雪が降りしきり、吹雪となった夕暮れだった。女優になる夢を追っているレダは、思いがけずひとりの男に出会った。その男は、4年まえ、彼女の亡き父の会社で事故を起こし、有罪判決を受けたカイル・レアダンだった。レダは、カイルの悲痛な決意のこもった目を見たとたん、避けられない運命を感じた。「自分の無実を証明できるまで、ぼくはきみに与えられるものがなにもないんだ」「あなたをくださることはできるわ。わたしがほしいのはそれだけよ」レダは、カイルの無実を証明する証拠を見つけようとするが、出てきたのは有罪を証明する父の残した1枚のメモだけだった。レダは、カイルを信じるのをやめようとするが…。
女性敏腕記者、シーアン・クリスチャンの思いがけない運命の変化は、道に飛び出してきた花嫁姿の女性を車に乗せた時から始まった。花嫁の名はアネット。式から逃げ出し、別の恋人のもとへ行くという。捨てられた花婿がエレクトロニクス業界の大物、ウィリアム・キャシディだったことから、その出来事は大ニュースとなり、シーアンはたくまずしてスクープをものにした。だが、事件をきっかけにウィリアムを知るようになったシーアンは、しだいに彼に惹がれていった。ウィリアムの心はアネットに占められているというのに…。
強烈なリズム、エキゾティックなメロディーなど呪術的とも言える音楽だ。オルフ最後の大規模な劇作品である同曲が、世界の終焉を黙示録的に展開する。データによれば、世界初演よりも1ヶ月前に録音された珍重盤!? ド迫力の演奏に圧倒。