Webが現代社会にデビューして30年、その間にデジタル技術は想像を超える進化を遂げました。特に直近の10年間は、AI・機械学習の実用化、ソーシャルメディアの社会インフラ化、そして新型コロナウイルスの影響による急激なデジタルシフトにより、ビジネス環境は根本的に変化しています。
今や人々の行動は、スマートフォンを中心としたモバイルエコシステムの中で完結し、音声検索、IoTデバイス、そしてメタバースといった新たな接点が次々と生まれています。企業とユーザーのタッチポイントは爆発的に増加し、その一方でプライバシー保護への意識の高まりにより、データ収集と活用のあり方も大きく変わりました。
このような複雑化した環境において、デジタルコミュニケーションの最大の特徴である「測定可能性」は、さらに高度なレベルで求められています。リアルタイムでの分析、AI を活用したパーソナライゼーション、そして多様なチャネルを横断した統合的な視点での改善が必要となっています。
しかし、技術の進歩と環境の変化が加速するほど、データを正しく読み解き、本質的な課題を発見し、戦略的な改善を継続できるWebアナリストの価値は高まっています。もはや単なるデータ分析者ではなく、ビジネスの成功を左右する重要な意思決定パートナーとしての役割が期待されているのです。
日本Web協会では、この激変する時代に対応すべく、従来のWebアナリシス手法に加え、UXリサーチ、AI活用、プライバシー配慮など、現代のデジタルマーケティングに必須となった新たな知見を体系的に整理し、このテキストに反映いたしました。
このテキストを通じてWebアナリスト検定に挑戦し、多くの優秀なWebアナリストが産業界で活躍されることを心から願っています。デジタル社会の更なる発展を支える専門人材として、皆様の貢献に期待しております。
・ウェブ調査の基本を解説する初の学生向け入門書。
・従来の社会調査とウェブ調査は何が同じで、何が違うのかをわかりやすく紹介。
・これから社会調査を行う全ての人に必読の一冊。
ウェブを利用した社会調査はコロナ禍以降急速に普及したが、その方法論や問題点についてわかりやすく解説している文献は少ない。
本書は、ウェブ調査の全体像、測定誤差についての考え方、Google Formsを使っての回答画面作成、そしてホスティングサービスを利用した「セルフ型ウェブ調査」の実装の初歩までを網羅。はじめてウェブ調査を行う人に必要な知識と考え方を伝える一冊。
イントロダクション 社会科学という視点からウェブ調査をみる
1 急速に普及する「ウェブ調査」
2 社会科学と「一般化可能性」
3 「調査の技術」という課題
4 ウェブ調査の技術は発展途上
第1章 ウェブ調査のアウトライン
1 三つのウェブ調査
2 ウェブ調査の経費
3 「職業的回答者」という問題
4 クレーム処理の回避
5 ウェブ調査のアプリケーション
6 回収後の作業
第2章 科学論とウェブ調査
1 科学と科学的思考
2 科学的に考えることの難しさ
3 因果関係のとらえ方
4 社会科学のデータに求められる要件
5 標本誤差と非標本誤差
6 ランダムな誤差と体系的な誤差
7 調査が「うまい」人、「へたな」人
第3章 標本の構成
1 母集団推定
2 「単純無作為抽出」の難しさ
3 網羅誤差──旧来的な調査法の場合
4 網羅誤差──ウェブ調査の場合
5 ウェブ調査の標本抽出台帳
6 割り当て抽出
7 標本抽出型ウェブ調査の回答率
8 二群比較
9 無作為割付
10 交絡要因
11 「すでに存在する差異」
12 二群比較におけるウェブ調査のメリット
13 回答が信用できるか?
14 最小限化
第4章 測定のしかた
1 4つの尺度
2 尺度の置き換え
3 回答の形式
4 合計得点尺度の構成
5 質問項目の並べ方
6 ウェブ調査に特有な測定の問題とその対処
第5章 実践
1 回答者の自発的な協力を引き出す
2 依頼状の作成
3 質問項目の並べ方
4 質問文の作り方
5 Google Formsで回答画面を作成するときの留意点
6 回答のパターンとその設定の仕方
7 回答分岐
8 実査前のチェック
9 Formsのデータファイルの変換作業
第6章 セルフ型ウェブ調査の実装
1 セルフ型ウェブ調査とは
2 ウェブ調査の実装環境
3 ウェブ調査のためのQRコード、ユーザID/パスワードの発行
4 画面設計
5 ウェブ調査の実装におけるセキュリティ問題
6 データベースの構造とセキュリティ
7 分岐質問の実装
8 実装に関するまとめ
コラム1 調査票? 質問紙? アンケート用紙?
