この本では、緩和ケアで遭遇する一般的な症状の問題点について述べている。しかし、緩和ケアは非常に広い学問であり、人間の存在に関する問題、精神的、スピリチュアルな問題を含む、多数の論点や分野を網羅するものであることを忘れてはいけない。われわれの、また他の緩和ケアのプログラムの対象の圧倒的大多数の人々は進行がん患者である。つまり、この本は末期がん患者を対象とする緩和ケアに焦点を絞っている。
どのような“まなざし”で患者さんたちにかかわっていけば良いのかを“やわらかく”語る、臨床現場で働く看護職に必読の好エッセイ集。
奈良のおいしいお店250店掲載。
とびきりうまい新鮮野菜を肴に一杯、そして仲間と鍋パーティー。深く大地を耕せば、「農耕民族」の血がさわぎだす!?読んで楽しく、始めてみればなお楽しい至福の一冊。人生、これに勝るものはない。
消化器科医などの内科医に必要な心身医学の基本的知識やトピックス、消化器心身医学の臨床的課題、症例検討での具体的な事例ーこれらについて考察を加えていく。
本書では、幻覚妄想状態やうつ状態などの精神症状を呈する患者への対応の仕方はもちろんのこと、精神症状は明確ではないが、心理的問題が関与していると推測される患者の心の問題にも焦点をあてている。一般臨床にみられるさまざまな心の問題について、わかりやすく、現場の臨床医やナース、そして医学生、臨床心理士、ソーシャルワーカー向けに解説した。
老化とは成熟に達した後にくる加齢変化です。年をとれば、身体の多くの機能が落ちてきますが、脳の結晶性知能のように必ずしも低下しないものもあります。言ってみれば、若い時とは違う状況になってきただけのことで、老化イコール障害を意味するものではないということを理解するための本です。
大家族に育ったキタキツネの子は立派に独り立ちし、一人っ子のタヌキの子は有り余る愛情で死にかけた。さて人間の子は大丈夫でしょうか。旅行者が善意でやるスナック菓子がキタキツネを死にいたらしめ、人間が季節外れの物を食することで公害をまきちらし、動物達を苦しめている。37年にわたって野生動物の声を聞き続けてきた竹田津実が、病んでいる人間社会に、彼らの切実な伝言を伝えます。「今なら人間も大丈夫ですよ。」
本書は、日本水産学会シンポジウムの記録をとりまとめたものである。健康に対する水産生物由来の機能性成分の医学的解明とその利用、および関連する研究方法とその成果が簡潔に記載され、その分野の最新の状況が述べられている。
本書は摂食障害治療の第一人者として重症例・慢性例と取り組んできた著者が、おのずと到達したその治療の「こつ」を、余すところなく披瀝するものであり、摂食障害という病気に苦しむ本人と家族をともに援助するという視点から書かれた、実践的な臨床書である。
増えつづける摂食障害の大部分は、内科の外来を受診している。この疾患は、その段階での対応がきわめて重要である。そのために本書では、こうした現状をふまえて、本疾患の診断と治療のうち、内科医に「できること・すべきこと」を簡潔にまとめた。
本書は、高齢者の外来診療に携わるすべての医師・看護婦を対象に、失敗をおかさないための基本的な事柄を21の戒めとしてまとめたものである。
革命直後のパリの都に出現したレストラン。たちまち人気スポットとなったのは何故なのかー。誰もが一度は行ってみたい憧れの場を、変革期の思想、都市論、自然観や健康観などが重層する空間と見て、鋭利に分析。数々のエピソードで味つけされた垂涎の美食文化論。
本書は、総合外来初診を担当する医師、特に外来を担当して間もない研修医やレジデントが、後で専門医や上級医に怒られないように診察ができるようガイドするための手引書である。本書がカバーしている症状をとりあえずマスターすれば、多くの外来患者さんの期待にある程度応えることができる、と割り切っていただきたい。そのために、既存の外来調査統計などで頻度の多い、総合外来でしばしば遭遇すると思われる症状を中心に項目を選んだ。
本書は、日常診療において治療者が摂食障害という病気を正しく理解するうえでの知識・情報を整理し、現場で役立つ事柄を優先的に紹介、解説している。ことに治療で行き詰まったケースや難治例の入院治療については最先端の知見をふまえつつ、治療のプロセスに沿って詳細に論じられており、実践的手引書として充実したものとなっている。精神科医、心療内科医、臨床心理士、病院看護スタッフ、ソーシャルワーカー、家族をはじめ、「摂食障害者への援助」に関わるすべての人に多くの臨床的知見を提供する専門的な実用書である。
事業成功の秘訣は健康からと説く著者が、ストレス解消と食事療法でC型肝炎克服。その体験談を悩める同病者に熱く語る。
看護師寺本松野の叱責飛び交う病棟。「愛ゆえに」。それを知るには若すぎた教え子たち。鍛えぬかれ自立した看護師となった今、“寺本看護”の魅力を臨場感あふれる言葉で語り尽くす。第38回ナイチンゲール記章受章記念講演「質問の価値」収載。