「どんな場所も、あなたといれば日向だ」
互いに男の恋人がいるのに、止めようもなく惹かれあう逢衣(あい)と彩夏(さいか)。
女性同士、心と身体のおもむくままに求め合い、二人は一緒に暮らし始めた。芸能活動をしていた彩夏の人気に火が付き、仕事も恋も順調に回り始めた矢先、思わぬ試練が彼女たちを襲う。切ない決断を迫られ、二人が選んだ道は……。
今まで裸でいても、私は全然裸じゃなかった。常識も世間体も意識から鮮やかに取り払い、一糸纏わぬ姿で抱き合えば、こんなにも身体が軽いーー。
女性同士のひたむきで情熱的な恋を描いた、綿矢りさの衝撃作!
【著者プロフィール】
綿矢りさ(わたや・りさ)
1984年京都府生まれ。早稲田大学教育学部卒業。2001年『インストール』で第38回文藝賞を受賞しデビュー。2004年『蹴りたい背中』で第130回芥川賞を受賞。2012年『かわいそうだね?』で第6回大江健三郎賞を受賞。
"寺原真希子/編集代表 弁護士法人東京表参道法律事務所/編著 基礎知識と社内Q&A、そして業界特有のQ&Aで、法的な問題点や具体的な対策が分かる一冊。「社内規程改定例」は、これから規程整備を行う際にそのまま使うことができる。"
「多様な性のあり方」について、小中学生が自分たちのこととして、みんなで一緒に学ぶことができます。調査データ・最新事例・マンガ・ワークシートなど、学びを深めるたくさんのヒントが提供されており、誰にとってもLGBTQ+について知り、考え、行動するために役立ちます。第4巻では、「世界と日本の歴史とLGBTQ+」を学び、多様性のある社会のためにできることを紹介します。
政治、スポーツ、文化、メディアにおけるLGBTQコミュニティの平等を求める闘いの節目と歴史的な瞬間をとらえ解説。故ダイアナ妃やウィリアム王子、エルトン・ジョンなどLGBTQ運動の支援者や著名人の声を貴重な写真とともに紹介する。
あなたの“となり”にもLGBTの方たちは普通に生活しています。
日本では約10%の人たちが「性的マイノリティ(LGBTQ+)」だと言われています。
つまり、『10人に1人』という身近な存在であることが分かります。
つい口にしてしまう「自分には関係のない」存在ではありません。
そして、LGBTの方が10人いれば、10人の考え方があります。
ひとつの考えにとらわれることなく、さまざまな意見に接してください。
これからの多様性が求められる社会では、できるだけ多くの知識が必要です。
本書が、皆さまの“知識”のひとつになれることを望んでいます。
<本書の特徴>
LGBTに関する知識が少ない人たちがしてしまいがちな『よくある質問』がベースです。
これまで性的マイノリティ関連書籍の翻訳を手掛けてきた著者が大学生からの質問に答えていきます。
Q&A形式のため、読者が興味のある部分から、気軽に読み始めることが出来ます。
<目次概要>
10分でわかるLGBTの基礎
第1章 レズビアン・ゲイ
Q:自分がレズビアンとかゲイとか、どうやってわかるんですか?
Q:同性(男性)に性的に惹かれていても同性愛でない、ということもありますか?
Q:同性と性的接触をすると、それだけでゲイやレズビアンになりますか?
他12
第2章 バイセクシュアル
Q:バイセクシュアル(両性愛)の人って本当にいるんですか?
Q:バイセクシュアルというのはゲイ(レズビアン)への「過渡期」みたいなものなんですか?
Q:バイセクシュアルの人は彼氏も彼女も両方欲しいんですか?
他3
第3章 トランスジェンダー
Q:トランスジェンダーの人はいつ頃から「心の性」と「体の性」が違うという感覚を持つんですか?
Q:トランスジェンダーと性同一性障害は同じ意味ですか?
Q:トランスジェンダーの人は日本にどれくらいいるんですか?
他10
第4章 カミングアウト
Q:「カミングアウト」ってどういう意味ですか?
Q:カミングアウトする前の「周りに知られないように隠している」というのはどういう感じなんでしょうか?事例(1)
Q:カミングアウトする前の「周りに知られないように隠している」というのはどういう感じなんでしょうか?事例(2)
他7
第5章 家族・子ども
Q:LGBTの人たちの家族ってどんなものですか?
Q:LGBTの人たちは婚姻や家族制度を壊そうとしているんですか?
