今日、生命現象を正しく理解する上で生体膜の知識は欠かせないものとなっている。本書は細胞活動における多彩な生体膜の働きを漏れなく、相互に有機的に関連づけながら解説した、ユニークな入門書である。
21世紀を目前にしたわれわれの地球は、生態系破壊、貧困・飢餓、核・戦争の脅威などに象徴されるような、極めて深刻な危機の中にある。本書は、このような地球的規模の諸問題が、西欧型「近代化」の負の集積に起因することを明らかにしながら、この「近代化論」にとって代わることのできる新しい発展の道を、「地域」から発想しながら追究した、意欲的研究書である。
「ヨーロッパ化」を完了し、欧州通貨同盟では「ユーロ一番列車」に乗ろうとしているスペイン。その経済・社会状況を探り、行く末を展望する。果敢な構造改革で経済収斂条件を達成。
経済活動の血液「お金」を扱う金融機関の仕組みと役割を日米比較の視点から解説。
人は環境とどう関わっているのか。生活環境を成り立たせているモノ・コト・ココロの一体性のバランスが崩れたときに環境問題が発生する。水、土地、住まい、食、ゴミ、遊びといった日常生活の具体的事例からていねいに環境を捉え直し、問題解決に向けた実践的アプローチまでを提示する。環境に新しい光を投げかける教科書。
本書は、時代のキーワード“共生”の視点から、雇用・就労双方における新動向や制度を取り上げる。
植物と菌類の分類・形態に関する30のテーマを、図を豊富に用いて、わかりやすく解説。植物と菌類が現在の姿になった過程など、興味深い話題を提供。講末にTea Timeを設けて、テーマに関わるさまざまなトピックスを紹介。
組織能力・知識創造・熟練形成・人材育成ー日本企業が世界に誇るべき特質を、一貫した論理と地道な実証分析によって見つめ直す。「日本型」の長所と短所を冷静に提示し、21世紀の課題に答える傑作11篇。
都会に残された巨大な緑の空間、皇居。江戸時代からの歴史を刻む老巨木が鬱蒼と生い茂る吹上御苑。江戸城の史跡を含む庭園として数多くの貴重な樹木や草花が植栽されている東御苑。その全貌と多様性に富んだ四季折々の植物群を、豊富なカラー写真と文章で紹介。
食うー食われる、資源をめぐる競争…生物群集のさまざまな相互作用は、物質やエネルギーの循環を介して、生態系を大きく変えていく。群集生態学の新たな挑戦。
空間の広がりから群集をとらえる。生物が生きている「場」の大きさによって、種間の関係や群集の構造も異なる様相をみせる。スケールを変えて見ることで得られる発見がここにある。
光合成と呼吸に関する30のテーマを、図を豊富に用いて、わかりやすく解説。植物が生きていくために必須な光合成と呼吸のしくみについて、丁寧に記述し興味深い話題を提供。講末にTea Timeを設けて、テーマにかかわるさまざまなトピックスを紹介。
今から一万数千年前イヌとの共同生活を始めて以来、ヒトは世界各地で、民族や環境、時代に応じ、使役の関係、食糧など、さまざまな家畜文化を形成してきた。現在、家畜は世界経済や政治にも密接に関連しバイオテクノロジーを含めて新たな関係性を築こうとしている。ヒトと家畜の歴史と文化を読み解き、家畜のもつ意味と問題点を探究する。
生活様式や宗教の異なる民族は、それぞれ異なった動物観をもち、図像や彫刻などに表象してきた。またそれはバイオテクノロジーなどの発達やメディアの変化によって大きく変容してきている。表象にあらわれた動物観を読み解き、動物観が今日の社会や文化のなかでもつ意味を考察する。