雲の上の美しい宮殿の中で月の王さまと太陽のおきさきさまは、仲むつまじく暮らしておりました。そしてある晩、黒い髪と青い瞳をしたきらきらと輝く赤ちゃんが産まれ、プリンス・スター=星王子と名づけられました。やがてすくすくと成長した王子は、こっそりと雲の端へ行っては地球という星を眺めておりましたが-。
筆者は、国際公務員の夫に随い、パリ郊外に暮らして十余年たつ。学齢期を迎えた子どもたちの教育問題、クリスマスや新年そして長いバカンスの楽しみなど、四季おりおりの生活の営みを見つめながら、やがてその視線は、遠く日本へとおよぶ。異文化体験を持ち、カルチャー・ショックを飼い慣らした後に、見えてくるものはなにか。彼我の文化の差異をクールに見明かしながら、しなやかな筆致で綴られるフランス生活誌。「ムードン見晴らしヶ丘」からの瑞々しいエッセイ。
豊かなワーキングライフをめざして。美しく生きるための法律と医学の活用。
女優生活30年、出演映画100本を記念して、自らペンを握ったファン待望の本。高倉健や石原裕次郎など共演スターとのエピソード、映画製作の裏話といった、初公開の話題もいっぱい。
女性の立場から、人生を社会を鋭利に裁断した、女流文学の高峰。昭和文学初めての集大成。
百合子の修学旅行はメルボルン。向こうの生徒の家にお世話になるホーム・ステイ形式。生徒たちはそれぞれの家庭に迎えられた。百合子の相手はロバート・ウェリントンだが、歓迎会にも姿を見せず、誰も彼について話そうとしない。そんな時、友達のひろ子から、ロバートはもう死んでいる、と聞かされた。ウェリントン家には、重大な秘密が…。やがて百合子に恐ろしい出来事が待っていた。
8月のある日、著者の許に1通の手紙が届く。差出人の住所は豊島区西巣鴨。東京拘置所に収監されている死刑囚からの手紙だった。「俳句年鑑」で目にした著者の句に感動したといい、俳句を習いたいとあった。著者は、とまどいながらも手ほどきを始める。死の恐怖から逃れようと、句作の没頭する死刑囚。毎日届く手紙。嫌悪と憐憫のあいだで揺れ動く著者。俳句に向かう死刑囚の情熱は、いつしか著者への恋慕の情に変わっていた。10カ月後、彼はついに愛を告白する。-女流俳人と死刑囚の息づまるような文通の日々を綴る。
生活の場と未来を照らす、かがり火草(シクラメン)のような作文教育の道。江口季好が21世紀を見つめて語る低学年の指導の大切さと方法。
「子育ては愛の食卓から」と説く著者が、食事、生活、しつけ、教育等について、自らの子育て体験と多くの実例を基に具体的に解説した、真心と手作りの子育て書。