Q:親は自分の子どもがLGBTであると分かった時にはどんな反応をするんですか?(1)
他8
第6章 恋愛・結婚・老い
Q:LGBTの人たちは特定の人とお付き合いするんですか?
Q:以前よりもゲイやレズビアンのカップルは増えているんですか?
Q:ベッドではどちらが男役でどちらが女役をするんですか?
他16
第7章 教育・権利
Q:小中高の教科書ではLGBTを扱っていますか?
Q:小学生にレズビアンだとかゲイだとか教える必要あるんですか? 学校は分数とか漢字とかやるべきことがいっぱいあるんじゃないですか?
Q:小学校の体育(保健)の教科書に性的マイノリティの記述がされるとの報道がありました。こんなことを教えたら子どもが歪んで育つんじゃないですか? なぜ子どもに変態の知識を教えるんですか?
他7
第8章 誤解・偏見・差別
Q:LGBTについて、どんな偏見があるんですか?
Q:LGBTの人たちはどんな差別を受けているんですか?
Q:同性婚って子どもは生まれないんですよね? ただでさえ少子化が進んでいるのに、同性婚を認めるっておかしくないですか?
他6
東南アジアでは多様なジェンダーや性が歴史的に存在してきた一方で、西洋発のLGBT運動は彼らの多くを支配的な規範に包摂されつつ周縁化するきらいがある。本書はそのような現状を議論し、欧米の規範に画一化されない性の多様性への新たな理解を開く。
序章 性的少数者をめぐって何が争われているのかーー東南アジアの視座から[日下渉・伊賀司]
第一部 性的少数者の名前と表象
第一章 性の多様性を表す語彙ーー少数派の名づけと名乗り[今村真央]
第二章 現代東南アジアにおける性的少数者映像、その類型化の試み[坂川直也]
第二部 国民・宗教・家族による排除
第三章 反LGBT運動化するインドネシアの精神医学[岡本正明]
第四章 希望連盟政権下のセクシュアリティ・ポリティクスーー「新しいマレーシア」の下でも進まなかった性的少数者の政治・社会的包摂[伊賀司]
第五章 「侵略者」と戦うフィリピン・カトリック教会ーー「性・生殖・家族」をめぐるナショナリズム[宮脇聡史]
第三部 資本主義による条件付き包摂
第六章 冷戦期タイにおける性的少数者の空間形成ーーパッタヤー歓楽街を事例として[日向伸介]
第七章 シンガポールにおける性的少数者の人権と市民社会[田村慶子]
第四部 家族・国民への条件付き包摂
第八章 ベトナムは「性的少数者に寛容」なのか?--同性婚と性別変更にみる政策変容と社会規範[小田なら]
コラム ラオスの首都ビエンチャンにおける、男性同性愛的欲望を持つ人々に関する研究へ向けて[大村優介]
第五部 「公式の政治」が招く齟齬・分断・排除
第九章 現代ミャンマーにおけるLGBT権利擁護運動の展開と性的少数者の地位の変容[小島敬裕]
第一〇章 公共の権利、日常の尊厳、親密な悲しみーーフィリピンにおける「LGBT」と「バクラ」[日下渉]
第一一章 排除される「人権」/包摂される「ダイバーシティ」--大阪市における「同性パートナーシップ宣誓制度」の制定過程から[新ヶ江章友]
第六部 「日常の政治」によるもう一つの「解放」
第一二章 カンボジアの性的少数者たちーー外からの影響と内から生み出される運動[初鹿野直美]
第一三章 教会にかかる虹ーーインドネシアキリスト教会と性的少数者[北村由美]
終章 性的なことは政治的The Sexual is Political--市場・国家・宗教・人権・生存を問う「LGBT」[青山薫]
あとがき[日下渉]
索引
著者情報
外国人に「人権」はあるのかーー。
在留特別許可の発付をめぐる事件を分析し、国家としての日本が、外国人にいかなるまなざしを向けているのかを考察。
ーー2018年刊行の旧版に3章分を追加した増補版ーー
序論 外国人からアプローチする比較人権社会学
第1章 「偽装」日系人の法社会学
ーー日本はどのように外国人労働者を受け入れてきたのか
第2章 外国人少年非行の社会学
第3章 LGBT外国人と退去強制の社会学
ーーマイノリティのマイノリティ(外国人性的少数者)の権利は保護されるのか
第4章 LGBT外国人と退去強制後の危惧の社会学
第5章 ヘイトデモ禁止の社会学
ーー川崎からヘイトスピーチ問題を考える
第6章 外国人労働者から眺める日本的経営
ーー外国人労働者の存在は企業と地域をみる眼に何を加えたのか
第7章 「外国人の人権」の社会学
第8章 「外国人の人権」再審
ーー在留資格の歴史社会学からアプローチする「定住者」
