岩手県から日本最古の植物化石を発見 静岡大などのグループ
岩手県大船渡市の地層から約4億年前の植物化石を発見したと、静岡大学などの研究グループが発表した。古生代前期デボン紀のもので、これまで日本で見つかっていた最も古い化石より1000万年ほど前のもので、最古の植物化石としている。日本は地殻活動が活発で、欧州などに比べて植物化石が残りにくいとされる中での発見。当時は背の低い植物が草原のように広がっていたと推測できるという。
DigitalBlastが開発する宇宙用のバイオ実験装置「AMAZ」とは? - 第1回SPEXA
宇宙ビジネスに関するすべてが集まる展示会「SPEXA」で、DigitalBlastは、宇宙用小型ライフサイエンス実験装置「AMAZ(アマツ)」のプロトタイプを展示した。
ロングライフPC×キッティングサービスで医療機器・測定機器の安定供給を実現――日本HPと菱洋エレクトロが見据える組み込みPCの最適解
医療機器や測定機器などの開発・販売を手がける製造業者にとって、長期間にわたり安定的に稼働する製品を提供することは極めて重要なミッションといえる。各分野に特化した機器では、専用の装置に制御用のPCを組み込んで製品化しているケースが多く、長期利用を前提に設計された装置と、そこに組み込まれるPC製品ライフサイクルの差異が長期・安定供給を妨げる要因となっているそうだ。
アストロスケール、デブリ除去実証衛星「ADRAS-J」が撮影したデブリの画像を公開
アストロスケールは4月26日、2024年2月より進めている商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J(Active Debris Removal by Astroscale-Japan)」のミッションにおいて、対象デブリへの接近中に撮影した画像を公開した。
Intelの2024年第1四半期売上高は前年同期比9%増の127億ドル、第2四半期見通しは弱含み
Intelは4月25日(米国時間)、2024年第1四半期の連結決算を発表した。それによると売上高は前年同期比9%増の127億ドルとなったという。
OIST、生命誕生前の原始の海でタンパク質などが移動するための仕組みを発見
沖縄科学技術大学院大学(OIST)は、「化学走性」に関する根本的な疑問に答えるため、実験室で同現象を模倣するための合成液滴を作成し研究できるようにした結果、単純な化学的相互作用によって、タンパク質などの非生命でも移動することが可能であることを発見したと発表した。
京大など、ソフトロボット用人工筋肉が自身を制御できることを発見
京都大学(京大)は、ソフトロボット用アクチュエータとして利用される人工筋肉(AM)が生み出す、豊かな動きをニューラルネットワーク(NN)として計算に活用することで、AMをさまざまなパターンに制御できることを発見したと発表した。
順天堂大、花粉症などのアレルギー性鼻炎を抑制できる生体成分を発見
順天堂大学は、生体内に存在する脂質「セラミド」の安定した「リポソーム」(細胞膜の脂質二重膜を模した、リン脂質からなる微小カプセル)の点鼻を行った結果、「脱顆粒」を抑制し、花粉症などのアレルギー性鼻炎を抑えられることが確認されたと発表した。
NIMSと筑波大、呼気から肺がんを診断する技術の開発に向けて大きな進展
物質・材料研究機構(NIMS)と筑波大学は、嗅覚センサと機械学習を組み合わせることで、肺がん患者の術前と術後の呼気を高い精度で識別できる可能性を実証したと共同で発表した。
SK hynixの2024年第1四半期売上高は前年同期比2.4倍の12兆ウォンで過去最高を更新、黒字転換も達成
SK hynixは4月24日、2024年第1四半期の決算概要を発表した。売上高は前年同期比2.44倍、前四半期比10%増の12兆4300億ウォンとなり、四半期別売上高の過去最高額を更新したという。
JAXAがH3ロケット3号機の打ち上げを6月30日に決定、先進レーダ衛星「だいち4号」を搭載
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月26日、H3ロケット3号機による先進レーダ衛星「だいち4号(ALOS-4)」の打ち上げ予定日を決定したことを発表した。
