濁世を超え21世紀に伝える愛と叡知と慈悲の教え。イエスとブッダの歴史的邂逅。
だんな様が浮気したかな、と感じたら、めちゃくちゃに、ヤキモチをお焼きなさい。…結婚して初めてした浮気のときにこれを実行することです。/自分を責めたり、ひたすら頑張らせないで、眠たくなったら、さっさと眠る。その時の体の状態と、仲良くしながら生きていくことです。-夫婦、挫折、仕事、嫉妬、嫁姑、失恋、老い等々、宇野千代流生き方が学べる、人生学校。12講座。
本書は、いま活躍中の精神科医が、これまで診てきた14歳から80歳までの患者さん28人との出会いから回復までを、自分の臨床経験に則してわかりやすく紹介しつつ、症状に対する心構え、立ち直り法をアドバイスする。
ひたむきに生きる素朴な人びとと子どもたちをひきさいた1950年6月25日。分断の悲劇をえがいた10のおはなし。
地球の平和のために戦うウルトラマン、そして科学特捜隊。ウルトラマンの正義とは、怪獣に人権はあるのか、など『ウルトラマン』に関する素朴な疑問を法学系から自然科学系まで各分野のプロが論理的に徹底検証。「ハヤタ隊員の民事上の賠償責任」「怪獣出現による経済への波及効果」「ウルトラマン変身のメカニズム」など気鋭の論考多数収録。ストーリーダイジェスト付。時代を超えて読み継がれる、空想科学研究の傑作。
『種の起源』『悪の華』から『沈黙の春』『火の鳥』まで、20世紀を動かした重要著作100冊を紹介したブックガイド。
『ロシアのレオナルド・ダ・ヴィンチ』と呼ばれ、宗教学者、自然科学者、司祭、歴史家、文献学者、発明家、技術者、詩人など、さまざまな領域で驚くべき天才ぶりを発揮したパーヴェル・アレクサンドロヴィチ・フロレンスキイ。「逆遠近法」の概念を軸に、中世イコンの精緻な幾何学的読解を試みた芸術論をはじめ、ポリグロットならではの周密な固有名詞論を展開した「哲学的前提としての賛名」など、二十世紀ロシア文化史上ひときわ異彩を放つ思想家の、言語・芸術分野の代表的論攷を本邦初訳で収録。
現在、多くの機器装置や設備は電気的な信号により制御が行われている。これらの制御にはいろいろな方法があり、またその精度のレベルもいろいろである。本書では、実務において一般的によく利用されている自動制御の基礎的なことがらを、実例とともにできるだけ平易に記述した。
本書は、ほとんど想像もつかぬ数にのぼるであろう20世紀の雑誌から、筆者が関心と愛着をもって収集した「美しい絵入り雑誌」を、選りすぐってお届けすることを目的とする。そこに、20世紀の夢の痕跡が、他のどのようなメディアにも劣らず、色濃く反映されていると確信するからである。事実、この世紀が終わろうとする今、夢の雑誌たちはむしろ、その毒々しい輝きを高貴なそれに変えつつある。すでにして、20世紀雑誌は、現代人にとって何ものにも替えがたいメディアの宝物なのである。
すでにマリリン・モンローについては多くの著作が内外で著されている。写真集はもとより、死の謎に迫った本格的なドキュメント作品もある。しかし、マリリンと親交があった人々に会い、「生の声」にじっくりと耳を傾けた作品は少なかった。それに死後三十数年を経て、「いまだからこそ言える事実」もあるはずである。本書は、マリリンという希有な人物と深く関わった人々が、マリリンとどう出会い、そのことによって彼らの人生がどう変わったのかを調べたものである。
戦後わが国の東洋史学会において、中国史研究に関する新らしい問題提起がにわかに活発となった。それは一言にしていえば、中国史をつらぬく特徴とされていたいわゆる「停滞性」を批判し、そこに発展と進化の様相を発見しようとするものであった。そして、秦漢帝国の形成をめぐる論争もまた、中国史研究上の主要な問題点のひとつであった。本書は、この論争の発端となったかつての著者の小論に対する自己批判に基いて、この論争をより深化させるためのささやかな試論であって、秦漢帝国の形成とその構造に関する検討を、皇帝支配の成立に視点を置いて、当時の爵制の分析という視角から試みようとしたものである。