「元気なHIV患者」「高齢者のHIV」が普通になり、新規感染ゼロを目指す未来も見えてきた、そんな新時代に贈る一冊!HIV患者に接する機会があるかもしれないプライマリ・ケア医、ナース、薬剤師…そして当事者である患者さんへ。
衝撃の問題作『悪魔の遺伝子操作』が新装版で再登場!エイズは誰が何のために作ったのかー新型コロナ騒動にも共通する現代の病理を抉る!
アフリカの植民地化、未開地医療、貧困、売血と売春。文明の裏面史を追うようにウイルスは誕生し蔓延した。最新の科学的知見と歴史学が解くパンデミックの謎。CHOICE Outstanding Academic Title賞、2011年ラジオカナダ科学賞受賞作。
エイズによって親を亡くした子どもの数は、2008年には1400万人に上っています、この数字は、実に日本の小学生、中学生、高校生を合わせた数に匹敵します。サッカーのワールドカップ開催で沸く南アフリカのもうひとつの真実。
一九八〇年代、血友病の患者に投与された非加熱血液製剤が、HIVへの感染を招いた「薬害エイズ」問題。この薬害エイズにより、ともに十二歳でなくなった二人の兄弟がいた。当時、二人の遺族に取材したルポルタージュの復刊。
血友病は男性に発症し、治療用の血液製剤を通じてエイズウイルスが患者の40%、1500人ほどに感染、約600人がエイズで死亡した。薬害エイズ事件である。2001年、東京地裁は血友病研究の第一人者で薬害エイズを放置した安部英帝京大医学部長に無罪の判決を下し、その後、東京高裁で裁判そのものが打ち切られ無罪が確定した。はたして安部は無罪なのか?当時の厚生省、医療機関は何をしていたのか?患者がエイズウイルスに感染することを知りながら、何の措置も取らずに血液製剤メーカーの利益に奉仕していたのか?医学者の著者が薬害エイズ事件の真相に迫る。
ターミナルケアの第1人者がエイズ患者と周囲の苦闘を描く感動のヒューマン・ドキュメンタリー。
「HIVはエイズの原因ではない。米国政府と製薬企業が陰謀をはかっている」。HIV/エイズ否認主義者の奇妙な主張が、アフリカ諸国のエイズ禍を引きおこした。疑似科学と陰謀説の実態を明らかにし、否認主義に陥る心理を分析する。
COVID-19のパンデミックは、現代のグローバル社会がいかに感染症に対して無防備であるかを明らかにした。マラリア、結核など、先進国では終わったと思われている感染症はいまだに発展途上国で猛威をふるい続け、エイズ、エボラはふたたび大流行を起こしつつある。封じ込められたSARS、MERSも、いつパンデミックを起こしてもおかしくない。そして、家畜への抗生物質の大量投与は、我々を脅かす薬剤耐性菌を日々産み出している…。疫学の第一人者が語る、感染症の本当の恐ろしさとその対処法。
このままでは、「薬害」がまた起こる。エイズ政策の意思決定にかかわった当事者が綴る医療安全のための政策提言。なぜ日本の血友病患者に感染が広がったのか、その真実と全体像を明らかにし、このような悲劇を繰り返さないための提言をする。
母と交わした幼い頃の約束ーそれは「長生きの薬」を見つけることだった。「死の病」と恐れられたエイズの治療薬を世界で初めて発見したのが満屋裕明・熊本大学教授だ。満屋は、母との約束を果たすため、医師となり、アメリカでエイズ治療薬の開発に没頭する。死をも恐れぬ壮絶な研究の日々と半生を描いたノンフィクション。
エイズの終結に向けて、科学には、そして政治には何ができるのか。元UNAIDS(国連合同エイズ計画)事務局長が語る、エイズ運動の軌跡と未来への道筋。
「隠喩は…暴露し、批判し、追究し、使い果たさねばならない」みずからの癌体験をふまえつつ、病いにまといつく言葉の暴力を浮き彫りに。ソンタグ円熟期の透徹した文化批評。