米国政府、Micronの米国DRAM拠点の生産能力増強に61億4000万ドルの支給を決定
米国政府は4月25日(米国時間)、CHIPS法に基づき、Micron Technologyに最大約61億4000万ドルの直接資金(いわゆる補助金)を支給することで基本的合意に達したと発表した。
アジレント、タンパク質分析用自動パラレルCEシステム「ProteoAnalyzer System」を発表
アジレント・テクノロジーは4月25日、タンパク質分析用の新たな自動パラレルキャピラリ電気泳動(CE)システム「Agilent ProteoAnalyzer System」を日本市場に向けて5月2日より販売開始すると発表した。
大阪公大、腋臭症(わきが)の原因菌を解析し菌を退治する手法も開発
大阪公立大学(大阪公大)は、腋臭症(わきが)に分類されるカレースパイス臭様の強い臭いがする群において、その臭いのもととなる代謝物の前駆物質が増加していることを確認し、その原因となる皮膚常在菌を減らす手法も同時に開発したことを発表した。
東北大など、磁場で制御された「量子計量」に由来する電気伝導信号を計測
東北大学と日本原子力研究開発機構(JAEA)は、「カイラル反強磁性体」にて、印加磁場に追随して変化する特異な電気伝導信号を実験で捉え、理論モデルの解析により、これが磁場で制御された「量子計量」に由来することを突き止めたと共同で発表した。
九大とTSMC、半導体人材育成などに向けた包括的な覚書を締結
九州大学(九大)は4月17日、Taiwan Semiconductor Manufacturing(TSMC)との間に2024年4月1日付で半導体分野の研究および人材育成における協力関係の発展を目的とした包括的な覚書を締結したことを発表した。
アストロスケールがJAXAの商業デブリ除去実証フェーズIIに選定、新たな実証衛星の開発へ
アストロスケールは4月25日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が大型デブリ除去などの技術実証を目指し実施する商業デブリ除去実証(CRD2)のフェーズIIの契約相手方として選定されたことを発表した。
広島大など、中性子星の自転の急加速現象「グリッチ」の仕組みの一端を解明
広島大学、慶應義塾大学(慶大)、日本大学(日大)の3者は「量子渦」が巨大なネットワークを形成することを見出し、その形成規模をシミュレーションした結果、モデルの詳細によらずに、天文学で観測されているグリッチの統計性を説明することに成功したと共同で発表した。
神戸大など、汗孔角化症の一部は「エピゲノム異常」で起きることを確認
神戸大学、慶應義塾大学(慶大)、国立成育医療研究センター(NCCHD)の3者は、「汗孔角化症」の発症メカニズムの解析を通じて、同疾患の新しい原因遺伝子「FDFT1」を発見すると共に、遺伝子の働きのスイッチが間違ってオフになる変化である「エピゲノム異常」が、同疾患の原因となることを発見したと発表した。
九大、卵子と精子のエピゲノム修飾「DNAメチル化」に関する謎の一端を解明
九州大学(九大)は、代表的なエピゲノム修飾の1つである「DNAメチル化」について、マウスを用いた動物実験で、卵子(卵)および精子のDNAに正確に付加するタンパク質の機能的役割を明らかにしたことを発表した。
ヤリイカの雄の繁殖戦術は誕生日で2種類に分かれる、東大が解明
東京大学(東大)は4月24日、北海道南部から九州にかけての日本全国の沿岸部に分布する「ヤリイカ」の雄には2種類の繁殖戦術があり、そのどちらにするのかは、その個体が孵化した日によって決まることを明らかにしたと発表した。
Samsung、AI時代に対応するデータ処理速度10.7Gbpsを実現したLPDDR5X DRAMを開発
Samsung Electronicsは、データ処理速度10.7Gbpsを実現したLPDDR5X DRAMを開発したと発表した。
未来館で未来の技術を体験! 「SusHi Tech Tokyo 2024」が27日より開催!!