コラム2 帰納と演繹
コラム3 不注意回答者? 不正回答者?
目で見て学べる!
実在する37サイトのワイヤーフレームとデザインを比較解説
・実在のWebサイトのワイヤーフレームをたっぷり掲載!
・成果につながるサイト作りのコツがわかる
・困ったときに役立つ! 世界観やイメージ作りの参考にも
Webサイトの「ワイヤーフレーム」と「デザイン」の実例を
たっぷり掲載した「見本帳」です。
ワイヤーフレームからデザインに落とし込む際のポイントや、
サイト全体のイメージ作り、ちょっとした遊び心まで、
なぜ、このデザインになったのかを丁寧に解説しています。
こんな人におすすめ!
・たくさんの実例を見たい人
・デザインのアイデアをインプットしたい人
・Webデザイン制作の考え方を学びたい人
・Webデザイナーとしてステップアップしたい人
CONTENTS
1 Formal きちんと感
2 Casual カジュアル・ポップ
3 Elegant 上品・上質
4 Simple シンプル
5 Luxury 高級感・華やか
6 Cheerful にぎやか・可愛い
7 Japanesque 和風・和風モダン
8 Peaceful 安心感
今や避けては通れないWeb面接(オンライン面接)突破の鍵を、就職アドバイザー・才木弓加氏が伝授します。
Web面接の対策のため必要なのは、特徴を「理解」し、正しい「準備」を行うこと!
スマホで面接を受けても大丈夫?
カメラの位置はどこにすればいい?
画面が暗くなってしまわないようにするには?
対面での面接との違いは?
手元に何を用意する?
Web面接における注意点とは?
毎年4,000人もの学生の就職指導を行い、何百というWeb面接に関わってき才木弓加氏が、
豊富な経験に裏打ちされた情報をもとに、Web面接に対するあらゆる疑問に答えます。
また、面接で重要となる自己分析のポイントや、
自己PR動画の注意点も徹底解説!
これ一冊で、Web面接のすべてがわかります!
第1章 オンライン面接を理解しよう
第2章 オンライン面接の事前準備
第3章 オンライン面接の基本と極意
第4章 オンライン面接の志望動機&自己PR
第5章 オンライン面接の頻出質問と答え方
Webがこれだけ普及しているにもかかわらず、HTTPやURIといったWebの基本技術をきちんと解説している書籍はあまりありません。右記は、執筆者やRubyで有名な高橋征義さんのHTTP関連本の出版状況に関するコメントです。「悲惨、のひとこと。状況は劣化しているとしか言いようがないような。今どきのひとはどうやってHTTPを勉強するんだろう? ソース読めとRFC読めだけ? いやそれは酷というものでしょう」WEB+DB PRESSの人気連載をもとにした本書では、Webの基本技術について丁寧に解説していきます。
Webぺネトレーションの知識を網羅的に身につける導入本!
本書は、Webペネトレーションの基本を網羅的に身につけられる導入本です。近年サイバーセキュリティ被害の増加により一般企業でも「ペネトレーションテスト(インターネットからの侵入テスト行うサービス)」が浸透してきており、今後ますます需要が高まっていくと考えられます。本書では、国内セキュリティベンダーでWebペネトレーションテストを立ち上げ時より実施しているエンジニア達が攻撃者の視点を共有し、ハンズオン形式で学ぶことができます。
ピーター・パーカーのクローンであるベン・ライリーと、ジーン・グレイのクローンであるマデリーン・プライアー。
不当な扱いに苦しみ続けてきた彼らは、世界に復讐するため、辺獄(ルビ:リンボ)の悪鬼たちと共にクリスマスで賑わうニューヨークへ進撃を開始した!
大規模な無差別攻撃から市民を守るため、ヒーローたちが集結するが、さらなる敵として、なんとヴェノムまでもが参戦し……?
