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グリッドガールの廃止は F1 のためになる

先日 F1 の運営組織がグリッドガールの廃止を決定したということが伝えられた。F1 では長い間、グランプリが開かれる時に、モデルなどを職業としている女性が雇われ、スターティンググリッドでその位置に就く選手のエントリー番号を掲げる習慣になっていた。これを廃止する理由について、F1 の商業責任者 ジョーン・ブラッチズの言葉として次のように伝えられている(F1が2018年からグリッドガールを廃止「F1にふさわしくない」とリバティ・メディア (オートスポーツweb) - Yahoo!ニュース)。

「グリッドガールは長年F1グランプリにとって不可欠な存在だったが、この慣習は我々のブランドバリューとは一致しないと感じ、現代の社会規範と相反するものであると感じる。この慣習はF1と世界中の新旧ファンにとって適切なものではなく、関連性が薄いと我々は考える」

この発表から読み取れることは、性別に関する倫理的なことだけではない。グリッドガールの廃止という決定は、F1 が抱えている大きな問題の一部への対処に過ぎない。F1 が抱えている問題は、その70年に及ぼうとする伝統と歴史の長さに起因している。この時間の長さは自動車を作る技術が急速に発達した時代の中において、…[全文を見る]

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