にも大きな変化が訪れていた…ラジオ「架空実況放送」、東京オリンピック(’64)と公式記録映画、新宿西口フォークゲリラ(’69)と『朝日ソノラマ』、日本橋と首都高の景観問題…戦後の文化史をとらえ直す視座。
2017年秋の共産党大会で権力の頂点に上り詰めた習近平総書紀にとって、「新たな経済大革命」を起こす環境が整った。習近平時代の革命は、経済成長というパイを、公平かつ効率よく分配することに軸足をおく。それは、スケールの大きさやグローバル経済へのインパクトの強さにおいて、いずれも〓(とう)小平時代の革命を凌ぐものとなる。だが、実現へのハードルは高い。深刻化する社会矛盾を解消し、国民に目に見えるような「獲得感」を与えられなければ、習近平政権の失速は避けられないー。中国経済ウォッチャーとしての長年の経験、広範な文献調査、経済分析、観察をもとに、長期的な視点、歴史的な視点から、中国経済の可能性とリスクを冷静に解き明かす。
本書は、向かい風の中で奮闘する男たちの物語である。代表の人気選手の人生訓や海外組の成功譚のように華やかではないが、人間が懸命に格闘する姿は、見惚れるほど切なく逞しく美しい。荒波を乗り越えてこそ、栄光の日々がある。彼らの人生の格闘を描いた骨太のノンフィクション。
吉川英治の小説をはじめ、横山光輝の漫画、川本喜八郎の人形劇など、日本のあらゆるメディアで人気を誇る三国志。そのブームは江戸時代に始まり、講談から浮世絵、歌舞伎の題材となり、日本史にも少なからぬ影響を与え続けてきた。諸葛亮、曹操、関羽など、当時の男たちの生き様が1800年の時を超え、国境をも越えて語り継がれ、今なお愛され続けるのはいったい何故なのだろうか。彼らの熱い志、儚き夢、激動の時の流れに触れる。
グループを始めるためには何が必要か?グループを安全に続けるための秘訣はあるのか?グループをどう終えるべきか?-次々に押し寄せる事態に対処しながら、安全にグループを運営する「舵取りのヒント」を余すところなく解説。長く愛され読み継がれてきた初版を大幅アップデートした決定版。