はたして、この戦いの果てにあるものとはーースパイダーマン、X-MENを中心に展開するクロスオーバー大作がついに邦訳!
収録作品:DARK WEB #1, AMAZING SPIDER-MAN (2022) #15-18, VENOM (2021) #14-16, DARK WEB: X-MEN #1-3, DARK WEB: MS. MARVEL #1-2 and DARK WEB FINALE #1.
聴神経腫瘍に代表される小脳橋角部腫瘍は、その稀少さに加えて、腫瘍が多くの脳神経と接触しているという特徴からその手術は高難度とされ、多くの脳神経外科医からとかく敬遠されやすい傾向があります。術中モニタリングや頭蓋底手術アプローチなど、この分野ならではの特殊な要素も手術に必須とされ、これらも苦手意識を助長する要因になっているものと考えられます。そこで本特集では、主にこれからの時代を担っていく若手医師に向けて、この分野の専門家たちから理解しやすい解説をしていただきました。第1章では、総説の後に小脳橋角部腫瘍の画像検査、術前の神経耳科的検査、術前塞栓術、術中モニタリングや頭蓋底外科における止血法について、解説していただきました。また、最近の術前シミュレーションの進歩はめざましく、モニタリングの進歩とともに手術成績の向上に役立っていると考えられ、焦点を当てました。第2章では、手術において頻用される外側後頭下到達法と、技術と経験を要する頭蓋底アプローチについて、その使い分けやアプローチの選択方法などを解説していただきました。第3章では、聴神経腫瘍、小脳橋角部髄膜腫、三叉神経鞘腫、顔面神経鞘腫、頚静脈孔神経鞘腫、舌下神経鞘腫、類上皮腫、グロームス腫瘍を取り上げ、各腫瘍の特徴や手術のコツなどについて、解説していただきました。第4章では、手術と並んで重要な位置を占めるようになっている放射線治療や、顔面神経麻痺に対する形成外科的手術、これから薬物療法の導入も期待されている神経線維腫症2型(NF2)について、わかりやすく解説していただきました。本特集をご活用いただくことで、かつては一世を風靡した頭蓋底外科を受け継いでいってくれる医師を少しでも増やすことにつながりましたら、嬉しく思います。また、治療を実際に担当しない医師にも、どのようにマネジメントや患者紹介をすればよいのか、参考にしていただけましたら幸いです。(Editorialより)
近年急速に注目を集めるフロントエンドライブラリ「htmx」について、その作者自身らが執筆した解説書です。
htmxの魅力はそのシンプルさにあります。そのシンプルさは、30年にわたりウェブを支えてきたハイパーメディアの力を再発見し、HTMLそのものを拡張するという発想から生まれました。
本書の第1部では、ハイパーメディアの歴史としくみを紐とき、ウェブの根幹でありながら現代では誤解されがちなRESTの本来の概念を丁寧に解説します。そして、Web 1.0スタイルのアプリケーションを作成しながら、ハイパーメディアの中核的なコンセプトをおさらいします。
第2部では、ハイパーメディアの力を最大限に引き出すhtmxのしくみと使い方を紹介します。「あらゆる要素からHTTPリクエストを発行できる」「任意のイベントでリクエストをトリガできる」といったhtmxの基本概念を、実際にウェブアプリケーションを作成しながら学びます。
第3部では、モバイル版のhtmxともいえる「Hyperview」を紹介します。モバイルアプリにもハイパーメディアの概念を取り入れることで、htmxと同様の強力さとシンプルさを兼ね備えたモバイルアプリケーションを作成できることを示します。
複雑化した現代のフロントエンド開発に疲れてしまった方は、本書を手にぜひ一度、htmxにチャレンジし、ハイパーメディアシステムとしてのウェブの本来の力を再発見してください。こんなにシンプルで軽やかなウェブ開発の方法があったのかと、きっと驚かれるはずです。
摂食嚥下リハビリテーションを歯科衛生士の視点から整理・解説し、体系的にまとめた好評書の全面改訂版。動画付きになりさらに分かりやすく!
