少子化・晩婚化はなぜ進むのか。ジェンダー社会学からの調査と提言。少子化問題の鍵を握る若い世代の女性を対象に、結婚・家族・子育て・職業・自立について詳細に調査した実証研究。現代女性のジェンダー意識・母親意識をトータルに解明し、「自分らしさ」と「母親規範」のはざまでゆれ動く女性たちの希望と困難に、さまざまな角度から光をあてる。
ジェンダーの視点で広がる発達研究。ジェンダーという概念が導入されて新たな地平が開かれた心理学研究。現実のさまざまな場面に見られる男女の差をその特徴、成り立ち、生物学的・社会的意味から検証しながら、人が社会・文化・歴史のなかのジェンダーに影響されつつ自己を形成していく様子を生涯発達として描き出す。
“ことばを使う行為”を通して、私たちはどのような女/男であろうとしているのか。“ことば…”はジェンダーの権力関係にどう左右されるのか/どう変革しているのか。ジェンダーに関するイメージ・規範・カテゴリーは“ことば…”によってどのように作り上げられ正当化され普及しているのか?研究史と最新の成果。
あなたは、将来どんな仕事をしたいと思っていますか?本巻では、「女性用の仕事」「男性用の仕事」という区別はないということを述べました。男女とも、自由に職業を選ぶことができる力をつけてほしいのです。今までは、女の人は家庭を守り、男の人は家族を養うことがよいと思われていました。しかし、世界中の国々で、それはおかしいと思う人が増えています。あなたも性にとらわれず、自由に自分の人生を描いてください。本当に自分に合う仕事が見つかるといいですね。
本書は自治体の女性問題講座を受けた女たちが、学ばされる客体でなく、学ぶ主体になろうとして努力した試みのレポートである。
資料・用語解説から授業実践まで、調べ学習と活用のための手引き。小・中学生向き。
「女らしさ」「男らしさ」のとらわれから自由になるために!「ジェンダーフリー教育」のための待望の実践報告集。
21世紀-歴史像のパラダイム転換を迫る!ジェンダー、それは肉体的差異に意味を付与する知。
性同一性障害、セックス依存症、ピルの解禁、勃起障害など、性をテーマに近年の動きを収めた論文集。日本で最初の性別再適合手術を行なった医師らによる鼎談も収録した本書は、性とこころのかかわり、およびその多彩なありようを知るための必読書である。
文化人類学、ジェンダー研究のパイオニア、原ひろ子。国際保健医療学を専攻する気鋭のパワーあふれる医師、青山温子。紛争/災害被災民の健康を守るために腐心する国際的な医師、喜多悦子。この3人の女性が、開発途上国の女性を守るために、平和への足がかりの第一歩として意欲的に取り組む。
ジェンダーでみる社会福祉援助のあり方。離婚、子育て、養育権、養育費問題、公私支援…「同居」「同居していない」父親の日米面接調査の結果報告。
ジェンダー二元論の規範の中で、“女”や“男”の身体はどのように生き、抵抗してきただろうか。生物学的宿命論もバトラー流の幻想論も拒否して“女”の身体にこだわる。
言葉は人を動かし、世界を変えます。言葉は、現実には無いものを作る力があります。言葉の力は偉大です。しかし言葉は万能ではありません。戦争や暴力の前に無力をさらすこともあります。でもそれを修復、再生させるのも言葉なのです。
「女」が書くとは。『青鞜』に集まった女性たちはそれぞれ異なった立場と書き手としての欲望をもっていた。『青鞜』の文化的配置と不定形性・逸脱性・不整合性を孕んだ複雑な性格を考察し近代における「文学」とジェンダーとの関係を考える。
ジェンダー(社会的性差)問題を、肩肘はらない噺『山下さんちの物語シリーズ』に仕立て、女性として初の真打となった著者が、その痛快でユーモアに満ちた人生を語る。
ヒトが「約束」をし「感情」を持つことは淘汰されないための進化だったのか?…進化生物学から読み説くヒトの心と行動に隠された適応と進化の長い長い時間。