SSD が安くなっている。3月末、Amazon でシリコンパワー製の 32GB の SSD(SP032GBSSDE20S25)が3768円になっているのを知った。32GB というと今時なかなか微妙な容量ではあるが、SSD とはどんなものなのか、試しに買う気になる価格なので、手を出してみることにした。


IdeaPad S10-3 のリカバリディスクは使えず

SSD は従来型ハードディスクの代わりになるように作られているものなので、取り付けの手順も変わらない。IdeaPad S10-3 は購入直後に一度ハードディスクを入れ替えているし、メモリの交換もしているので、ちょちょいと HDD を外して SSD を装着する。

USB 接続の光学ディスクドライブを接続し、前に作っておいたリカバリディスクからデフォルト状態の復元を試みた。32GB あれば素の Windows 7 なら入るはずなのだが、リカバリディスクは DtoD 領域なども復元しようとするため、容量が不足するらしく、途中でエラーを吐いて中断してしまった。

Windows XP をインストール

IdeaPad S10-3 は Windows XP もサポートされており、ドライバ類が用意されている。そこで XP (DSP 版の SP2)をインストールしてみた。その後、Lenovo が用意しているドライバ類を一揃い導入した状態で、空き容量は 25.7GB だった。さらにアンチウィルスと Windows の更新を一通り導入した後では、21.2GB が空いていた。

静かなコンピューティング

私は普段 PC を使うとき、HDD の音もその状態を知るための情報として注意している。SSD は音を立てないのでそれが得られないのは不安なところもあるが、文章を書くときなどは集中しやすくてよいと思われる。

一ヶ月ほど経過

一ヶ月ほどちょこちょこと使ってみて、電源を入れた時に期待する音がしないのがまだ少し奇妙な感じもする。しかし確かに静音性や応答の良さは大きな利点であり、PC の応用範囲を広げる可能性を感じさせる。それで思ったのは、ネットブックといってもハードディスクを積んでしまうとただの安いノート PC になってしまうのであり、SSD のようなものを搭載してこそ本来の姿になるということだ。

HDD 搭載が常態化したのは、まだ SSD が十分安価でなかったということもあるが、結果的にはブレてしまったということになるのだろう。未だ PC の弱点である待機時の消費電力もこれからはどんどん減っていくというから、かつて Handheld PC が追い、近年ネットブックが追ったものが本当に実現される日は近い。それが表面的には”PC”と呼ばれる必要はないのだ。