神話に起源をもつ皇室は、世界がうらやむ日本の宝。それは、ギリシア神話のアガメムノンの末裔が、いまもヨーロッパの王室として繋がっているのと同じことだからー。本書は、幾度となく訪れた「皇統の危機」を乗り越え、二千年以上にわたって途切れることなく続いてきた皇室と日本民族の紐帯の歴史を、「美しい虹」のごとく描き出した著者渾身の力作。日本人が守り受け継ぐ国史がここにある。
文字や数字、音、曜日や月の名前に「色が見える」-共感覚をもつ世界的な音楽家や芸術家、科学者たちの体験談を交えながら、この不可思議な感覚の謎に迫る。
大正期に活躍した小説家・有島武郎の代表作『或る女』は、なぜ・どのような経緯で遠いフランスの地で翻訳されたのか。翻訳者の来歴を調べ、有島本人との関係性やそのバックグラウンドにあった人的なネットワークを浮き彫りにして、日本の近代化の一翼を担った人物として有島武郎を再評価する。
理科や科学の実験は「光」や「音」という日常生活でごく自然に接している素材を用いることができます。それら理科学実験に使う道具を電子工作で自ら作り出すことにより、より楽しく、より自由に実験を進められるようにまとめているのが本書の特徴です。
一九九四年に全人種参加の総選挙を行って、新体制への船出をした南アフリカ共和国。アパルトヘイト制度を撤廃し、「違いを尊重した統合」に向けた壮大な実験が始まっている。複雑な人種関係と地域の多様性、都市化を軸にした近代化に着目して、近・現代史を綿密に検討し、直面する「負の遺産」や、国際社会のなかでの位置を描ききる。
「虹になる蝶!」「割れにくいしゃぼん玉」などインパクトがあって誰もが驚く!科学の遊び。
『スーホの白い馬』で知られる絵本画家・赤羽末吉。日本初の国際アンデルセン賞画家賞に輝いた画家はどのように誕生したのか。東京下町に育った子ども時代から青年期に渡った旧満州(現中国東北部)での生活、戦後の引き揚げによる数々の試練、そして絵本画家となり子どもたちのために描き続けたその軌跡を、三男の妻である著者が、義父への深い思いとともに語り尽くす。-ひとりの絵本画家、そしてその家族のものがたり。
秦の始皇帝が不老長寿の薬を求めて日本に派遣したという、伝説上の人物「徐福」は実在した。しかもその故郷の村が確認された。古代の中国・朝鮮・日本の三国を舞台にする雄大なロマンを秘めた徐福事件。本書は、二千年にわたって連綿と語り継がれてきたこの事件の真相を、日中共同研究によって初めて明らかにするものである。
ハンセン病患者の救済に生涯を捧げたコーンウォール・リー女史の人類愛。群馬県草津温泉に、私財をなげうって療養所と教会を建て、伝道と治療、愛と奉仕をつづけた英国女性の献身の日々。