日本科学未来館にて2024年4月27日から5月26日までの期間、SusHi Tech Tokyo 2024 ショーケースプログラムが開催される。同ショーケースは、「自然」と「便利」が融合する未来の都市モデルを東京から発信することを目的に、日本科学未来館を合せて4会場で開催される。
SAR衛星の量産を見据え新拠点の稼働を開始したSynspective - 第1回SPEXA
宇宙ビジネスに関するすべてが集まる展示会「SPEXA」で、Synspectiveは、同社が開発する小型SAR衛星「StriX」の模型を展示するとともに、サービス内容を紹介している。
Samsungが第9世代V-NANDでの1TビットTLCの量産を開始、2024年後半にはQLCの量産も計画
Samsung Electronicsは4月23日、1テラビット(Tb)トリプルレベルセル(TLC)の第9世代垂直NAND(V-NAND)の量産を開始したと発表した。2024年後半には、QLCの量産も開始する予定だという。
SK hynixが韓国清州に先端DRAMファブの建設を決定、総投資額は2兆円超を予定
SK hynixは4月24日、次世代DRAMへの需要に対応することを目的に、同社のNANDフラッシュメモリ量産拠点である韓国忠清北道清州市の清州工場に新たなDRAM生産拠点「M15X」(XはExtensionを意味)を建設することを発表した。
2023年第4四半期のEV向けインバータ台数は714万台、BEVがけん引 TrendForce調べ
IST、H-IIAロケット初代打ち上げ執行責任者の前村孝志氏が技術顧問に就任
インターステラテクノロジズ(IST)は、三菱重工業にてH-IIAをはじめとする基幹ロケットの開発・打ち上げに携わってきた前村孝志氏が、ISTの技術顧問に就任したことを発表した。
JST、「革新的GX技術創出事業」の2024年度研究開発テーマの募集を開始
科学技術振興機構(JST)が、2023年10月から始めた「革新的GX技術創出事業」の2024年度における研究開発テーマの募集を4月3日より開始した。研究開発テーマの募集の締め切りは5月21日の正午が予定されている。
ルネサスの2024年第1四半期売上高は前四半期比2.8%減の3518億円
ルネサス エレクトロニクスは、2024年第1四半期の決算概要を発表した。
NVIDIA、GPUオーケストレーションフトウェアプロバイダーのRun:aiを7億ドルで買収
米NVIDIAは4月24日、イスラエルのRun:aiを買収することで合意したと発表した。
衛星画像の防災活用で宇宙利用の重要性を示すアクセルスペース - 第1回SPEXA
宇宙ビジネスに関するすべてが集まる展示会「SPEXA」に、小型衛星の開発・運用および衛星画像サービスを提供するAxelspace(アクセルスペース)も出展。同社が展開する2大ビジネスについて紹介している。
春の茶話会レポートvol.1 お茶で私の世界が広がった⁉ ~トークイベント「飲んで探る! おいしくて濃いお茶の世界」(青木 皓子)
みなさん、お茶は好きですか? お茶をしたくなるのはどんなときですか? 未来館では2024年3月20日(水)から4月15日(月)までの期間、「お茶」と「お茶すること」にフォーカスをし...
GX経営に向けて 第4回 カーボンニュートラルに向け、CO2分離回収技術の注目ベンチャーが登壇 - GXリーグレポート
世界各国でGXに対する投資が加速している。国内では、経済産業省主導の下、官民が協力してGX関連の取り組みを進める「GXリーグ」が昨年スタートした。同リーグにおいて3回目となるGXスタートアップ企業を紹介するイベントが開催されたので、その様子を紹介する。今回のテーマは、「CO2回収・利用技術」だ。
「ラピダスは技術を受け入れる準備が整いつつある」 - IBM半導体研究のキーマン
IBMにおける半導体研究の中心地「Albany Nanotech Complex」で行われた、General Manager of IBM Semiconductors division, Vice President of Hybrid Cloud researchのMukesh Khare(ムケシュ・カレ)氏のプレゼンテーションの様子を紹介する。
岡山大と両備システムズが開発した胃がんAI診断支援システム、医療機器製造販売承認を取得
岡山大学と両備システムズは、両者が協力して開発を進めてきた「早期胃がんAI診断支援システム」が「医療機器製造販売承認」を取得したことを発表した。
東大、女性医師による治療のメリットは女性患者の方が有意に大きいと確認