第9章 在留特別許可を正当化する論理の発見
ーー憲法秩序からのアプローチ
第10章 日本型「外国人の人権」の評価システムを考える
ーー「外国人の人権」から「外国人を含む人権」への認識論的視座の転換
近年、LGBTへの理解は、少しずつ進んでいます。しかし、それらが一人一人のL/G/B/Tの生きやすさにつながっているとは、まだまだ言えない状況です。
たとえば、カミングアウトは依然として困難です。そのため、実はすぐ隣にいるかもしれない「なかま」を見つけにくく、孤立感のなかに置かれています。
また、非当事者にとっても、LGBTのことは遠い世界の出来事と考えてしまいがちです。
「わたしたちはもうすでに一緒に生きている」のです。「ともに生きる」ためには、まず「知る」ことが必要です。
この本は「多様な性を生きる人々が育んできた、豊かな歴史や文化を知るための手がかりをつくりたい」という思いから生まれました。
各章では、自伝的ノンフィクション、コミック、小説、社会・歴史書のほか、医療・法律・教育の分野でサポートをする人に読んでほしい本などを72冊紹介しています。
これは、単なるブックレビュー集ではありません。46人の執筆者が、それぞれ自分と本との間で行った「対話」です。巻末には、詳細な「性的マイノリティ関連の年表」を掲載しました。
性的マイノリティ当事者の方、その家族や友人、同僚はもちろん、教職員や行政の窓口担当者、司法書士や弁護士、医療関係者などサポートする方々にぜひ!
第1章 「ひとりじゃない」ことがわかる本
第2章 LGBTってなに?の疑問にこたえる本
第3章 LGBTとカルチャー
第4章 暮らし、健康・医療について考える本
第5章 より深く知りたい人のために
第6章 サポートする人に読んでほしい本
巻末付録 性的マイノリティ関連の年表
アメリカ&イギリスでベストセラー!
Netflix超人気番組『クィア・アイ』ファッション担当タン、初のメモワール
5人のゲイが依頼人の人生を変える! エミー賞を2018年には3冠、2019年には4冠と、連続受賞を果たした世界的人気リアリティ・ショー『クィア・アイ』。
その出演者〈ファブ5〉のひとり、ファッション担当タンがはじめて語る、過去と今、差別と多様性、自分らしさを貫く生き方とは。
軽妙なブリティッシュジョークに満ちた、愛すべきエピソードの数々。
◎挿絵:ロブ・フランス
パキスタン系移民、ムスリム、ゲイに対する差別と偏見/最愛の夫との出会い/
アパレルブランド自転車操業/インスタで水着が即日完売!?/
番組オーディションと撮影秘話/ブラウンの肌に生まれて/
タンのファッションアドバイス etc.
「私についての悪いお話はぜ〜んぶ嘘。でもそれ以外はサイコー!
1000年に1冊の傑作ね」
ーージョナサン・ヴァン・ネス
「タンについてはなんでも知ってると思ってたけど、衝撃だったよ。
とても心温かで、毒のきいた笑いがある」
ーーアントニ・ポロウスキ
【著者略歴】
タン・フランス
Tan France
イギリス、サウスヨークシャー州ドンカスターに生まれる。パキスタン系移民3世として、ムスリムの家庭で育つ。子供のころ、祖父がデニム工場を経営していたことからファッションに興味を持ち、いろいろな職を経て服飾デザイナーとなる。女性向けアパレルブランド〈キングダム&ステイト〉の立ち上げに成功し、有名ブロガーと共同経営した〈レイチェル・パーセル〉でさらなる人気を呼んだ。その後事業を売却。休暇中にNetflixからリアリティ・ショー『クィア・アイ』リブート版のオーディションの打診を受け、見事合格する。現在は各メディアで活躍し、多忙な日々を送っている。Instagramアカウントのフォロワー数は300万人を超える。
【訳者略歴】
安達眞弓(あだち・まゆみ)
宮城県出身。外資系メーカー広報を経てフリーの翻訳者に。実務・文芸翻訳を手がける。
タイラー・ディルツ『悪い夢さえ見なければ』『ペインスケール』(以上創元推理文庫)、パイパー・カーマン『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック 女子刑務所での13ヵ月』(共訳/駒草出版)など多数。
【原書】
NATURALLY TAN
シリア難民、AKB、三里塚闘争、LGBT、暴力団、新宿ゴールデン街、子ども食堂、刑務所、イスラム国、磯釣り……。現代人の“生存"のヒントは、この小さな一冊の「アウトローの記録」にこそある!