●摂食嚥下リハビリテーションの領域において、口腔に関するスペシャリストである歯科衛生士がいつでも現場で対応できるよう、摂食嚥下機能の基礎的な知識から摂食嚥下リハビリテーションの実践的な手技までを体系立て解説しています。
●今改訂では、制度改正、最新のエビデンス、現場からの要望に応えるかたちで内容をさらに深化・再構成しました。
●さらに、摂食嚥下の実際や評価、訓練法についての動画が加わり、理解が深まります。
【目次】
第3版 監修のことば
第3版 序文
I 基礎編
CHAPTER 1 歯科衛生士と摂食嚥下リハビリテーション
CHAPTER 2 リハビリテーションと摂食嚥下リハビリテーション
CHAPTER 3 高齢社会の制度の理解と口腔健康管理
CHAPTER 4 摂食嚥下機能のメカニズム
CHAPTER 5 咬合および咀嚼機能の管理と評価
CHAPTER 6 栄養管理
CHAPTER 7 病態別摂食嚥下障害
II 臨床編
CHAPTER 1 リスクマネジメント
CHAPTER 2 摂食嚥下リハビリテーションの実際
CHAPTER 3 口腔衛生管理
CHAPTER 4 薬剤と嚥下障害
CHAPTER 5 摂食嚥下障害者への症例展開
症例1
症例2
症例3
文献
索引
面白い記事なら何でもありのエンタメ系ウェブマガジン『アウターQ』。
編集部の新人・湾沢も色んな事件の経験を経て、一人前のライターとして大活躍中。
テレビ出演を果たし、彼の書いた記事は閲覧件数が跳ね上がり、多忙を極める毎日だがその活躍とは裏腹に悪意の的になってしまい…。
今回、湾沢が取材先で出会ったのは記憶喪失の芸術家・羽山。彼の作品を見て一目で虜となった湾沢はアウターQで作品を紹介し、彼の作品を世の中に広めることを決意する。
しかし、羽山の自宅で開かれた展示で数十名が重傷を負う事故が起きてしまう…。その裏には湾沢の過去とある思いを持った意外な人物の計画があった…。
東証プライム上場企業社長&ビジネス書著作累計40万部&SNS総フォロワー数20万人超の著者が送る、
画期的な令和時代のマーケティング論!
「売れない」悩みを手放したいならーー
20年以上にわたる成功と失敗のすべてを詰め込んだ、“戦わずして売る”ための完全戦略書!
「戦うな、マーケティングせよ。」
\キングコング・西野亮廣氏推薦!/
【業績を伸ばしたいなら、今日は仕事を休んで、この一冊を読め! 明日の答えがここにある。】
《目次》
第1章 古いマーケティングは死んだ! WEBの力で市場を再生せよ
第2章 WEBマーケティングの奥義は、データの冷たさと人間の温かみを織り交ぜる技である
第3章 ビジネスモデルを制する者が市場を制す! 売れる仕掛けの黄金戦略
第4章 マーケティングの終着点は商品開発だーー逆算思考と本質追求が生むヒットの方程式
《内容紹介》
◆顧客の心を解剖する「顧客ニーズの9段階分類」
◆1商品×4USP=最強の売り方マトリックス
◆北の達人式マーケティング・コンセプト抽出法
◆「たった3人の声」で、刺さる広告は作れる
◆たった58秒の完売劇の裏側に隠された戦略思考
◆100億事業を生み出す「売れる仕掛け」の作り方
ほか、多数の最新WEBマーケティングの知見がつまった1冊!
ネットワークを介した通信が不可欠な現代において、サイバー攻撃は日々高度化しています。Webシステムの開発・運用に携わるITエンジニアにとって、セキュリティ対策の知識は必須スキルです。
本書は、IT月刊誌『Software Design』のセキュリティ関連特集を再収録したものです。ネットワークセキュリティの基礎から、マルウェア、ランサムウェアといった攻撃手口、脆弱性診断の実践方法、パスキーといった最新技術まで、Webシステムを保護するために必要な知識を幅広く紹介します。
■■■第1章 今さら聞けないネットワークセキュリティ
■■1-1 ネットワークセキュリティの基本
■■1-2 ネットワークセキュリティにおける防御システム
■■1-3 VPNと暗号化/認証の基礎
■■1-4 クラウドネットワークセキュリティ
■■■第2章 マルウェア対策とエンドポイントセキュリティ
■■2-1 Emotetとランサムウェア攻撃
■■2-2 エンドポイントセキュリティの現実
■■■第3章 ランサムウェア対策のアプローチ
■■3-1 ランサムウェアの現状
■■3-2 エンドポイントセキュリティ
■■3-3 マイクロセグメンテーション
■■■第4章 脆弱性診断入門
■■4-1 昨今のセキュリティ事情と対策の基礎知識
■■4-2 脆弱性診断に必要な知識とスキル
■■4-3 Webサイトの脆弱性を突く攻撃の具体例
■■4-4 CTFに挑戦
■■■第5章 認証技術の最前線
■■5-1 従来の認証技術のしくみと課題
■■5-2 パスワードレス認証「パスキー」のしくみ
■■5-3 パスキーの実装と考慮点
■■5-4 プロダクトへのパスキー導入で考えること
■■Appendix 熟考クラウドセキュリティ
退院時リハビリテーション指導に使える!日常生活のなかで運動をうながす実践ツール!
