おすすめ追加ソフトウェア

Palm OS 搭載機には、最初から搭載されているプログラムのほかに、第三者が作ったプログラムを追加することができます。これらのソフトウェアは、Palmware（パームウェア）と総称されています。Palmware には、企業が制作して販売しているものや、個人が開発して配布しているものなど、多数が公開されています。ここでは、Palmware の基礎知識とおすすめのプログラムを紹介します。

Palmware の基礎知識

Palmware の種類

Palmware には大きく分けて以下のような種類があります。

通常のアプリケーション

Palm OS 上で動作する通常のアプリケーションです。

置き換えアプリケーション

プログラム自体は通常のアプリケーションですが、標準アプリケーションの役割を置き換えるものをいいます。置き換えアプリケーションは標準アプリケーションで扱うものと同じデータを読み書きします。

DA

Desk Accesory の略で、通常のプログラムの実行を一時停止して実行する小さなプログラムです。DA が終了すると通常のプログラムの実行が再会します。ホーム画面から起動する通常のプログラムとは異なり、DA の実行には DA Launcher のような DA 起動用のプログラムが必要です。

環境設定パネル

環境設定パネルはインストールすると Prefs（環境設定）の中の一項目になるものです。

Palmware の追加と削除

多くの Palmware は Zip や Lha などの方式で圧縮アーカイブに納められた状態で配布されています。これらの Palmware を Palm OS 搭載機にインストールするには、まず圧縮アーカイブの中から、解凍（伸展）用のプログラムを使ってファイルを取り出します。OS が MS Windows XP ならば、Zip 形式のアーカイブは通常のフォルダのように扱うことができます。また、Lha 形式のアーカイブを Zip と同様に扱うためのプログラムが Microsoft のサイトで配布されています。

圧縮アーカイブの中には、多くの場合で Palmware のほかに readme.txt などのファイル名で説明書が入っています。最初に目を通しておきましょう。圧縮アーカイブに入っているファイルのうち、.prc や .pdb の拡張子がついているファイルが Palmware です。拡張子が表示されない設定になっている場合でも、Palm Desktop ソフトウェアが正常にインストールされていれば、それらのファイルをアイコンで見分けることができるはずです。Windws では、それらのファイルをダブルクリックなどの方法で開くと、Quick Install プログラムが起動して、次回の同期のときに Palm デバイスにプログラムをインストールするための予約を行えます。Mac では、Send To Handheld ドロップレットを使います。

拡張子が .exe になっているものは、MS Windows 上で実行するインストーラです。この形式で配布されているものは、多くの場合、Palmware のほかに、そのソフトウェアのデータをパソコンで扱うためのデスクトップアプリケーションや、データの受け渡しをするためのコンジットと呼ばれるソフトウェアが MS Windows にインストールされます。

インストールされた Palmware が不要になった場合は、ホーム画面のメニューの[App]-[Delete...]を実行します。インストールされているソフトウェアの一覧が表示されるので、削除したいソフトウェアをタップして、反転表示された状態で[Delete]ボタンを押してください。本当に削除するかどうか確認する表示がでるので、削除して良ければ[Yes]ボタンを押します。

インストールしたプログラムはどこにある？

Palm デバイスにインストールされた通常のアプリケーションや置き換えアプリケーションは、多くの場合でホーム画面の Unfiled カテゴリにアイコンが登録されます。使ってみて常用になるようなら、メニューの[App]-[Category...]で適切なカテゴリに移動するとよいでしょう。一部のアプリケーションは、インストール時に新しいカテゴリを自動で作ってそこにアイコンを登録したり、既存のカテゴリにアイコンを登録するものもあります。

使えるソフト・使えないソフト

Palm OS はすでに10年の歴史を持っています。一般に、古いオペレーティングシステム向けに制作されたソフトウェアは、新しいオペレーティングシステムでは正しく動かなくなる場合があります。Palm OS は互換性に優れているので、適切に制作されたソフトウェアなら、古いものであっても新しい環境で問題なく動作する場合がほとんどですが、中には全く動かなかったり、表示が乱れる、一部動作に支障が出るものもあります。

Palm Z22 は Palm OS 5.4 を搭載しています。Palm OS はバージョンが 5 になるときに内部的には大きく変化しました。それで、まず「Palm OS 5 対応」とうたっているソフトウェアはほぼ動きますし、そうでない古いものも基本的には使えるはずです。Palm Z22 で使えないプログラムには、具体的には次のようなものがあります。