スケールが大きくて捉えどころのない「環境」と、個人の生活感覚とのギャップは、どのように縮められるのか。食料自給率、生物多様性、南方熊楠、身体論など、さまざまな視点から問いかけることで、想像力を押し広げ発想の転換を促す刺激的論集。
雄しべ・雌しべの出現時期や活性期がずれる雌雄異熟の現象を追究した異色の観察図鑑。自家受粉を避け、多様な遺伝子を取り込むべく展開される雄しべと雌しべのしたたかなドラマ。雄性期・雌性期の実相を明らかにし、花の新しい常識を今拓く。鹿児島県小・中・高等学校理科教育研究協議会推薦、鹿児島植物同好会推薦。241種掲載。
世界的規模の金融危機を経て、既存の金融機関への信頼が揺らいでいる。本書は、一九八〇年代から欧州で組織化され、フランスで発展した「連帯金融」の出現の必然性と形成過程、その実態を詳解。連帯金融を、世界的に注目されるマイクロファイナンスの抱える問題点を超えるものとして、またソーシャル・ビジネスとは異なる非営利的な金融の社会化と、人間の福祉の実現に向けた倫理的目的に沿う存在として位置づけ、その意義を明示する。
近年、ますます多くの政策分野で科学的根拠に基づく助言が不可欠になり、関連の議論が世界的に進んでいる。食品安全、医薬品審査、地震予知、地球温暖化などの事例を紹介しつつ、科学と政治・行政のよりよい協働に向け、科学的助言の課題と今後の展望を示す。
成長から成熟へ。奇跡とも呼ばれた東アジアの発展はどこに行くのか、成長メカニズムと課題をわかりやすく解説。朝鮮半島やASEAN諸国などを中心とした東アジア地域の経済を学ぶためのテキスト。開発独裁や雁行形態など、歴史的背景を押さえつつ、経済モデルを用いながら数式に頼らずわかりやすく解説する。
反主流=異端派経済学のめくるめく世界へようこそ。全14章構成、初級経済学・ゼミのテキストにも最適な決定版入門書。
トーチカからモバイル端末まで。技術革新で変容する“現実”。ポール・ヴィリリオの多面的議論を平易に解説し、ヴァーチャリティーなしではリアリティーが充分に構成されないような局面が各所に広がる現代の状況を掘り下げる。
UXとは何か、どうあるべきか。本分野の権威が混迷するUXにくさびを打ち込む!