たまにある質問とその答え


日本語化ソフトはどれを使えばいいのか?(J-OS VS JaPon VS CJKOS)

Palm Z22 の日本語化に使えるソフトウェアには、当サイトの日本語化の手引きで紹介した JaPon のほかに、J-OSCJKOS があります。このうち J-OS では標準サイズのフォントで JIS 第二水準の漢字が表示できないなど、文字表示上の問題がいくつかあります。CJKOS はこうした問題が軽微で、おまけにボールドフォントの生成までできますが、半角カナは文字化けします。JaPon は日本語文字のボールド化はできませんが、文字表示上の問題が最も小さく、もちろん半角カナも表示できます。こうしたことから Z22 では JaPon が最もバランスが取れており間違いのない選択ではないかと思います。

なお、JaPon の試用版のフォントには JIS 第一水準までの文字しか入っていないので、レジスト後に入手できる正式版のフォントを改めてインストールする必要があります。

Palm Z22 の後継機種は出ないのでしょうか?

本稿執筆時点では、後継となる製品の情報はないようです。Z22 とほぼ同時期に発売された Tungsten E2、Palm TX はすでに2年ほど販売継続されるロングセラーになっています。これは製品の完成度が高いことや、Palm OS の次世代版となるソフトウェアプラットフォームの開発が遅れていることもあるでしょう。しかし、周知のように PDA 的な商品は携帯電話としての機能を内蔵したものがすでに主流であり、Palm 社も従来型の機器開発への投資を減らしています。その一方で、最近になってヒューレット・パッカード社が久々に従来型の PDA の新機種を発表しており、未だ一定の需要があるのも事実です。Z22 の後継機や同類の製品が出るかは不透明とはいえ、全く可能性がないわけでもないという状況です。

Z22 の内蔵バッテリーは交換できる?

MobilePLAZA OnLine では Z22 用の MugenPower 製互換バッテリを販売しているので、交換することはできるようです。ただし、Z22 の外装にはネジ穴などはなく、ツメでカッチリとほとんど隙間なくはまっている状態なので、うまく分解できるのかどうか私には判断できません。

Z22 の USB ポートは同期と充電以外に使用できる?

Z22 の USB ポートにはホスト機能がないので、キーボードなどを接続することはできません。USB ポートにはホスト(親)とターゲット(子)の区別があり、USB ケーブルを介して機器を接続するためには、必ず一方がホストでなければなりません。Z22 の USB ポートはターゲットであり PC の周辺機器として接続するためのものなので、Z22 を中心にしてキーボードやマスストレージデバイスを接続することはできません。

Z22 に設定したパスワードを忘れてしまいました!

Palm OS にはパスワードを設定してプライベート指定したアイテム(メモ帳や予定表などの項目)を保護する機能があります。パスワードを忘れた場合は、パスワードを消去できます。

  1. ホーム画面から Prefs を起動して、Security パネルを開きます。
  2. 「-Assigned-」となっているエントリボックスをタップします。
  3. 次の画面で「Lost Password」ボタンをタップします。
  4. 新しいパスワードを設定するか、「Unassign」ボタンをタップしてパスワードを消去します。

ただし、この操作を行うと、プライベート指定されているアイテムが Z22 から消去されてしまいます。プライベート指定されているアイテムとは、例えばメモ帳なら、メモを開いた画面の「Details」ボタンを押すと開く画面で Private: の横のボックスにチェックが入っているものです。予定表などにもこの機能があります。過去にプライベート指定の操作をしたことがなければ、ただパスワードを消去して問題ありません。プライベート指定されているアイテムを書き戻したい場合は、以下の操作で復旧できるはずです。

  1. Z22 と PalmDesktop を最新の状態にそろえるために HotSync を行います。
  2. 上の手順で Z22 のパスワードを再設定または消去します。
  3. HotSync を行います。PalmDesktop 側ではプライベートアイテムが非表示になりますが、データは残っています
  4. もう一度 HotSync を行います。プライベートアイテムが書き戻されます。

なお、Security パネルの機能で「Lock & Turn Off」してからパスワードを忘れてしまったという場合は、Z22 をハードリセット(初期化)するしかありません。この場合でも、PalmDesktop 側にデータが残っていれば HotSync を使って復旧は可能です。

Palm Desktop で日本語が文字化けします。

レジストリエディタで「\HKEY_CURRENT_USER\Software\U.S. Robotics\Pilot Desktop\Core」の中にあるフォントの指定を、日本語の文字が含まれているフォント名に置き換えれば、ほぼ解消されます。レジストリがなんなのか分からない人は手を着けない方がいいかもしれません。文字化けしたままでもデータ自体が壊れるわけではないので、Z22 側での日本語の表示と入力には問題ありません。

同期の対象を MS Outlook に変更したい。

PalmDesktop のインストール手順の最後の段階で、同期の対象に MS Outlook を選択できますが、インストール完了後でも変更可能です。スタートメニューのプログラム -> Palm -> PIM conduit sync -> Sync with Outlook を実行します。次のメッセージが表示されます。

「現在 Palm Desktop があなたの予定表、連絡帳、メモ、課題を管理するように設定されています。Microsoft Outlook があなたの予定表、連絡帳、メモ、課題を管理するように変更しますか?

「Yes」をクリックすると Outlook コンジットのインストールがはじまり、終了すると 次のメッセージが表示されます。

「Microsoft Outlook コンジットのインストールに成功しました。Microsoft Outlook があなたの予定表、連絡帳、メモ、課題を管理します。あなたのハンドヘルドから Microsoft Outlook に情報を同期させるために、HotSync を実行してください」

「Done」をクリックしてダイアログを閉じ、Palm Z22 と PC を接続して HotSync を 行うと、MS Outlook と同期されるはずです。同期の対象を PalmDesktop に戻す場合は、スタートメニューのプログラム -> Palm -> PIM conduit sync -> Sync with Palm Desktop を実行します。あとの手順は MS Outlook に変更する場合と同じです。


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作成:2007年9月16日