●さまざまな肢位で行う51の運動を収載。負荷に応じて分類しているので、対象者に合わせて運動を選択できる。
●運動の解説は、左ページは対象者向け、右ページは指導者向けと分けて掲載。左ページはコピーして対象者に渡すことが可能(詳細は本書viページ参照)。
●各ページのQRコードから動画を視聴することができ、動きが分かりにくい運動もスムーズに理解できる。
●対象者の日々の運動をサポートし、介護予防・健康寿命延伸につなげる実践ツール。
【目次】
序論:運動の意義
【初級者向けの運動(負荷が軽め)】
【中級者向けの運動(負荷が中程度)】
【上級者向けの運動(負荷が高め)】
見込み客からの問合せを3倍にする!Webサイト戦略。
就職活動に必須!
ほとんどの企業が採用の際に導入している「Webテスト」の対策本。
大手企業が参考にしている「玉手箱」を中心に問題を選出しています。
さらに、
「ゼロからわかる問題(例題)」
「自信をつける問題(応用問題)」
「模擬テスト」
と3ステップの段階を踏んでいるので、
問題につまずくことがないように工夫しています。
Webテストの問題傾向を丁寧にまとめているので、
初めてWebテストを挑む人にピッタリの1冊です。
テストセンターで受検する「C-GAB」にも対応。
【目次】
1章 Webテストとは
2章 計数
3章 言語
4章 英語
5章 性格・意欲
『Software Design』特集記事のうち、大好評を博したWeb API特集記事を1冊に収めました。
もはやWebにとって、Web APIこそが要です。Web APIを適切かつ効率的に開発できるかどうかが、Webサービスのその後を大きく左右するとも言えます。本書は、今まさにWeb APIを開発・運用する中で得られた実践的な知見が凝縮されています。
第1章では、OpenAPIを題材に、Webの基礎からさかのぼってWeb APIを再考し、REST APIの設計要素と、OpenAPIによるREST APIの設計手法およびREST APIの開発の実際の部分までつまびらかにします。第2章では、代わってGoogleが開発したRPCフレームワーク、gRPCにフォーカスし、その概要と、重要な技術要素であるProtocol Buffersの基礎を確認し、設計ポイントに触れ、gRPCによるWeb APIの実装を体験します。続く第3章では、GraphQLによるWebアプリケーションの開発・運用手法を一挙に解説。GraphQLの導入、TypeScript+Apollo Serverによるサーバサイドの実装、urqlやgraphql-codegenを駆使したクライアントアプリケーションの実装、そしてDatadogによるモニタリングやSentryによるエラートラッキングをベースとしたAPIの拡張手法にまで踏み込みます。
もちろん、Web APIは品質も重要です。本書では「テスト」「セキュリティ」の2つの観点でWeb APIの品質確保について考えます。第4章では、テストスコープをキーワードとしてWeb APIをテストする意義を見つめ直した上で、CRUD操作やエラーハンドリング、認証・認可設定、データ漏洩、バリデーション、メトリクスなど何をテストすべきか考え、Web APIテストを現実的に進める上で、カバレッジの目安やパフォーマンステストの実施フェーズ、実験計画などの考え方について考察します。第5章は、石川朝久氏や徳丸浩氏といったセキュリティの第一人者を中心に、Web APIのセキュリティに正面から向き合う極意を伝授します。Web APIはどのような攻撃にさらされるのか、リスクや攻撃手法、脆弱性から紐解き、「DevOps」「シフトレフト」を起点に、Web API設計からセキュリティを組み込む考え方を紹介。脆弱性診断や認証・認可設定の具体的な実施方法まで解説します。
まさしく、Web APIがまるごとわかる1冊なのです。
第1章 Web APIの作り方
1-1. Web APIの目的と技術要素
1-2. REST APIの設計で検討・決定すること