東京大学(東大)は、米国の高齢者77万人以上の入院データの分析の結果、女性医師に治療された患者の方が、男性医師に治療された患者よりも死亡率や再入院率が低い傾向にあり、女性医師の治療によるメリットは、女性患者の方が男性患者よりも大きいことを明らかにしたと発表した。
早大など、コオロギの行動を個別かつ同時に定量化するAIシステムを開発
早稲田大学(早大)と東京農工大学(農工大)は、日周リズム研究でよく使用されるコオロギにおいて、移動運動の他、摂食や睡眠様状態など、複数の行動を個別にかつ同時に定量化するシステムを構築することに成功したと共同で発表した。
Samsung幹部がTSMCを極秘訪問、次世代HBMでの技術協力を要請 台湾メディア報道
台湾メディアが、Samsung ElectronicsのDevice Solutions(DS)部門の経営幹部が、3月末以降、TSMCをはじめとする台湾企業を複数回にわたってひそかに訪問していると報じている。
2024年第1四半期の中国におけるIC生産量が前年同期比4割増に増加、成熟プロセスがけん引
中国国家統計局が発表したデータによると、2024年第1四半期の中国におけるIC生産量は、前年同期比40%増の981億個となったほか、3月単月でも前年同月比28.4%増の362億個という単月記録の過去最高を更新したという。
吉川明日論の半導体放談 第299回 オレオレ詐欺を行動経済学的に解剖する
先月末、米国の経済学者、ダニエル・カーネマンが90歳で亡くなったという報道があった。同氏は経済学に心理学の知見を持ち込んだ「行動経済学」を提唱し、経済の様々な課題について多くの研究成果を残した。
3800万年前のシロアリが現代と同じ求愛行動 琥珀内の姿から分析 沖縄科技大
約3800万年前の琥珀に閉じ込められたシロアリのオスとメスが、現代のシロアリと同じ様式で「求愛行動」をすることが、沖縄科学技術大学院大学の調査で分かった。シロアリのペアは相手が動けなくなっても同じ場所にとどまることも確認できた。絶滅した種の行動様式について時代を超えて分析できるのは稀少。生物の群れの行動の進化の過程や、協調行動の様式を調べる足がかりにしたいという。
理科大、米ぬか由来のナノ粒子が優れた抗がん活性を有することを確認
東京理科大学は、細胞や臓器間のコミュニケーションなどにおいて重要な細胞外小胞「エクソソーム」様の米ぬか由来ナノ粒子が優れた抗がん活性を有することを解明したと発表した。
東工大など、合成が困難な有機分子「3Dπ拡張ヘリセン」の不斉合成に成功
東京工業大学(東工大)と東京大学(東大)は、従来困難であった、らせん構造を持つ有機分子「ヘリセン」の三次元状に共役系に拡張された「3Dπ拡張ヘリセン」の不斉合成を、独自の合成法をさらに改良を加えることで達成したことを共同で発表した。
物流業界の2024年問題の解決に向けて自動倉庫の活用を提案するオートストア
自動倉庫システム「AutoStore(オートストア)」を手掛けるノルウェーAutoStoreとそのオートストアの正規販売店であるオカムラは、2024年問題が取り沙汰される日本の物流業界の課題と、その解決の一助に向けた同社の事業戦略についての説明会を行った。
早大、超高屈折率と透明性の両立に加え使用後は分解するプラスチックを開発
早稲田大学(早大)は、硫黄を含む水素結合を組み込んだ独自の高分子を設計し1.8以上の超高屈折率と透明性を両立、使用後には分解できる新しいプラスチックを開発することに成功したと発表した。
千葉大、腎臓による糖新生の制御には「ケトン体」が重要であることを確認
千葉大学は、「ケトン体」が、空腹時の代替エネルギー源としてだけでなく、生理活性物質として血糖調節や血液の酸性化(アシドーシス)を防ぐという重要な役割を担っていることを新たに発見したと発表した。
TSMCが期待する市場けん引役はAI関連、地震による影響は30億NTドル規模と算定
TSMCが4月18日、2024年第1四半期決算説明会を開催。同社のC.C. Wei最高経営責任者(CEO)が機関投資家らと交わした質疑応答から、同社の今後の戦略の一端が垣間見えた。
SK hynixとTSMC、ロジックとHBM4の統合パッケージング技術開発で協力
SK hynixは4月19日、TSMCと次世代HBMの生産および高度なパッケージング技術によるロジックとHBMの統合に関して協力していく覚書を締結したと発表した。
半導体デバイスを売るから顧客課題の解決を売るへ、ADIが挑むビジネスモデルの転換
半導体メーカーだけど半導体デバイス“だけ”を売ることからの脱却を目指す。そんな半導体メーカーとしてのビジネスモデルの転換をAnalog Devices(ADI)が推し進めている。