「ヨーロッパ化」を完了し、欧州通貨同盟では「ユーロ一番列車」に乗ろうとしているスペイン。その経済・社会状況を探り、行く末を展望する。果敢な構造改革で経済収斂条件を達成。
ドルの基軸通貨化のプロセスをたどりながら、日米間と欧米間の国際金融関係が戦後どのように形成されてきたかを分析・検討し、三極通貨体制の基礎構造を明らかにする。
「数寄屋」のイメージの中に、われわれはあまりに強く“侘び”“寂び”の美意識を焼きつけているのではないかという疑問から、宮廷文化の流れを汲む華麗で装飾的な数寄屋論、文人文化の流れを汲む生活に密着した数寄屋論など、多様な考察を展開する。黄金の茶室や彦根城表御殿など数々の復原設計に携わった建築家による流麗かつ味わい深い数寄屋論考集。
本書は、分子進化の基礎的概念とその技法の習熟を目的とする一般学生の教科書として、また分子生物学、動物学、植物学などさまざまな生物学の分野で実際の研究に応用することを試みる大学院生ならびに研究者を対象とした入門的実用書として企画されたもの。あくまで実用的書物であることに配慮しつつ、具体例を多く取り入れて、平易に解説している。
システムの波及と「社会」との軋轢。グローバル化に直面して変容する国家の複雑な「姿」を描く。
二重らせんをめぐるドラマ。メンデルの法則の再発見から100年を経て、遺伝のメカニズムはどこまで解明されたのか。20世紀の生物学最大の謎「遺伝」に挑んだ科学者たちの足跡を描く。
本書は、対策としての多様性の保全理論の構築と多様性の基礎科学が融合した形で構成し執筆することを意図したものである。
本書では、一般のビジネスマンや財務部、経理部の新入社員の方を対象に、なるべく分かりやすくということを心がけました。そのためにまず、1項目ごとになるべく見開きで説明が終わるようにし、図表やイラストを入れて、視覚的にも理解しやすいように工夫しています。また、デリバティブの仕組みだけでなく、利用方法や会計処理、税務上の取り扱い等についても説明しています。さらに、デリバティブが難しい理由の一つに、専門用語が多いことが挙げられます。そこで、専門用語について、なるべく易しく説明するとともに、重要な用語については本文中にゴシック体で表示し、索引を設けました。
今回の講座では、商業の歴史と「マーケティング」の萌芽、ミクロンの不思議発見-トライボロジー、コンピュータによる数学、石橋美術館見学(現地学習)、業界団体の役割について、宗教とは何か、コンピュータ&ロボット-よもやま話、英国ウィンザーチェアーについて、国学とはなにか、動物行動の合理性と経済学、と題し、様々な視点から本学の専任教員10名が、専門領域に関する研究成果を開陳し、或いは、学術研究の現況等について解説いたしました。
本書は、東京大学農学部で行われている同名の講義の講義録に基づいて講義はオムニバス方式として、同じ講義題目の下に専門の異なる数人の教官が講ずる形式をとっている。
アジアの東の端に生まれ育ったキリスト者にとって、自らの内にある宗教意識、文化、生活規範は信仰とどのように切り結び和解するのだろう。本書は1998年2月16〜20日行われた、ルーテル学院大学公開講座第32回教職神学セミナー「対話」の講演録をまとめたものである。
ピュタゴラス以来、科学は単純性を志向し、単純化、モデル化によって基礎科学を形成する重要な諸法則が発見された。しかし生命体や生態系、環境や社会などの複雑系は単純系の集合ではなく、不確定なゆらぎを経て自己組織化し、変異しつつ発展するシステムである。物質科学で見出された単純な原理に基づいてこれを解明することができるか。解決の糸口を求める科学者たちの様々な試みと、著者自身の「関係化の理論」を明快に説く。
本書は公衆衛生に携わる著者らの日頃の研究成果を踏まえて執筆。見開き1ページで一つのまとまりをもたせ、図や表を豊富にし視覚的な理解を容易にした。また、具体的な事例を引用し社会的・歴史的視点から説明している。
本書は、日本の各地で多様な学習者の学びや人権保障のあり方に関心をもつ人々に、多文化教育を多面的に把握してもらうことを意図して書かれている。また、はじめて多文化教育について学ぶ人にも、その広がりと奥行きが伝わるようにと構成されている。
本書は、河川・ため池・水田およびこれらの間に張り巡らされた水路網といった身近な水辺の自然とその改変について、生態学者の立場から述べたものである。水辺にはどれくらい多様な生物=生物群集が生息するのか、これらの生物群集がそこに生息できる、あるいは改変によって生息できなくなる理由やしくみはどのようなものか、これらの理由やしくみから考えて水辺の環境保全はいかにあるべきか、といったことが書かれている。