日々堂で代書をする戸田龍之介は、剣術仲間の三崎小弥太を案じていた。家格と美貌に負けて、好きな男がいる桜木登和と祝言を挙げて以来、道場に来ないのだ。そんな中、友七親分の女房・お文から、日々堂の宰領・正蔵とおはま夫婦の娘・おちょうに大店の若旦那との縁談が持ち込まれるが…。泣き暮れる日があろうとも、笑える明日があればいい。人気沸騰シリーズの第七弾!
「雨の日には雨の中を 風の日には風の中を」これは、数々の言葉を遺した相田みつをが、その生涯でもっとも大切にした言葉です。カンカン照りの日でも、大嵐の日でも、あるがままに歩み続けていけばいいー。太い幹のように彼の強い信念を支えたこの言葉は、未曾有の大不況下に生きるわたしたちの心をそっとあたため、光を放つ道しるべとなってくれることでしょう。大ベストセラー作品集、待望の文庫化。
しくしくしくしく、しくしくしくしく。ああ、気になってたまらない!くまのマーくんは、なき声のぬしをさがしに行きました。
関連動画再生数200万オーバーの大人気ホラーフリーゲームが待望のノベル化!!学校裏にある、既に廃線になったバス停『雨宿』。ここにはある噂があった。そこにやって来るバスに乗ると二度と戻ってこられないー中学生の千歳は、そこで来るはずもないバスを待つ謎の少女小鳩と出会う。学校でいじめられていることを告げた彼女は、小鳩から「いじめっ子への復讐のため」と提案され夜の学校へ忍び込む。だがそこは数々の怪異が徘徊する場所になっていた。閉じ込められた彼女たちの前に現れる黒猫、巨大な鷹、そして謎の影。全ての始まりは、20年前の悲しい事件に繋がっていく…。
行助は美味しいたいやき屋を一人で経営するこよみと出会い、親しくなる。ある朝こよみは交通事故の巻き添えになり、三ヵ月後意識を取り戻すと新しい記憶を留めておけなくなっていた。忘れても忘れても、二人の中には何かが育ち、二つの世界は少しずつ重なりゆく。文學界新人賞佳作に選ばれた瑞々しいデビュー作。
本が好きで、ライトノベルと出会って虜になって、自分もラノベ作家になりたいと思ってーそうして僕は高校卒業後に専門学校の作家養成コースに入学した。けれど、講師として僕の前に現れた、現役女子高生ラノベ作家として名を馳せている雨音天祢は言い切る。「専門学校に来ている時点で、おまえらには作家になる才能がない」肩を落とす僕だが、天祢によれば、彼女についていけば作家になれる可能性は確実に上がるらしい。その言葉を信じて僕は授業に励むが、はたして僕は本当に作家になることができるのだろうか…?あざの耕平・白鳥士郎・三浦勇雄など人気ラノベ作家も特別出演!大丈夫か、このラノベ業界ラノベ!?
女は小さな声で、マリモ、と言ったー。家具ショップで働き、妊娠中の妻と何不自由のない生活を送る悠太郎。ある日店に訪れた女性客と二度目に会った時、彼は関係を持ち、その名を知る。妻の出産が迫るほど、現実から逃げるように、マリモとの情事に溺れていくが…。(「雨のなまえ」)答えのない「現代」を生きることの困難と希望。降りそそぐ雨のように心を穿つ五編の短編集。
京都に出奔した弱小武家茶道「坂東巴流」家元Jr.の友衛遊馬。お茶が嫌いなはずだったのに、宗家巴流の先生・志乃の家に寄宿し、お茶菓子作りが趣味の坊主・不穏や公家装束を着こなす高校教師・今出川幸麿など、怪しげな茶人たちとの交流は増すばかり。そうこうするうち、宗家巴流の後継問題に、あれよあれよと巻き込まれ…。大好評青春娯楽小説、感涙の大団円へ。