爽やかな美声が魅力の女性歌手、西小路一葉のデビュー・シングル。建石一/徳久広司のヒット曲コンビによる2作品を収録したもので、ノリの良いポップ歌謡とフォーク調の楽曲をカップリング。
2in1の容量を活かして企画性豊かにデッカの名演を収めた《ダブル・デッカ・シリーズ》の1点。近代的な語法による心理・情景描写が見事な20世紀のバレエ音楽の傑作を、マゼールのシャープな指揮で聴ける。
ダウランド(1563〜1626)と同時代の作曲家による作品集……という基本コンセプトの上に、現代の楽器や演奏法、あげくは作品まで乗せてしまう“ダウランド・プロジェクト”。とはいえ、内容はあくまで正統の延長線上で、表面的な過激さはない。ハト派的現代音楽?
クリーヴランド管に就任して矢継ぎ早に行なった録音のひとつで、同オケとの最初の優れた業績といえる。主人公たちの性格描写の的確さなど、マゼールの才気が輝いている。
タイトルどおり、アジアの女性たちの演奏を1枚に凝縮したコンピ盤。二胡、琵琶、ガムラン、歌声など、さまざまな音色に心が躍る好企画だ。注目の写真家・蜷川実花によるジャケットも魅力。
これほど美しく自然に歌われた「詩人の恋」を聴いたことがあっただろうか。若々しい歌声と優しく寄り添うピアノがかもし出す情趣を何とたとえれば良いのだろう。詩人ハイネの言葉とシューマンの音楽が絶妙に調和したこの上ない歌唱として高く評価したい。★
ちばテレビ他で放送中のTVアニメ『げんしけん』に登場する劇中アニメ「くじびきアンバランス」のラジオ・ドラマCD第2弾。オタクに大人気という設定の『くじアン』、萌えから百合、ドタバタまでなんでもありだ。
西又葵がキャラクター・デザインを手がけ、アニメ、ゲームで人気の作品のドラマ・シリーズ。各ヒロインをフィーチャーしたシリーズ第5弾は、オールキャストで贈る最終話。相変わらずのはちゃめちゃなストーリーが楽しめる。
同時発売のアルバム『命どぅ宝〜沖縄の心 平和への祈り』からのシングル・カット。宮沢和史(「島唄」の作者)の「白百合の花が咲く頃」と、「我した村」を、沖縄出身のテノール歌手・新垣勉が郷里への愛と平和への祈りを込めて、情感豊かに歌い上げている。
若手男性演歌の期待株、山内惠介の初めてのベスト・アルバムは、オリジナル曲に昭和の名曲も加えた全16曲。若い甘さを感じさせる声は、正統派の演歌系歌謡曲にピッタリと言える。そのぶんだけ(15)では哀愁の色が若さに負けてしまった感があって、惜しい。