年間三〇万組の夫婦が別れる日本の離婚事情。両親や仲人が仲裁に入ったかつての人情味溢れる風景は姿を消し、すみやかな別離を促すルール=法律が無表情な顔で跋扈する。「内助の功」を金銭化した財産分与に、子どもの幸せを盾にした養育費。離婚紛争からは、欲望を「権利」という名で語る女性のしたたかさと、憤懣やるかたない男の悲哀が滲み出る。法律でしか解決できない夫婦喧嘩に豊かさはあるのか。人間の機微を失いかけている現代・男女関係の実態を、弁護士の視点で描く。
ここでないどこかへ…光、記憶、未来、まだ見ぬ風景。永遠の放浪者たちにおくる紀行シリーズ第一弾。
ぼくは母を憎んで生きて来た。逃れえぬ記憶とからまりあうように、くり返す現実と夢幻の日々。-そしてまた“ひとつの朝”が、私に訪れる。「私」小説の新たなる地平を拓く問題作。
亡き夫との魂の会話。死の悲しみに明け暮れている人すべてに読んでもらいたい。
次々と暴かれる新聞社の闇、立ち上がる新聞販売店主たち、膨大な数の「押し紙」、折込みチラシの水増し、政界との癒着…。新聞界のタブーを暴く!部数至上主義の破綻!!-前近代的体質を残したままの新聞業界は、インターネット時代に生き残れるか。
証券化市場、完全麻痺!リスクの高いサブプライムが“安全な(トリプルA)”金融商品に化けたカラクリとは?ドル・株・不動産大暴落→世界大恐慌へ。
「CROSS ROAD」「innocent world」「名もなき詩」「youthful days」「くるみ」…突出した作曲と作詞の力でヒットを連発するのみならず、ap bankなどの活動を通して社会の変革を訴え、「愛され方」「信頼度」でも他の追随を許さないJロックの王者。世代を問わず支持されるミスチルの秘密に全力で迫る。ムック版『Jポップ批評』40号(2005年12月)を主体に、同17号(2002年4月)からも一部追加した決定版。
イタリアは、未知の驚きに満ちている。一歩足を奥へ踏み入れると、そこは「中世」が深く息づく小宇宙だった…めくるめく“不思議の世界”を駆け抜けたオンザロードの旅。
戦時中の信州のある山村を舞台に“いじめの根絶”を描いた表題作ほか、ほのぼのとした4編の童話と障害者の教育問題を真摯に綴った論考を収録。
「あなたの余命は半年です」-もし、あなたが突然そう宣告されたら、どうするだろうか?半年の間に、やるべきことをすべてやり、心にも折り合いをつけて、最期を迎えることができるだろうか?何もせずともテレビドラマのような穏やかで、満ち足りた最期が迎えられればよいのだが、実情はそう甘くはない。本書では、終末期に欠かせないツールである「緩和医療」の説明から、病前・病中・病末期の心得、そして死の心得について等、臨床経験豊富な終末期医療の実践家が「満ち足りた人生の終わり方」を指し示す。