自らの持ちうる限りの方法を駆使して、それでもなお面前のクライエントの苦悩を改善できないとき、治療者はどういった方策に出ればいいのだろう。本書は、そうした中でも、思春期・青年期の困難事例に焦点を絞って、システム論の立場から執筆されたものである。
気管支喘息そのものの多くは死に至る病ではない。本人が自覚し、また治療が正しくおこなわれれば健常人とほとんどかわらない人生を送ることが可能になってきた。この点では喘息のQOLは一般的には高いといえる。しかし、QOLをさらに高めることは大切であり、今後の課題である。環境整備や空気清浄器や特殊寝具の解説もQOLの向上をめざしたものである。一方、QOLと不離不分の関係にあるのが、IC(Infomed Consent)である。患者や家族に病状を説明し、患者・家族の了解のもとに医療をおこなうことが今後は必須となるであろう。本書は、これらの事柄や方法について、いかに配慮し、いかに向上されるかなどを解説したものである。
思春期臨床は、精神疾患の患者のみを扱うわけではない。家庭や学校における青年の呈する幅広い問題行動を対象とする。これらの青年の問題行動は、欧米の診断基準に拠れば、人格障害、適応障害、行為障害等に診断されるが、著者はこれらをマニュアル的に診断するだけでなく、クライエント一人ひとりの個別性を重視したアプローチを展開する。また、青年と家族がどのような問題を抱え、何を求めているのか、そして、治療者が何を提供できるのか、何を提供するのが望ましいのか、著者は、思春期の心の臨床を実践する際の基本的視点と面接をすすめるにあたっての原則を平易な文章で述べる。さらに心理療法を行うことの効用と危険、学派を超えた本質的な常識、思春期臨床に携わる責任、個々の事例に柔軟に対応した技術、等が説かれ、多くの事例を通して初回面接から治療の山場・終結までの要諦、そして著者の考える「臨床家の精神療法」が明らかにされる。
「うちの子は背が低い」、「太ってきた」と感じ始めたときが大事。身長や体重は、子どもの成長や健康について多くのことを語っている。幼稚園に入る前から思春期前まで育ちざかりの子どもを持つお母さん、お父さんの必読書。
唇裂鼻における手術手技をほぼ網羅!最新の手術術式や治療材料などの改善・進歩をふまえ、豊富な写真とシェーマにより、詳細にかつ分かりやすく解説!形成外科をはじめ、耳鼻咽喉科、口腔外科など、唇裂鼻の診断と治療に携わる方にとっての最良の手術手技書。
ドイツ留学〜米軍黒人との結婚〜出産〜離婚を経験した、“もはや恐いモノなし”の女性プロ・ミュージシャン、子安フミ。人の何倍も濃く生きてきたフミが綴る、強力エッセイ18篇。
本書は、生物体に起こる、時間の経過に伴う変化、ここでは、現段階では不可避的なものと考えられる「加齢に伴う生物体の老化」に主眼をおいて編集を試みたものである。
葉子が泣いた。理由は聞かない。17歳には17歳の秘密がある。すべてはこの一冊に。
危険なダイエットの正しい知識と解決策を知ることは、素敵で健康な女性になるための第一歩。ダイエットをしている思春期女の子、お母さんにも知ってほしい必読書。
第2巻には児童・思春期の臨床的・治療的な観点から書かれた論文を収めた。
本書には、精神保健相談に携わるスタッフと事例検討を積み重ねた経験のエッセンスがつめ込まれている。コンサルテーションでしばしば問題となる点をたんねんに取り上げ、クライエント、家族をどう支えるべきか、初期介入やカウンセリングはどうあればよいかなどを、Q&A形式で具体的な例を挙げながらわかりやすく説明している。
本書では、思春期に起こる主なこころの病気・行動障害の基本的な知識とその対策、この時期に起こりがちな問題行動とその対応を中心にまとめ、たくさんの症例も紹介しています。
1997年の初版以来、医学の進歩により、とりわけ遺伝子解析の進歩により、原因不明であった多くの疾患の責任遺伝子が解明された。さらに、治療薬および治療器材にもさまざまな改良がもたらされ、一方今まで用いられてきた薬剤の一部が販売中止となっている。そこで、ここに改訂版を刊行。
とだえることのなく生徒が押しかける保健室。恋愛、性の相談、拒食、リストカット、神経性頻尿など…。いまこのように心を病む生徒が増えているのはなぜか-?日々、生徒たちの心とからだに向き合う養護教諭たちの保健室からの実践報告。
骨粗鬆症の8割は女性、まさに骨粗鬆症は女性の疾患と言っても過言ではない。また、「骨粗鬆症は高齢者の問題」というのは大きな誤解。骨粗鬆症で悩まされないためには、若い頃からの生活習慣が大切である。本書は、特に毎日の生活に取り入れたい予防法に重点をおいて、わかりやすく書かれた女性のための骨粗鬆症の専門書である。