「だいち4号」のデータで豪雨災害を解析 - 超実践的ツアーに参加してみた(前編)
富山県にて、過去の豪雨現場を観測した衛星データの解析と現地の視察を組み合わせた“実践的”な研修ツアーが開催された。今回は、衛星データ解析の様子やあれこれをお届けする。
偏光が反転! - EHTが超大質量ブラックホール周辺の激しい乱流を発見
EHTコラボレーションは、大型楕円銀河「M87」の中心にある超大質量ブラックホールの近傍の偏光パターンが変化する動的な様子を捉えた新たな画像を公開し、リング構造に接続するジェットの根元の兆候を初めて発見したことを明らかにした。
金星探査機「あかつき」の運用が終了 - 約15年にわたる長旅に幕
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2010年に打ち上げられて以来運用が続けられていた金星探査機「あかつき」の運用を終了したことを明らかにした。
“宇宙ひも”の結び目が通常物質優勢の宇宙を生み出した? - 広島大などの研究
広島大学など3者は、一次元の欠陥構造「宇宙ひも」が解けない結び目を形成し、それが「量子異常効果」によって安定して存在することを発見したと発表した。
無機酸化物の結晶骨格を再構成、量子素子などへの応用に期待 京大など
高温で焼いてできる硬い無機酸化物の結晶骨格を、比較的低温で起きる「トポケミカル反応」を用いて、これまでになく大きく再構成することに京都大学などのグループが成功した。モリブデンとタンタルの酸化物をアンモニアで処理して同反応を起こした。できた酸窒化物には元の酸化物にはなかった導電性があるのを確認。新たな量子素子などへの応用が期待できるという。
アルゴヴィジョンテクノロジズ、半導体製造装置部品向け精密仕上げ技術「流体研磨技術」を発表
アルゴヴィジョンテクノロジズは9月18日、半導体製造装置の部品に対する高精密な仕上げを可能とする独自技術「流体研磨装置技術」を発表した。
OKI、「まるごとEMS」にリアルタイム生産状況見える化サービスを追加
OKIは、同社の設計生産受託サービス「まるごとEMS」において、「リアルタイム生産情報見える化サービス」の提供を開始したと明らかにした。
ST、車載マイコン「SPC58ファミリ」の長期製品供給保証を従来の15年から20年に延長
STMicroelectronicsは9月8日、同社の車載マイコン「SPC58ファミリ」における長期供給保証プログラムを現状の15年から20年へと延長することを発表した。
ローム、低VFかつ低IRな車載対応の保護用ショットキーバリアダイオードを開発
ロームは9月18日、低VF(順方向電圧)と低IR(逆方向電流)というトレードオフを高次元で両立した保護用ショットキーバリアダイオード「RBE01VYM6AFH」を開発したことを発表した。
中国政府、国内企業にNVIDIAのAI半導体の購入停止を指示 — 海外メディア報道
中国のインターネット規制・監督を担う中国国家インターネット情報弁公室(CAC)が、中国内の大手テクノロジー企業各社に対し、NVIDIAのすべてのAI半導体の購入を停止し、既存の注文についてもキャンセルを命じたと英国メディアが報じている。
AlibabaのAIチップ、中国大手通信企業と大型契約か
AIチップの開発を進めるAlibabaが、中国の通信大手China Unicom(中国聯通)から大型契約を獲得したという。
Autodesk、新たな生成AIとして「ニューラルCAD基盤モデル」を発表
Autodeskは、生成AIによる新たなカテゴリ「ニューラルCAD基盤モデル」を発表し、2026年より商用提供を開始することを明らかにした。
AMD、産業機器/組込機器向けプロセッサ「EPYC Embedded 4005シリーズ」を発表
AMDは9月16日(米国時間)、ネットワーキング、セキュリティアプライアンス、産業用エントリーレベルサーバーなどに向けたプロセッサとして「EPYC Embedded 4005プロセッサ シリーズ」を発表した。
アクセルスペースとWHERE、衛星を活用した不動産登記情報高精度化へPoC開始
アクセルスペースとWHEREは、人工衛星で取得した地球観測画像の活用による、不動産登記情報の高精度化および不動産管理業務の効率化に向けたPoC(概念実証)を開始した。
TI、位置センシング向けに高感度インプレーンホール効果スイッチ「TMAG5134」を発表
Texas Instruments(TI)は、位置センシング向けに高感度を実現したインプレーンホール効果スイッチ「TMAG5134」を発表した。
ルネサス、32ビットマイコン「RAファミリ」にタッチ機能を搭載した「RA0L1」を追加
ルネサス エレクトロニクスは9月17日、同社の32ビットマイコン「RAファミリ」として静電容量式タッチセンシング機能を搭載した「RA0L1」を追加したことを発表した。
imec、2nm以降のプロセス開発に向けた高NA EUV露光装置を既存研究開発ラインに設置へ
imecは、同社の300mm研究ライン「imec Fab 3」の空きスペースに、最新の量産向け高NA EUV露光装置「Twinscan EXE:5200B」の設置に向けた台座の取り付け工事を行ったことを同社のLinkedInにて明らかにした。
