男女共同参画社会基本法が制定され、実質的な男女平等の実現が政策課題になっている。しかし社会規範である制度は、性別分業意識でジェンダー化されていると言わざるを得ない。本書では、その諸制度をジェンダー問題解消の視点から検討し、そのあるべき姿を再構築するための提言を試みている。
まず、リハビリテーション看護の分野で重要ですが取り組みはこれからである「セクシュアリティ」を取りあげた。次に、回復期リハビリテーション病棟が制度化され3年経った。リハスタッフが病棟専従となったなかで、看護師はどのような働きをしているのだろうか。より専門性が発揮できているのだろうか。そのような観点から、実践研究では「回復期リハビリテーション病棟における看護師のエンパワメント」について取りあげた。
性教育、ジェンダー・フリー教育、家庭科教育を、共通にジェンダー/セクシュアリティの教育を受け持つ教育としてとらえ、バッシングの本質を明らかにし、それを乗り越えるジェンダー/セクシュアリティの教育の方向性を提案する。
本企画では、明治期から戦後までの近代日本のセクシュアリティなどに関わる言説がどのように構築されてきたのかを展望し、考察できるように、埋もれていた重要な資料の発掘に心がけた。本書第1巻では、「通俗性欲学以前」とし、明治初期における欧米知識の積極的な摂取のなかで、身体や性に関わる知識が、造化機論としてどのように紹介されていたのかを検討した。
本企画では、明治期から戦後までの近代日本のセクシュアリティなどに関わる言説がどのように構築されてきたのかを展望し、考察できるように、埋もれていた重要な資料の発掘に心がけた。本書第2巻では、「変態性欲と近代社会1」とし、大正期中期よりの「変態性欲」ブームを形作るひとつのきっかけとなった著作を収録した。
本企画では、明治期から戦後までの近代日本のセクシュアリティなどに関わる言説がどのように構築されてきたのかを展望し、考察できるように、埋もれていた重要な資料の発掘に心がけた。本書第4巻では、「生活における「性」への発言」とし、性の教育と、都市の性という主題を検討した。
本企画では、明治期から戦後までの近代日本のセクシュアリティなどに関わる言説がどのように構築されてきたのかを展望し、考察できるように、埋もれていた重要な資料の発掘に心がけた。本書第六巻では、『アンソロジー明治期の性言説をめぐって』とし、明治初期より明治末まで雑誌に発表された性言説に関する記事を集成した。
日本では、1990年代末ごろから、性教育、「ジェンダーフリー」教育へのバッシングが強められ、さらに、格差社会の進行のなかで、子どもたちの学力格差の拡大が大きな問題となってきました。今回、これまでの調査を「ジェンダー・セクシュアリティと教育」に焦点化して刊行することにしたのは、このような日本の状況とは、まったく違う理念と施策のもとで、フィンランドのジェンダー平等の進展があり、子どもたちの高い学力が生み出されていることを、広く知ってもらいたいと切に考えたからです。
ポルノ・買春の蔓延状況に鉄槌を!擁護論を展開する論客を徹底批判。
性(セクシュアリティ)に関する概念とその関連を整理し、性差や性的アイデンティティの問題、また子ども・青年のセクシュアリティ形成過程と性教育の課題を提示。
女と男の新しい関係とは何か?変わりゆく性と変わらぬ人間の生の関係を総合的に考察。売買春、心中事件などから老年期の性の問題などに至るまで、多様な性の現実を様々な角度から捉えなおす新しい家族論。
近世の公娼制度,戦時下の従軍慰安婦,現代アジア諸国への性侵略を生み出してきたものはなにか。愛と性を欠落させた日本の性風土の歴史的構造をラディカルに究明。山下・源・大越の書下し論考。
はしがき
性侵略・性暴力の歴史と構造 山下明子
日本の貧困なる性風土 源淳子
フェミニズムは愛と性を語れるか 大越愛子