1-3. OpenAPIによるREST API設計
1-4. OpenAPIを使ったWeb API開発の実際
第2章 gRPCで始めるWeb API開発
2-1. gRPCの特徴と登場背景
2-2. gRPCの技術要素とProtocol Buffersの基本
2-3. gRPC利用時のAPI設計ポイント
2-4. gRPCによるWeb APIの実装
第3章 GraphQLでアプリケーション開発
3-1. GraphQLとは
3-2. GraphQL導入
3-3. サーバサイドの実装
3-4. クライアントアプリケーションの実装
3-5. GraphQLアプリケーションの実運用
第4章 Web APIテスト 実践ガイド
4-1. Web APIテストの意義
4-2. Web APIテスト時のチェック項目
4-3. 実践的なWeb APIテストの考え方
第5章 ゼロから学ぶWeb APIセキュリティ
5-1. Web APIに潜むセキュリティリスク
5-2. Web APIセキュリティの重要ポイント
5-3. 脆弱性
5-4. 認証・認可
Replitはクラウドベースのオンライン統合開発環境です。サポートAI機能であるAgent/Assistantに対して自然言語で指示を出すだけで、データベースとの連携などを含む本格的なWebアプリケーションを開発可能です。コーディングが不要で、自然言語を使って開発できるという特徴から、初心者や非エンジニアであっても自分のアイデアをすぐに形にできますし、Webアプリケーション開発者がプロトタイプの作成を手早く行うといった用途にも活用できるでしょう。本書では、ReplitによるWebアプリケーション開発について基本からわかりやすく解説します。実際にいくつかのアプリを開発する手順を解説する中で、外部サービスとの連携やデータベース活用、画像認識、翻訳機能、決済機能などといった高度な機能を実装するノウハウを学べます。
■序章 Webアプリケーション開発の歴史と現状
0.1 Webアプリケーション開発の歴史
0.2 AIによるコーディング支援からVibe Codingへ
0.3 Replitが変えるWebアプリケーション開発
0.4 本書の構成
■第1章 Replitの基礎知識
1.1 Replitとは
1.2 開発環境の特徴
1.3 Replitを構成する要素
■第2章 Replitによるアプリケーション開発の基本
2.1 アカウントの登録方法
2.2 最初のアプリケーション開発
2.3 ワークスペースの画面構成
■第3章 外部APIやライブラリを活用した開発
3.1 「イベント企画書クリエイター」の開発
3.2 「ドキュメントマスター」の開発ーあらゆる文書を自在に変換
3.3 高品質ランディングページの作成
■第4章 データ活用型アプリケーションの開発
4.1 「食事バランスナビ」の開発
4.2 「スマート名刺管理」の開発
4.3 「AIリアルタイム翻訳機」の開発
■第5章 本格的なビジネスアプリケーションの開発
5.1 「YouTubeトランスレーターPlus」の開発1-コア機能開発
5.2 「YouTubeトランスレーターPlus」の開発2-Stripeによる収益化と高度な機能
■第6章 アプリケーションの公開/他ツールとの連携
6.1 アプリケーションのデプロイ
6.2 セキュリティスキャナーによる脆弱性診断
6.3 組み込みアクセス解析機能
6.4 他ツールとの連携と共同作業
■第7章 効果的なAI活用のテクニック
7.1 Webアプリケーションのアイデア創出法
7.2 AIツールでデザイン制作
7.3 Replitへの効果的な指示の出し方
■第8章 応用的な開発手法と参考情報
8.1 スマートフォンからの開発
8.2 ネイティブアプリの開発
8.3 Replit以外のAI開発ツール紹介
8.4 継続的な学びのためのリソース
■Appendix
A.1 Replitで利用可能なツール一覧
A.2 Replitと連携可能なサービス一覧
A.3 本書のサポートサイトについて