LSTCがNEDOのチップレット型カスタムSoC開発プロジェクトに採択
最先端半導体技術センター(LSTC)は9月12日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の研究開発事業の1つ「チップレット型カスタムSoC設計基盤技術開発」に採択されたことを発表した。
東大など、小惑星リュウグウが10億年以上も氷を保持していたことを確認
東京大学など6者は、探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星リュウグウ試料などを分析し、その母天体であるC型小惑星が10億年以上も氷を保持していたことを示す証拠を発見したと発表した。
カムチャツカ半島沖地震時の津波は3経路で到達し長期化 東北大災害研が分析結果報告
東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)は4日、カムチャツカ半島沖で7月30日に起きた巨大地震や津波についての調査報告会をオンラインで開催し、日本列島に到達した津波は3つの経路で押し寄せて長期化につながったことなど、新たな分析結果を発表した。日本から離れた「遠地地震」のため、詳しく分らなかった今回の地震や津波の特徴、警報に伴う避難をめぐる課題など、地震・津波防災に関わる貴重なデータや知見が紹介された。
クェーサーは従来の2倍存在? - 愛媛大などがすばる×JWSTで発見
愛媛大学と国立天文台は、すばる望遠鏡が広域探査で発見した11個の「最高光度銀河」を追観測した結果、7個の銀河中心に、明るく輝く超大質量ブラックホールを発見したと発表した。
クアルコム新充電規格「Quick Charge 5+」発表 発熱抑え高速チャージ
クアルコム、発熱抑え高速チャージできる新たな充電規格「Quick Charge 5+」発表。
世界初、水を推進剤に使う衛星用エンジンの軌道上稼働に成功 Pale Blue
Pale Blue、水を推進剤とする、手のひらサイズの「水イオンエンジン」(PBI)を宇宙空間で稼働させることに世界初成功。
アストロスケール、大型衛星デブリ観測でインド政府企業のロケット使用へ
アストロスケール、大型衛星デブリ観測ミッション「ISSA-J1」打ち上げで、インド政府企業・NSILの「PSLV」ロケット使用契約。
ノリタケ、半導体モジュール向けに200℃以下かつ窒素雰囲気下で焼結可能な銅ナノペーストなどを発売
ノリタケは9月11日、半導体モジュールの回路形成用途向けに200℃以下かつ窒素雰囲気下で焼結が可能な銅ナノ粒子を含むペースト、およびスラリーを発売した。
高脂肪食を摂り続けると記憶力が下がるのはなぜ? 千葉大が解明
千葉大学、高脂肪食(HFD)の摂取などの食習慣が脳機能に与える影響を調べ、長期間のHFD摂取が記憶能力を低く仕組みを解明。
吉川明日論の半導体放談 第350回 カンブリア紀にあるAI半導体開発競争
NVIDIAが中国市場向けに開発したH20が禁輸措置となる事態の間隙を縫って、中国発のAI半導体スタートアップ「Cambricon Technologies」が注目された。
ホンダ「ユニワン」事業化決定、手を使わず座って移動する1人乗りモビリティ
ホンダ、手を使わず座って移動する1人乗りモビリティ「ユニワン」事業化決定。国内法人向けに9月24日発売、1台あたり月額12万円(3年契約で契約数10台未満の場合)から。
火星内部、太古の巨大天体衝突の破片多数 米探査機データで判明
45億年前、火星に衝突した巨大な天体の破片が、いまも火星の内部にたくさん残っていることが分かった。米火星地下探査機「インサイト」が観測した地震データなどをもとに、英米などの研究グループが解明した。火星には地表のプレート(岩板)が移動するプレートテクトニクスの仕組みが存在しておらず、同じような惑星の内部構造の理解につながるという。
メインフレーム「IBM z17」が実現する次世代AI基盤 - オンチップAIとPCIeアクセラレーターの役割
先日、日本IBMは米ニューヨーク州Poughkeepsie(ポキプシー)において「IBM z17」に関するプレスツアーを開催した。
恒星黒点を横切る惑星が伝えた“軌道の傾き” - ABCが62度の傾きを確認
アストロバイオロジーセンター(ABC)は、惑星が主星表面の黒点の前を横切る「黒点通過トランジット」を利用し、系外惑星系「TOI-3884」の主星の黒点の状態や、この星を公転する惑星の軌道の傾きを詳細に明らかにしたと発表した。
三菱電機、底面積を従来品比約53%に縮小したパワー半導体モジュールのサンプル出荷を計画
三菱電機は9月11日、民生機器や産業機器向けにモジュールの底面積を従来品比で約53%に縮小したパワー半導体モジュール「Compact DIPIPMシリーズ」を発表した。
JDI、車載ディスプレイ事業を継承する子会社「AutoTech」の設立を2026年4月に延期
ジャパンディスプレイ(JDI)は9月11日、同社の車載用ディスプレイ関連事業に関する権利義務を継承する子会社「AutoTech」の設立予定日を2025年10月1日から2026年4月1日に延期することを、同日開催の取締役会にて決議したことを発表した。
