太陽から降りそそぐ光は空を壮大な万華鏡にした。上を向いて歩こう。大空のスクリーンで繰り広げられている光のショーを見逃さないように。白昼夢かゴーストか。それは光と大気がおりなす反射・屈折・散乱・回折の科学だ。130枚のカラー写真を掲載。
1914年、欧州大戦勃発。中欧の小国、ケルンテンも、この狂気と無縁ではなく、オーストリア・ハンガリー帝国の侵入を受けてしまう。危機に瀕したケルンテンを救ったのは、ひとりの天才的な自動人形職人であった。彼が造り上げた全高5メートルの鋼鉄の騎士が、『戦車』の出現を凌駕する衝撃をもって、侵略軍を撃退したのだ。それから20年。鋼鉄の騎士は、装甲戦闘猟兵ーイェーガーとよばれるようになり、軍の制式兵器として採用されていた。再びきな臭くなり始めた国際情勢に、人形遣いーイェーガー乗りたちは否応なく巻き込まれていくのであった…ネットゲーム「鋼鉄の虹」の舞台に展開される、血と硝煙のパンツァーメルヒェン。
「韓国とは何か」、「韓国人とは何か」を追求しつづけ、ついに韓国女性と結婚、虹映、星映の2人の娘の子育ての一喜一憂を愛情をこめて綴った“ソウル文化人類学”。1992年に結婚して3年余、出産、育児と韓国にどっぷりつかった喜びと苦労を深刻かつユーモラスに描くソウル-東京奮闘記。
本書は、朝鮮学校、韓国学校、民族学級、外国人学校…それぞれ立場の異なる民族教育の実情に照明をあてている。民族教育の現場からの告発の書であると同時に、国際化時代に向けて現行教育制度を改革するための貴重な提言の書であると言える。
成吉思汗を祖父にもち、世界最大の帝国を支配した男の強さの謎に迫る。鎌倉時代、2度にわたって日本を攻め、蒙古襲来と恐れられながら、“神風”にあって退散した元の皇帝フビライ。争闘にあけくれながら、心優しい人間性を失なわなかった雄大な生涯を描く。
山内雄喜とサンディー。ハワイの音楽とこころを知り尽くした二人が語り明かしたハートフルな対談集。
ハワイ・南太平洋世界、すなわちポリネシア、メラネシア、ミクロネシアの島々に住む人々の神話には、日本の神話と類似したモチーフが発見できる。神話を南太平洋の自然現象、航海、農耕、漁撈、人々の生と死、社会と王権という具体的な脈絡のなかに置いてみると、そこに南太平洋の人々の生活と生活に根ざす世界観と思想が見える。本書は南太平洋の神話に生命を与え、同時に日本の神話や古代文化を南の海から照射する試みである。
本書は、時代に引き寄せられて自治体(地方)議員となり、地方政治の場におどり出た二九人の活動と実現してきた具体的な政策の紹介の書である。同時に、全国で約6万4000人といわれる自治体議員への連携呼びかけの書であり、そんなにおもしろいなら自分も自治体議員をめざしてみようかと思う人のための入門書でもある。
保健医療機関、食事づくり・家政などの生活者支援ネットワーク、地域との交流・貢献。これらをも併せ持った暮らし方がグループリビング。全国初のNPO法人運営のグループリビング誕生の舞台裏と生活者の春夏秋冬。
様々な光を使って眺めた宇宙中の姿を、多数の写真やCG、動画を使って紹介する、マルチメディアCD-ROM博物館の第3巻。この巻では、私たちの目に見える光・可視光から近赤外線で見た宇宙、そして天空からの虹色の世界へと案内する。本ソフトはブラウザを利用した簡単なマウス操作で、どなたでも楽しめる。
エディルレイド完全保護協会(アークエイル)の元に、南の島・アズィームデリア王国から「エディルレイド1体の保護」の依頼が届いた。本部のファルク総監とクルス補佐官に呼び出された“水色タイ”のシスカは、“昇格査定対象ランクS”と書かれた重要任務を通達される。昇進のかかったこのオイシイ任務を遂行すべく、鼻息を荒くして現地に向ったシスカ。だが、目的の地に降り立った彼女を待ち受けていたのは、無数の銃口と、この国で突如勃発したクーデターの事実だった…。「いったいこの国に、何が起きたのです!」。一抹の不安を抱えながらも「昇進」の二文字を諦められないシスカは、厳戒態勢の敷かれたアズィームデリア本島への潜入を試みる。
美貌の研究者イリスには、両性具有者であるという秘密があった。天才的な頭脳を持ち研究所の室長でありながら、秘密を守るために、周囲を一切拒絶するイリス。孤独な日々を送るイリスの前に、かつて過って殺してしまったエディの兄・ウィリーが現れる。追いつめられ、秘密を知られたイリスは、クラーク・ダリ伯爵の持つメララク生物学研究所に実験体としていくことを決意するが…。華麗なるロマンス清麗なエロス。愛に素直になれないのは、忌まわしい秘密のせい-おびえきったイリスを花開かせるのは、いったい誰?耽美ロマンスの女王・山藍紫姫子の名作がよみがえる。
「夢なんて、ただの言い訳です」古びたカメラで写真を撮ることが「趣味」の一条秋名は、とあるきっかけから、大学の映画サークルー通称「CUM研」の自主制作映画を手伝い始める。そこで彼女が出会ったのは、にぎやかで個性的な面々と、彼らの中心となってまっすぐに映画作りという「夢」を追い続ける青年ー河合春人だった。かつて「夢」を信じたあまりに、かけがえのない想いを打ち砕かれた経験のある秋名は、ひたむきな春人に反発を覚え、頑なに彼を否定してしまうのだが…。