京セラが超小型クロック用水晶発振器を開発 - 従来品比約50%の低電圧化
京セラは、クロック用水晶発振器において、業界最小クラスのサイズかつ0.9Vでの低電圧駆動を実現した新製品「KC1210Aシリーズ」を開発した。
テクトロニクス、10Gbpsのデータ転送が可能なAI時代の高性能オシロ「7シリーズDPO」を発表
テクトロニクスは9月16日(米国時間)、AI時代の電子機器開発ニーズに対応することを目的に開発されたハイエンドオシロスコープ「7シリーズDPO」を発表した。
東大、LED植物工場で露地栽培を上回る高品質なエダマメの安定生産に成功
東京大学と法政大学は、人工光型植物工場で「養液膜栽培方式」により露地栽培を上回る収量を安定して得られることを明らかにしたと発表した。
どこでもサイエンス 第310回 宇宙を支配する「4つの力」
「力」はいろんな使い方があるのですが、サイエンス、特に物理学の世界で「力」というのは、ものを引きつけたり、反発させたりする能力です。「力」は4種類が知られていて、宇宙を支配しています。
フリマアプリ上で古着1着ごとの環境負荷を自動算出するAIを開発 - 東大の発表
東京大学は、AIを用いて、フリマアプリに出品された衣料品の環境負荷を推計する算出フレームワークを構築したと発表した。
テクトロニクス、自動テストに対応するモジュール型テストシステムを発表
テクトロニクスは9月16日(米国時間)、将来の自動テストに対応可能なモジュール型システム「MP5000シリーズ・モジュラ・プレシジョン・テスト・システム」をケースレーブランドとして発表した。
経産省、マイクロンの広島工場での次世代DRAM生産に最大5000億円を助成
経済産業省(経産省)は9月12日、Micron Technologyの日本法人の広島工場における次世代DRAMの量産に対して最大5000億円の助成金を交付する計画を明らかにした。
レゾナック。子会社レゾナック・ハードディスクの山形工場にSiCエピウェハ生産建屋を竣工
レゾナックは9月16日、子会社の山形工場にて、SiCエピタキシャルウェハ(SiCエピウェハ)の生産建屋竣工式を9月12日に執り行ったことを発表した。
惑星状星雲「NGC6072」 複数の星が織りなす複雑な姿…カニに見える?
子供の頃、天文図鑑の「かに星雲」(M1、NGC1952)の写真を見て「確かにカニみたいだ」と感動した覚えがある。美しい天体が「まるで○○のよう」に見えることは多くの人にとって、宇宙への関心の入口になってきたはずだ。
AlteraへのSilver Lakeによる投資が完了、51%の株式を取得
Alteraは9月15日(米国時間)、米国の投資ファンドSilver Lakeが、IntelからAltera株式の51%を取得する買収を完了したことを発表した。
アヴネット、日本でAMDの組み込み向けRyzen/EPYCプロセッサの販売を開始
電子部品商社Avnetの日本法人であるアヴネットは、日本国内向けにAMDのRyzen EmbeddedプロセッサおよびEPYC Embeddedプロセッサの販売開始を発表した。
TDCソフト、西川計測の開発技術標準「LITEC」を策定し、技術支援プロジェクト開始
TDCソフトは9月16日、計測・制御・理化学の専門商社である西川計測に対し、独自開発した開発技術標準「LITEC(リテック)」を策定し、これを土台に技術支援プロジェクトを開始した。
中国政府がNVIDIAを独禁法の違反と認定
中国の国家市場監督管理総局は9月15日、NVIDIAが2020年に行ったMellanox Technologiesの買収が同国の独占禁止法に違反しているとの判定を下した。
SandiskやMicronがNANDを値上げへ、Western DigitalはHDDを値上げへ - TrendForce
TrendForceがSandiskがNANDの価格を10%引き上げる通達を9月上旬に顧客に出したと、TrendForceが業界関係者の情報として伝えている。
PwCがエッジ半導体×ロボティクスの事業化を支援、アドバイザーに牧本次生氏を招聘
PwCコンサルティングは9月12日、AIやエッジ半導体を活用したロボティクス分野において、ユースケースの創出と事業化を支援するアドバイザリーサービスの提供を開始したことを発表した。
EVG、100%のダイオーバーレイ測定を高速・高精度で実現する計測プラットフォームを発表
EV Group(EVG)は9月8日、300mmウェハ上で100%のダイオーバーレイ測定を、生産環境に求められる高精度・高速で実現する専用ダイ・トゥ・ウェハ(D2W)・オーバーレイ計測プラットフォーム「EVG 40 D2W」を発表した。
田中貴金属工業、300℃前後で利用可能なパラジウム合金水素透過膜を開発
田中貴金属工業は9月12日、300℃前後の低温領域で使用可能なパラジウム(Pd)合金水素透過膜の開発に成功したことを発表した。
LSTCがNEDOのチップレット型カスタムSoC開発プロジェクトに採択