DB HiTekが650V GaN HEMTプロセスの提供を計画、10月末よりMPWプログラムを提供予定
韓国のパワー半導体ファウンドリDB HiTekは、次世代パワー半導体プラットフォームである650V EモードGaN HEMTプロセスの開発が最終段階にあることを発表した。
TELが印ベンガルールに開発拠点を設置、製造装置設計やシミュレーションなどの開発を加速
東京エレクトロン(TEL)は9月5日、インドのカルナータカ州ベンガルールに新たな開発拠点を設置したことを発表した。
ソシオネクストとimec、チップレットや先端ロジック研究開発の連携を強化
ソシオネクストは9月11日、ベルギーimecとのコアパートナープログラムに関する共同研究契約を更新したことを発表した。
Arm、クライアント向けの新プラットフォーム「Lumex CSS」を発表
英Armは9月10日、従来のCortexに変わる新しいクライアント向けのプラットフォームとして「Lumex CSS」を発表した。
Oracleの好調なクラウド事業の見通しを受け、NVIDIAなどの株価が上昇
Oracleがクラウドインフラ事業の売り上げについて成長予測を発表したことで、NVIDIA、Broadcom、TSMCなどのAI半導体関連企業の株価が大幅に上昇している。
快眠には寝室の換気量を現基準の2倍にすることが理想的 - 早大が確認
早稲田大学は、寝室の二酸化炭素濃度が1000ppmに達すると、睡眠効率や深睡眠割合が低下する可能性が示唆され、800ppm以下を目標とすべきであることなどが明らかとなったと発表した。
理研など、クォーク・グルーオン・プラズマの解明に向けた新実験を開始
理化学研究所(理研)と奈良女子大学は、ビッグバン理論の検証を目的とする国際共同実験「sPHENIX」の主要検出器の中間飛跡検出器「INTT」を完成させたことなどを共同で発表した。
JAXA「イプシロンS」第2段爆発調査で進展、11月から小型モータ使い検証へ
JAXA、開発中の小型ロケット「イプシロンS」第2段事故の調査で進展。11月下旬から小型モータ使った検証実験をはじめ、燃焼異常・爆発の原因特定へ。
アドバンテスト、2nm以降の先端プロセス向けフォトマスク用CD-SEM「E3660」を発売
アドバンテストは9月9日、2nmプロセス以降の先端プロセス向けフォトマスクならびにEUVマスクのパターン寸法測定用CD-SEM(測長走査型電子顕微鏡)「E3660」を発売したことを明らかにした。
オークマ、半導体製造装置などの大物部品を高精度に加工できる大型立形マシニングセンタを開発
オークマは9月10日、半導体製造装置をはじめとする大物部品の精密加工ニーズに対応することを目的とした大型立形マシニングセンタ「MB-100V」を開発したことを発表した。
日東紡が半導体向けガラスクロス生産設備を増強、先端パッケージ向け需要拡大に対応
日東紡は8月29日、同社福島事業センター内に半導体の先端パッケージなどに用いられるガラスクロスの生産設備を増設することを決定したと発表した。
シェフラー、ロームのSiC MOSFETを搭載した高電圧インバータブリックの量産を開始
ロームは9月9日、同社のSiC MOSFETベアチップを搭載した中国自動車メーカー向け高電圧インバータブリックの量産を独シェフラー(旧Vitesco Technologies)が開始したと発表した。
新iPhoneの半導体とカメラ技術がおもしろい。注目ポイントをまとめた
Apple史上最薄の「iPhone Air」や、性能強化した「iPhone 17」シリーズが登場。ここでは、新iPhoneに採用された半導体とカメラの技術に絞って注目ポイントを整理する。
慶大など、量子技術でスマートファクトリ用高精度異常検知システムを開発
慶應義塾大学とTOPPANホールディングス(TOPPAN)は、量子コンピュータの状態空間を活用し「量子カーネル」技術を活用した異常検知システムを開発し、従来の手法では困難だった長距離における高精度な異常検知を実現したと共同で発表した。
キオクシアが挑むAIデータセンター時代に求められるNANDとSSDの高性能化
キオクシアは9月2日、日本のメディア向けに「FMS」で公開した技術は製品に関する説明会を開催。AIアプリケーションの進化に求められるフラッシュメモリの技術方向性などについての説明を行った。
AIは人間の存在意義を奪うのではなく、高めるテクノロジー
AIが人間の定めた枠組みに導かれながら安全に自律的な判断ができるようになったとき、どんなことが可能になるだろうか? 改めてここで一緒に考えてみよう。
沖縄・瀬底島近海のサンゴ、大規模白化後に交雑進む 琉球大が解明
沖縄県本島北部の瀬底島周辺の海域において、大規模なサンゴの白化現象が起きた後、ミドリイシ属という種類のサンゴで異なる種の交雑が進んでいることを、琉球大学などの研究グループが明らかにした。白化は主に海水温の上昇により、サンゴと共生する褐虫藻を失うことで起きる。大きな環境変化があってもそれに対応するように種の交雑が起きていることは、今後の気候変動における回復や保全のための知見となる可能性があるという。
