患者の全体像を理解し治療にあたるためには、操作的診断基準だけではなく、力動的に診ることが求められる。本書は、日々の臨床実践を重ねた精神科医である著者が、“効果的な”精神科面接を行うために必要な力動的精神医学の視点を概説する。精神療法に関心をもっている、あるいは、その研修を始めたばかりの心理学部学生や大学院生、臨床研修医、精神科専門医を目指す人たちはもちろんのこと、経験を積んだ医師・研究者にとっても大いに役立つ一冊。