忘れかけてた、すーっと心にしみる50の幸せの瞬間。深町なかイラストエッセイ。
鮮やか!心揺さぶる鳥獣戯歌。
ふわふわのわたあめが、ふわふわととんでいく…まって、まって、わたしのわたあめ!講談社絵本新人賞受賞の著者がおくる字のない絵本。3歳から。
はる、かえるのおかあさんが、999このたまごをうみました。あるひ、998このたまごからおたまじゃくしがうまれました。でも、ひとつだけたまごのままでのこっているのは…。幼児〜低学年向き。
出版不況にあえぐ大手出版社『仙葉書房』。そこに勤める中堅文芸編集者・真壁のもとに、一通の手紙が舞い込んだ。それは、新人時代からいがみ合いながら共に成長してきた担当作家・樫木重昂からの『遅れてきた遺言』。「俺の本を親父に届けてくれ」。樫木の父親は生粋のドイツ人。彼の作品を翻訳する必要があった。真壁は『遺言』を胸に、超マイナー言語である日本語で書かれた『名作』を、世界に羽ばたかせる決意をする。出版業界と翻訳業界の狭間で東奔西走する文芸編集者の苦悩、その行く末は…!?書き下ろし。
施設育ちの芳子と周也は、実の姉弟のように生きてきた。芳子にとって、周也はこの世で唯一「私のもの」といえる存在だ。周也は仕事が続かないが、芳子は優しく受け入れる。周也を甘やかし、駄目にしてきたのは自分だと芳子はわかっていた。そう、周也が「罪」を犯した時でさえー。直木賞作家による究極の恋愛小説。
義兄が他人の車に衝突して、救助もせず逃げただなんて。ラヴェンナは、悪夢のような現実に信じられない思いだった。相手はイタリア領サルデニヤ島の豪族マーク・ディ・クルツィオ。マークはその事故で亡き妻の忘れ形見を失った。そしていま、“罪の償いは家族に求める”というサルデニヤの掟に従って、ラヴェンナに、跡継ぎを産むための犠牲結婚を強いてきたのだ。言いなりにならなければ、その罪を暴露すると脅されては、病身の義父のためにも、ラヴェンナは純潔を捧げるしかなかった。暗く凍てついた彼の瞳から、逃れられなくなるとも知らずに。