和の心が呪縛に変わるとき、それは同調圧力となるー。なぜ、日本の美徳は見えない暴力へと変わり得るのか?私たちはその理由を明らかにしないまま、漠然と「生きづらさ」を受けいれてきた。しかしコロナ禍で同調圧力が注目されている今こそ、「空気」という曖昧な表現で片づけられてきたその正体に迫る絶好の機会だ。本書は、同調圧力が生まれるメカニズムを読み解きながら、同調圧力の「功」と「罪」の歴史を振り返る。さらに、SNSの進化で新たに出現した「ヨコ型同調圧力」を分析。そのうえで、同調圧力を防ぐ仕組みや対処法を解説する。息苦しい日々が、少しだけ楽になる1冊だ。
仕事をしていると誰もが直面する「本当にヤバい場面」。本書はそうした「修羅場」の事例を元に、その解決策を探っていく「紙上ケーススタディ」。「失敗の責任を押しつけられた」「とうてい達成不可能な目標を課された」といった中間管理職ならではの悩みから、「社内で不正が発覚」「リストラで現場が大混乱」といったより深刻なケースまで、時には「ダークサイド・スキル」を駆使してでも問題を解決するための思考法を説く。
今、子どもたちの間に「ある格差」が生まれている。目標に向けて自分を制御する力「実行機能」や他者を思いやる力「向社会的行動」の格差だ。これは子どもが「目の前のことを優先し今を生きる」傾向にあるか、「将来に備え未来に向かう」傾向にあるか、二極化する現実を示している。さらに、これらの能力が低いと将来的に健康や経済面で不利になり、高いと有利になるという。本書では、子どもの将来に影響を与える能力の発達に見られる格差を「発達格差」と呼び、実態および改善策を紹介する。すべての親、教育関係者必読の書。
本書はWebアプリケーションの開発に使われるプログラミング言語「PHP」の入門書です。PHPは文法がわかりやすく、柔軟な書き方ができるため、多くのプログラマに愛されています。本書では、PHPでWebアプリケーションを作ってみたいけれど「何から始めればよいかわからない」「用語や技術のイメージがわかない」といった人に向けて、プログラミングの基礎知識から丁寧に解説をしています。書籍中盤からは実際にWebアプリケーションを作成していくので、実際に手を動かして楽しく学習を進めていくことができます。はじめてプログラミングを学ぶ方、PHPを勉強してみたい方、他の書籍でつまずいてしまった方にもおすすめの一冊です。
全11章を通して、PHP8でWebアプリケーションを開発する際に必要な基礎的な知識、PHPの基礎構文から、クラス、データ連携、セキュリティまで、詳細かつ丁寧に解説していきます。また、各章には、「エキスパートに訊く」「Note」などの囲み記事がいくつかあります。これらでは、特定の話題に関する補足情報や本文で扱いきれなかった情報をまとめています。学習する内容について、具体的な操作例やサンプルプログラム、実行結果などを示しています。実際に手を動かして、確認しながら学習を深めることができます。各章は、細かな内容の節に分かれており、節の途中には、それまで学習した内容を確認する「練習問題」があります。
過去数十年の間に、テクノロジー、貿易、人口など様々な面で変化が起きた。地理的思考で世界を概観すると、過去の出来事が現代につながり、未来をかたちづくっていくことが理解できるだろう。いま社会人として知っておくべき、大人の教養としての地理。
電通マーケティング部門で新人が必ず教わる基本技を1冊に凝縮!商品企画・開発、営業、宣伝、販促…ベテランの学び直しにも最適!
その日、首相官邸は戦場と化した!日本初の女性首相とアメリカ国務長官が首相官邸で会談中に、テロ集団が官邸を占拠。首相と国務長官が人質となる。女性で初めて首相付きのSPとなった明日香が、重傷を負った上司の指示のもと、一人テロ集団に立ち向かうことに。官邸の外では日米の救出部隊が一枚岩になれない中、米大統領をも巻き込むテロ集団の意外な目的が明らかになり…。著者渾身のクライシス小説。
繁盛している料理屋の息子が、出入りの職人に自分の誘拐を依頼する「かどわかし」(宮部みゆき)、互いに支え合って戸外で暮らす子供たちの一人に殺人の疑いがかかる「初雪の坂」(澤田瞳子)、これまで可愛がってくれていた継母が出産することになり、複雑な思いを抱く末っ子が安産祈願の絵馬を無くしてしまう「安産祈願」(諸田玲子)など、江戸に生きる様々な子供たちを描いた珠玉の時代小説アンソロジー。
「おーい!みんな!ぼくもいれてよ!」おいしいもりのみんながおおなわとびをしているとぶどうくんがやってきました。
やっと見つけた大切な居場所。中学一年の夏休み。図書委員の当番のために集まった、クラスも部活もバラバラな四人が音楽を通じてつながっていく青春ストーリー。
年賀状、お祝い、お見舞い…などこの本だけの新鮮な文例が満載!
昭和20年(1945)3月、重要拠点ゆえにB29に爆撃され、壊滅的被害を受けた大刀洗飛行場(福岡県)。大正8年(1919)に完成したこの飛行場は、その後、陸軍飛行学校や技能者養成所が置かれ、東洋一と謳われた。国民学校を卒業したばかりの15歳の少年たちは、この地で速成され、ある者は整備兵として、そしてある者は特攻兵として戦場へと送り出されていったのである。当時を知る者が数少なくなる中、大刀洗飛行場で若き日を送った4人に、直木賞作家・安部龍太郎が取材。古代から近代まで、数多くの歴史小説を上梓してきた著者が、満を持して初めて「太平洋戦争」に取り組んだ。
先帝に寵愛されていた文姫は、帝位を簒奪した現帝から守るため、娘の昭月を仕人・宋娥に託す。男装をし、宦官として後宮に匿われていた昭月だったが、正体を知られそうになり、宋娥によって城外へ逃れた。初めて体験する市井の暮らしで、友を得る悦びを知る昭月。しかし、そんな彼女の元へ宋娥の死の報せが届く。そして宮廷で奢侈の限りを尽くす、昭月と名乗る女の噂も…。陰謀と恋が渦巻く中華後宮浪漫。
連合国軍による占領を脱した直後の1950年代前半の日本で、真剣に“日本版CIA”をつくろうとした政治家がいた。その名は緒方竹虎。保守自由主義の立場から、戦前・戦時中に朝日新聞社の幹部、そして情報局総裁として情報と国策の問題に苦しみ、戦後は吉田茂内閣のもとで、アメリカと連携しつつ日本のインテリジェンス機関を確立しようと奮闘した人物である。現在、日本でも対外インテリジェンス機関を創設しようという動きが生まれている。わが国の国民性や民意に基づいて運営されるべきインテリジェンス活動の要諦を、緒方竹虎の苦闘を通じて考究する。
世界支配を目指した大国はいかに興り、滅びていったのか?