81年広島生まれの男性シンガー・ソングライターのデビュー作。3作とも叙情的な和製フォーク調の曲調なので、年輩の人も聴きやすいはず。とくに(1)は、尾崎豊のように大口で熱唱する感じが清々しくて◎。あとは、直太朗のような強烈な物語性があれば鬼に金棒か。
18世紀当時の雅びな宮廷音楽を再現すべく、打楽器を取り入れるなど様々な工夫を加えて演奏されている。木管楽器や打楽器の入った部分はなかなか鄙びていて、素朴な暖かい響きがするのだが、金管楽器の活躍する部分は結構荒く、雑然として聴こえる感あり。