近現代のポピュラーカルチャーにみられる、日本人のセクシュアリティとは?本書では、セクシュアルでエロティックな、生人形・海女写真・変態する女・宝塚男役・ゴスロリ・BDSMをモティーフに、私たちがセクシュアリティの表象・身体にどのようなまなざしを注いできたか、西欧近代のインパクトのもと、私たちの身体観・セクシュアリティ観が、視覚文化のなかでどのように生成されてきたのかを、シリアスかつ艶やかに探究する。
ギリシア・ローマ時代からの性をめぐる文化的変遷をたどり、治療器具として技術革新されてきたヴァイブレーターの軌跡を克明に追って、女性のエクスタシーの復権を高らかに宣言したメインズ女史の名著。
本書は、一橋大学大学院社会学研究科において、二〇〇六年四月から三年間にわたって続けられた先端課題研究7「日常実践/方法としてのジェンダー」の成果である。ジェンダー関連の書籍は、現在、入門書から専門書まで大量に生み出されているが、著者たちが心がけてきたのは、女性学や男性学、ジェンダー研究のテリトリーに閉じるのではなく、社会科学のなかにジェンダー視点を導入し、定着させ、その融合的な研究視座から、日常空間で作動するジェンダーに関わる諸問題(労働、家族、身体/生命、アイデンティティ、権力、政治秩序、市民社会、公共性、国際関係など)を可視化し、いかに対象化し研究として立ち上げることができるのか、それを徹底して追究することであった。
性を超える女たち。超現実主義との出会い。そして訣別。若く、美しい才能が精神の自由を求め、芸術家として自立するまでの様々な道程を、時代精神と共に描く。
世の中、性の健康のための基礎知識が欠けている。お医者さんだって性の話は苦手だ。キンゼイ研究所のデータを駆使して、性の悩みに科学的に答えた最新の啓蒙書。
本書は、女性とてんかんを取り巻く医療を広い視点からとらえた、主として医師を対象とした実践的手引書である。その内容は、妊娠や出産、分娩、産褥期、更年期をめぐる身体的側面のみならず、女性としての性的発達、母子関係、セクシュアリティなど、心理社会的側面をも包含している。