三菱電機、工場やインフラ守る米セキュリティ企業を1,300億円で買収 自社基盤強化も
三菱電機、工場やインフラをサイバー攻撃から守る、米国のOTセキュリティ企業Nozomi Networksを約1,300億円で買収。OTセキュリティ事業強化、自社のSerendie事業拡大もねらう。
ISC、独自基盤「P4SD」用いてロケットエンジンの開発効率向上を実証
将来宇宙輸送システム、独自の研究・開発プラットフォーム「P4SD」の改良に向け、液体ロケットエンジンの着火・燃焼試験を実施。開発効率向上を実証。
相対性理論と量子力学をつなぐ「アンルー効果」の計測手法を広島大が提案
広島大学は、これまでは計測が不可能とされてきた「アンルー効果」について、リング状の超伝導回路で磁束量子のペアが高速で円運動し崩壊する現象を利用することで、その計測を行える可能性があることを発表した。
2025年7月の半導体市場は前年同月比21%増の621億ドル、北米・アジアがけん引 SIA調べ
米国半導体工業会(SIA:Semiconductor Industry Association)は9月5日(米国時間)、2025年7月の世界半導体売上高(3か月移動平均)が前年同月比20.6%増、前月比3.6%増の620億7000万ドルになったことを発表した。
三菱商事ロジスティクスが自動化支援領域に参入、倉庫ロボット導入支援サービスを提供
三菱商事ロジスティクスは9月9日、物流現場における自動化ニーズの高まりに対応することを目的に倉庫ロボット導入を専門に支援する新サービス「Roboコンサル」の提供を開始したことを発表した。
ユニバーサルロボット、新型ロングリーチ協働ロボット「UR8 Long」を発表
ユニバーサルロボット(UR)は9月8日、シカゴで開催中の「FABTECH 2025」にて新型ロングリーチ協働ロボット「UR8 Long」を発表した。
2025年第2四半期のエンタープライズSSDはSKグループがシェアを拡大、TrendForce調べ
TrendForceによると、2025年第2四半期のエンタープライズSSD市場は、前四半期比12.7%増の51億ドルとなったという。
蘭ASMLが仏Mistral AIに15億ドル投資 - 筆頭株主に
フランスのAIスタートアップであるMistral AIが、オランダを拠点とする半導体製造装置大手のASMLの出資を受ける。
日立レール、米国向けに鉄道車両を製造する最先端デジタル工場を本格稼働
日立レールは、米・メリーランド州で、月間20両の鉄道車両を製造可能な最先端のデジタル工場を本格稼働したことを発表した。
不眠不休の働きもの、金属を引っ張り続けて50年 NIMSクリープ試験機
茨城県つくば市にある物質・材料研究機構(NIMS)。その名のとおり、日本の材料研究をけん引する機関だ。今回はその一角にあるクリープ試験場にお邪魔した。
NTN、アリアン6など欧州の航空宇宙向け軸受の生産能力を増強
NTNは9月8日、同社の連結子会社であるフランスのNTN Europeの仏アルゴネ工場において航空宇宙向けベアリング(軸受)の生産能力を増強させることを決定した。
TOPPANデジタルが医療・医薬業界向けICタグを開発、混在素材でも安定通信を実現
TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPANデジタルは9月8日、医療・医薬業界向けに金属・非金属が混在する包装材でも安定的に読み取り可能なインデックスICタグを開発したと発表した。
東京工科大、次世代補聴システムを国内初検証 Auracast + 無線LAN活用
東京工科大、耳が聞こえにくい人にも公共空間で音声情報を届ける次世代補聴システムを国内初検証。Auracast + 無線LANのハイブリッド活用で。
“コーヒーカップとトラベルマグの違いが判る”新dToFセンサ ams OSRAM
オーストリアams OSRAM、解像度強化し“コーヒーカップとトラベルマグの違いが判る”という新dToFセンサー「TMF8829」発表。
車載を中心にUWBチップセットの市場拡大を狙うQorvo、重要市場に位置づけられる日本
Qorvo Japanは9月4日、都内で記者説明会を開催し、同社のUWBチップセットに関する説明を行った。同社が最近注力している分野の1つがUWBチップセットだという。
ローム、エレクトロニクス技術発展に向けた2026年度開始の研究テーマ公募を開始
ロームは9月8日、半導体をはじめとするエレクトロニクス技術の発展を目的とした「研究公募制度」に基づいた2026年度開始の研究テーマの募集を開始したことを発表した。
京大など、“XAI”を用いて50年分のデータからコメの収量変動要因を解明
京都大学と岐阜大学は、1962年から続く長期連用栽培試験のデータにAIを適用した結果、水稲収量を持続させる要因として、窒素施肥の管理と日射量が鍵である一方、その効果は作期ごとに大きく異なることを明らかにしたと発表した。