二〇〇九年、オバマが「チェンジ」を合言葉に登場。医療保険、同性婚支持、移民政策において、平等化への歴史に新たな一ページを刻んだ。八年後、トランプも「チェンジ」を訴えて登板した。「チェンジ」の価値化こそは、アメリカ文化の柱だ。しかし、どのような「チェンジ」か。本書は、アメリカの社会変革の原動力として、人種、移民、女性、LGBTの平等化運動を取り上げ、政治、経済、社会、文化の歴史的変化を見る。そして、トランプ政権による揺り戻しと、反動への抵抗勢力の激突を描き出す。
ジェンダーとエスニシティの交差に、映画が隠蔽/開示する欲望とは何か。スクリーンの皮膜に生起するその複雑さに対し、我々は如何に応答すべきだろうか。9つの視座からその困難にアプローチする。
ジェンダー平等な学校をつくるためにジェンダーから影響を受けて人生を歩んできた教師たちができること。
琉球大学国際沖縄研究所が主体となって5年計画で進めてきたプロジェクトの成果を集成する全3巻シリーズ。最終巻となる第3巻では、沖縄内外の境域の文化とアイデンティティの関係に焦点をあてる。
第二波フェミニズムから半世紀。岐路に立つジェンダー関係と向き合い、暴力や権力を根源に迫って捉え直す理論の冒険・挑戦。人文・社会科学の垣根を越えた9論考!
多様性が承認される「自由」な社会。「自由な個人」として不平等な市場に組み込まれるわたしたち。文化か、経済か。承認か、再分配かーこのジレンマを乗り越えることは可能なのか。ポスト新自由主義を見すえるジェンダー研究の最前線。
ジェンダー研究の狙いは、性的マイノリティへの擁護に留まらず、性が、なぜ、どのように、どのような状況で、ある人生の選択に作用したかを徹底して探究することであり、それを学ぶことは、自分が属し、利害を共有している社会への批判的知性を養うことである。独自の視座から、人間の性が社会に記した「結果」の検証を行った9本の論文で構成された本書は、異なった学問領域の相互的な影響のもとに進展している現在のジェンダー研究の多彩な成果を学ぶ、格好のテキストである。
ジェンダー史は、単なる「女性の歴史」を超えて、既存の歴史学に新たな視点と着想を提供し続けてきた。今や言語論的転回以降の歴史学を領導しうる分野に成長したジェンダー史の変遷を知り、歴史学を捉え直す視座を獲得できる刺激的な入門書!
ジュリエットがロミオにスピード婚を迫った訳とは?フェミニズムと優生思想が接近した危うい過去に学ぶ。パク・チャヌク映画『お嬢さん』の一発逆転!“翻案の効用”とは、『マッドマックス』の主人公がもつケアの力と癒やし、「マンスプレイニング」という言葉はなぜ激烈な反応を引き起こすのか…etc.閉塞する現代社会を解きほぐす最新批評集!
現代中国のジェンダー構造は、伝統中国や社会主義中国から如何に変化し、経済格差はどのように性別と関連し、消費社会はセクシャリティのあり方にどのような変化をもたらしたのか。また、近年の中国の民族主義は「慰安婦」問題をどのように捉えているのか。中国ジェンダー研究における第一線の研究者による最新成果。