第六軍将軍である下級貴族のレオは、史上最悪の暴君と名高い王の命令で妻を迎えることになる。花嫁のリーフェは没落王朝の血を引き、化け物のように醜いらしく、いろいろ良くない噂がある人物。ところが、結婚当日に顔を合わせた彼女は儚げな美貌の女性で、家の束縛から解放されたことを喜ぶ可愛らしい人だった。望まず夫婦になった二人は次第に心を通わせていくがー。末端将軍といわくつき花嫁の政略結婚ラブファンタジー。
未知の細菌がもたらした毒素が猛威をふるい続け数百年。世界の人口は激減し、人類の平均寿命は二十五歳にまで低下した。人口減を食い止め都市機能を維持するため、就労と結婚の自由は政府により大きく制限されるようになった。そうして国民は政府が決めた相手と結婚し、一人でも多く子供を作ることを求められるようになりー。結婚が強制される社会で離婚した夫婦のその後を描く「別れても嫌な人」。子供を産むことが全ての世の中で“子供を作らない”選択をした夫婦の葛藤を描く「カナンの初恋」など、異常が日常となった世界を懸命に生きる六人の女性たちの物語。
『自由とは、エルフとドワーフが愛し合っても咎められないことである』種族間戦争終結後に設立された、実験都市・ミイス。十七の種族、すべてヒトが平等に暮らすこの街の結婚相談所“マリーハウス”は、今日も出会いを求める異種族で行列ができている。見習いスタッフ・猫人族のアーニャは謎多き美人所長・ドナのもと、クズな指導係・ショウとともに、相談者たちの幸せのため日夜奔走していた。アーニャが憧れる、異種族同士の縁を結ぶ素敵な仕事…しかし現実は、ワケあり相談者の対応に追われる日々だった!理想がハイなエルフ女子(彼氏いない歴三世紀)、厄介能力でSクラスパーティを崩壊させた優男ーって、いくらなんでもクセが強すぎるんですけど!?
「推理はしないんです。彼は」。知人・大河内の奇妙な言葉にひかれて神保町の薔薇十字探偵社を訪れた「僕」。気がつけば依頼人の自分まで関口、益田、今川、伊佐間同様“名探偵”榎木津礼二郎の“下僕”となっていた…。京極堂をも巻き込んで展開するハチャメチャな妖怪三篇「鳴釜」「瓶長」「山颪」を収録。
人生は、「山」に関することさえ研鑽を積めば十分。登山歴70年の著者が、独自の視点で知られざる深田久彌の人間性に切り込む。“山”と“人”をテーマに深い知見と小気味よい文章で綴る珠玉のエッセイ集。
1962年4月デビュー曲 『寒い朝』 から60年。吉永小百合の歌の魅力を集大成したCD5枚組 記念BOX!
「いつでも夢を」「寒い朝」などのヒット曲をはじめ、坂本冬美さんとのコラボが実現した新録音曲なども
収録したテーマ別のCD 5 枚をデジパックに収め、これまでの歌 のあゆみなど資料をオールカラーで満載した
約100ページの豪華ブックレットを加えて、紙製BOXケースに収納した豪華愛蔵盤!
内包されるデジパックのジャケットは、当時のファンクラブ会報誌で使われた写真の中から
吉永小百合本人セレクトの4枚を使用。“サユリスト”に限らず幅広く支持される保存盤に仕上がっている。
※発売日 3月13日は、吉永小百合の誕生日にあたる。
数カ月の休暇のあと、看護師のルーシーは仕事に復帰した。その初日、彼女は信じられない話を耳にする。コナーが小児科長として病院に戻ってきたというのだ。なによりも仕事を優先し、恋人だったルーシーを捨てていった彼。医師としてさらに出世するためアメリカへ渡ったはずなのに、なぜ今になって戻ってきたのかしら…?その答えは、ルーシーが恐れていたとおりだった。コナーは、別れたあとで彼女が密かに産んだ娘に会いに来たのだ!そして、娘の正式な父親になるためならなんでもすると言い放つ。ルーシーは不実な彼を信じられず、なんとしても娘を守ると心に誓った。
師匠が失踪し天涯孤独の身となったルクス。そんな彼に手を差し伸べてきたのは、魔術の名家のご令嬢・ティアリスだった。そして始まった新生活。ともに入学した国内最高峰の学園には、ティア以外にも世界最強の学園長や才媛らが在籍しており、「ルクス、私と手合わせを!」「ルクス君は私のものです!!」何故かルクスを巡って騒動が頻発!さらに、「お望みなら、見てもいいですよ?」なんて風呂にまで侵入してきて!?そんな大胆な言動の裏には、彼女たちの隠しきれない優しさがあり、「一人で頑張らないでください。これからは、私も一緒です」孤独だった少年の賑やかすぎる学園生活が、今始まる!
京での修業先が決まった幹次郎と麻。その新生活は不穏な空気に包まれていた。祇園旦那衆らの寄合で、不審な殺人について探るよう依頼された幹次郎は、正体の見えぬ強敵に立ち向かうことに。一方、裏同心不在の吉原では、老舗の大籬がついに謎の山師の魔の手に陥ちてしまう。二つの町で進行する企みと危機の連続。裏同心幹次郎と吉原の人々の新しい闘いが幕を開けた。
元神話学教授のチーズ職人の家に養子として迎えられた、難病のミミズ研究者の物語「闇夜、黒い大地と黒い山」。鳥の声を聴き取る自閉症の鳥類行動学者が、母の死をきっかけに聴力を失い、新たな言語を構築していく「人はいかにして言語を学ぶか」。植物状態にある恋人のツリークライマーに負い目を感じる主人公が、臨死体験を利用した治療法に身を委ねる「アイスシールドの森」。無差別殺人事件で妻を失った弁護士が、未完成の妻の小説に登場する絶滅種を追い求める「雲は高度二千メートルに」。海に惹きつけられた四人の男女が、絶滅したクロマグロを探す旅に出る「とこしえに受胎する女性」。中華商場で子どもたちを魅了した一羽の鷹と、その持ち主である叔父さんをめぐる追憶の物語「サシバ、ベンガル虎および七人の少年少女」。緩やかに連関しつつ紡がれる自然と人間の大いなる物語。現代台湾を代表する作家のネイチャーライティング・フィクション。
幼い頃から、生贄として魔物の王に身を捧げて死ぬことこそが“幸福”だと教えられてきた王国の第二王女・リーディア。国王や王妃たちから見向きもされず、離れに一人ぼっちで閉じ込められながらも願うのは、せめて課せられた役目をまっとうすること。ついに迎えた運命の日。魔物の王・ルイの来訪に人々が怯えるなか、彼から告げられたのは…!?「やっと見つけた、俺のー花嫁さん」生贄としてルイにおいしく食べてもらうため、張り切って自らを差し出すリーディア。だがルイは彼女を花嫁として扱い、一向に食べようとしない。それどころか、人としての生き方を知らないリーディアに料理を教えたり、外の世界に連れ出したりしてくれてー!?小説家になろう発、第8回WEB小説大賞“金賞”受賞!!
おくりものとして、男の子の家にやってきたキャンディのはこですが、なんだかさいきん、なやみごとがあるようです…。キャンディたちが、半分くらいいなくなったころ、はこは、あれ?と思ったのです。「このまま、キャンディたちが、みんないなくなってしまったら、ぼくは、ひとりぼっちのはこになるのかなぁ?」小学校低学年から。
息子、病気、写真、旅行…写真家が1枚の写真とともに綴る、ありのままの日常。古賀史健とのロング対談「エッセイでも写真集でもない、あたらしい本のかたち」収録。