最先端半導体技術センター(LSTC)は9月12日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の研究開発事業の1つ「チップレット型カスタムSoC設計基盤技術開発」に採択されたことを発表した。
東大など、小惑星リュウグウが10億年以上も氷を保持していたことを確認
東京大学など6者は、探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星リュウグウ試料などを分析し、その母天体であるC型小惑星が10億年以上も氷を保持していたことを示す証拠を発見したと発表した。
カムチャツカ半島沖地震時の津波は3経路で到達し長期化 東北大災害研が分析結果報告
東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)は4日、カムチャツカ半島沖で7月30日に起きた巨大地震や津波についての調査報告会をオンラインで開催し、日本列島に到達した津波は3つの経路で押し寄せて長期化につながったことなど、新たな分析結果を発表した。日本から離れた「遠地地震」のため、詳しく分らなかった今回の地震や津波の特徴、警報に伴う避難をめぐる課題など、地震・津波防災に関わる貴重なデータや知見が紹介された。
クェーサーは従来の2倍存在? - 愛媛大などがすばる×JWSTで発見
愛媛大学と国立天文台は、すばる望遠鏡が広域探査で発見した11個の「最高光度銀河」を追観測した結果、7個の銀河中心に、明るく輝く超大質量ブラックホールを発見したと発表した。
クアルコム新充電規格「Quick Charge 5+」発表 発熱抑え高速チャージ
クアルコム、発熱抑え高速チャージできる新たな充電規格「Quick Charge 5+」発表。
世界初、水を推進剤に使う衛星用エンジンの軌道上稼働に成功 Pale Blue
Pale Blue、水を推進剤とする、手のひらサイズの「水イオンエンジン」(PBI)を宇宙空間で稼働させることに世界初成功。
アストロスケール、大型衛星デブリ観測でインド政府企業のロケット使用へ
アストロスケール、大型衛星デブリ観測ミッション「ISSA-J1」打ち上げで、インド政府企業・NSILの「PSLV」ロケット使用契約。
ノリタケ、半導体モジュール向けに200℃以下かつ窒素雰囲気下で焼結可能な銅ナノペーストなどを発売
ノリタケは9月11日、半導体モジュールの回路形成用途向けに200℃以下かつ窒素雰囲気下で焼結が可能な銅ナノ粒子を含むペースト、およびスラリーを発売した。
高脂肪食を摂り続けると記憶力が下がるのはなぜ? 千葉大が解明
千葉大学、高脂肪食(HFD)の摂取などの食習慣が脳機能に与える影響を調べ、長期間のHFD摂取が記憶能力を低く仕組みを解明。
吉川明日論の半導体放談 第350回 カンブリア紀にあるAI半導体開発競争
NVIDIAが中国市場向けに開発したH20が禁輸措置となる事態の間隙を縫って、中国発のAI半導体スタートアップ「Cambricon Technologies」が注目された。
ホンダ「ユニワン」事業化決定、手を使わず座って移動する1人乗りモビリティ
ホンダ、手を使わず座って移動する1人乗りモビリティ「ユニワン」事業化決定。国内法人向けに9月24日発売、1台あたり月額12万円(3年契約で契約数10台未満の場合)から。
火星内部、太古の巨大天体衝突の破片多数 米探査機データで判明
45億年前、火星に衝突した巨大な天体の破片が、いまも火星の内部にたくさん残っていることが分かった。米火星地下探査機「インサイト」が観測した地震データなどをもとに、英米などの研究グループが解明した。火星には地表のプレート(岩板)が移動するプレートテクトニクスの仕組みが存在しておらず、同じような惑星の内部構造の理解につながるという。
メインフレーム「IBM z17」が実現する次世代AI基盤 - オンチップAIとPCIeアクセラレーターの役割
先日、日本IBMは米ニューヨーク州Poughkeepsie(ポキプシー)において「IBM z17」に関するプレスツアーを開催した。
恒星黒点を横切る惑星が伝えた“軌道の傾き” - ABCが62度の傾きを確認
アストロバイオロジーセンター(ABC)は、惑星が主星表面の黒点の前を横切る「黒点通過トランジット」を利用し、系外惑星系「TOI-3884」の主星の黒点の状態や、この星を公転する惑星の軌道の傾きを詳細に明らかにしたと発表した。
三菱電機、底面積を従来品比約53%に縮小したパワー半導体モジュールのサンプル出荷を計画
三菱電機は9月11日、民生機器や産業機器向けにモジュールの底面積を従来品比で約53%に縮小したパワー半導体モジュール「Compact DIPIPMシリーズ」を発表した。
JDI、車載ディスプレイ事業を継承する子会社「AutoTech」の設立を2026年4月に延期
ジャパンディスプレイ(JDI)は9月11日、同社の車載用ディスプレイ関連事業に関する権利義務を継承する子会社「AutoTech」の設立予定日を2025年10月1日から2026年4月1日に延期することを、同日開催の取締役会にて決議したことを発表した。