20人に1人がLGBTといわれるこの時代に、自分の「性」と向き合うということ。6人のティーンが語る、LGBTの心と体の遍歴。
親に捨てられ、借金返済のために「へんたいのおじさん」に売られた11歳の少年・ジャン。女装しておとなのお店で働く生活に嫌気が差す中、ジャンは街で同い年の少年・ポールと出会う。一緒にいる時間を居心地良く感じる一方で、純粋なポールと過ごすことが後ろめたくなったジャンは…!? 表題作「アマリリス」ほか福島鉄平が青年誌で発表した5作品と描き下ろし漫画「アマリリス【epilogue】」を収録した短編集。
【収録作品】イーサン飯店の兄弟は今日も仲良し/ハルよ来い/ルチア・オンゾーネ、待つ/私と小百合/アマリリス【epilogue】
タイ、バンコクのコールセンターには、日本に息苦しさを感じ「居場所」を求める男女が集まっていた。非正規労働者やLGBT、風俗にハマる女……。開高健ノンフィクション賞作家が現代日本の姿を抉り出す。
唯一の肉親の父と共に狩猟をしたい、身体は女性だが心は男性の千秋。だが女性としての幸せを願う父はそれを許さなかった。そんな中、父の余命が一年と知った千秋は…。愛する父に自分が理解されない性の苦悩を描いた表題作『にくをはぐ』ほか、5作収録の短編集。
大手出版社の隣の路地裏にひっそり佇むカフェ。店長でゲイの涼平は、同級生の編集者・大倉と、不毛な片想いから始まった関係を続けていた。ある日、涼平は大倉からプロポーズされるが、もとはノンケだった彼への罪悪感から素直に頷けず、父の怪我を理由に仕事を休み、地元・鎌倉へ帰省するが…?
愛されるのに臆病な大人の十年愛。
2011年8月、在大阪・神戸アメリカ総領事館に着任したパトリック・リネハン総領事は
日本語、韓国語、フィンランド語などを自在に操る、とても知的な男性。
ただ、ほかの外交官たちとちょっと違っていたのは、彼には「夫」がいたことでした。
日本は同性婚を認めていないLGBT後進国。でもリネハン総領事の夫、エマーソン・カネグスケ氏は、
日本政府が外交官の同性婚のパートナーに対して、外交ビザを発給した初めてのケースとなりました。
2人は幼いころから周囲との「違い」を受け入れてもらうことが難しく、
もがき苦しみながらも、しかし勇気をもって自分らしい生活をつかみとってきました。
その2人が、これまでの人生と日本での体験について感動的な文章でつづります。
彼らの生き方は、彼らに接した人たちに勇気を与えます。
この本を読んだ人たちにも、その勇気はきっと届くに違いありません。
本書は、著者2人が英語とポルトガル語で書き下ろした原稿を、
LGBTの社会認知を応援する人々が参加して、日本語の読み物にまとめた完全なる日本オリジナルの書籍です。
LGBT問題に直面している方々はもちろん、LGBTに関心のない方、心理的な距離のある方にもぜひ読んで欲しいと思います。
誰もが持っている「違い」をみんなが素直に受け入れることのできるようになれば、社会はもっと輝きに満ちたものになるでしょうから。
それが著者たちの心からの願いです。
はじめに
第1部 パトリック・リネハン
序章 「私たち」
第1章 「私の歩んできた道」
第2章 「見える存在に」
第3章 「ゲイ・フレンドリーな日本へ」
第4章 「あなたにできること」
第5章 「どちらも夫」
第2部 エマーソン・カネグスケ
第1章 「2人の夫」
第2章 「パトリックとの出会い」
第3章 「カミングアウト」
第4章 「広い世界に」
第5章 「パトリックとの暮らし」
第3部 LGBTを理解するために
おわりに
参考文献
俺はもしかしてゲイなのではー悩む大学生藤谷英理は「デリバリーホスト」なるものを頼んで、自分の性癖を確かめることにした。割引料金でも学生にとっては痛い出費だったが、迷わずオーダーしたのは“完璧な秘書”タイプ。そして英理の前に現れたのは、完璧に理想どおりの男だった。たとえ、これが何かの罠だったとしても構わないほどに…!「デリバリーホスト」シリーズ、第二弾。