あなたは「同性愛者」という言葉が、どのようにつくられたかご存じですか?実はこの言葉は、とある二人の友情の物語からうまれました。その後、同性愛者とされた人たちは、時に罪人に、時に病人にされ、様々なかたちで「罰」を与えられ、「治療」をされてるようになっていきます。そしてそれは、今も…。さあ、150年前からはじまった、同性愛者という言葉とそれに翻弄されてきた人たちのドラマを、一緒にひもといていきましょう。この本には、悲しい話も、笑っちゃうような話もまとめて盛り込みました。誰もが快適に過ごせる未来のため、ふりかえってみませんか。私たち人間を振り分けた、「同性愛者」という言葉の過去を。
同性愛が観察された種は1,500以上!
自分への愛、家族への愛、人間への愛、恋愛、性愛、同性への愛、仕事への愛…人はさまざまな「愛」を心に抱きながら生きている。豊かで喜びにあふれる愛にめぐりあうにはどうすればいいのか。愛のかたちやありかたについて、著者が独自の視点で語った究極のメッセージ。
日本は同性愛者に寛容というのは本当だろうか。なぜ「見えない」存在なのか。エイズ問題や公共施設の利用拒否事件、ある殺人事件などを題材にしながら、異性愛社会に染み付いたホモフォビア(同性愛嫌悪)の諸相を描き出す。また、同性愛者が肯定的に生きていくための取り組みも紹介。同性愛者から見た、もうひとつの日本社会論。
世界で唯一、合法の「児童性愛愛好者協会」。取材班は、手始めにぼくを児童性愛者として会に送り込むことを決定した。初めて出席する会合にそなえて、ぼくは児童性愛をとりあげた本を手当たり次第に読みあさった。インテリぶった理論的考察や、児童性愛者を頭から「変質者」と決めつけて身の毛のよだつ話に仕立てあげたものはたくさんあった。だが、秘密裡の生活を送る彼らの実像に迫るものは、まったくといってよいほどなかった。ペドファイルという言葉は、「子どもを愛する人」という意味のギリシャ語に由来する。性欲の対象が子どもだけに向かう彼らは、「一般の」人々とかけ離れたタイプと思われているが、実はそうではない。たとえば少女を誘拐し、森でレイプする男だけが児童性愛者なのではない。その一方で、彼ら自身といえば、“世間から偏見を受けている者”として自分たちを見なしていた。児童性愛者のネットワークに潜入するには、ぼく自身がペドファイルになりきらねばならなかった。ぼくは、「もう一人のぼく」への変身を準備していった…。
「同性愛」という概念の誕生ー近代以降、同性愛は文学の中でどのように表現されてきたのだろうか?BL、百合という文脈で語られると共に、一方でLGBTQを考えるための文学としても着目されている同性愛文学。明治から平成までの文学史の一側面に光を当てた一冊。
STORY:1970年代のアメリカ。同性愛者であるハーヴィー・ミルクは、恋人のスコットとサンフランシスコのゲイ・コミュニティに移り住む。マイノリティの権利のため仲間とともに立ち上がったハーヴィーは「カストロ通りの市長」と呼ばれるようになり、政治に関わろうと公職選挙に出馬。1977年、4度目の選挙で市政執行委員に選出され、アメリカ史上初めて同性愛者と公表して公職に就いた男性となる。だがその翌年、最大の悲劇が彼を襲う…。ENGLISH:全編にわたって標準的なアメリカ英語が使われている。ミルク本人がテープ録音しながら過去を回想している場面は、言葉を選びながらゆっくり話しているし、演説やニュース、討論会などの場面もはっきりと話されており非常に聞き取りやすい。ただし、ミルクとその友人たちとの会話は、かなり砕けた表現が使われており、また同性愛に関する卑語や俗語がいろいろ出てくるので、そうした知識がないと難しく感じるかもしれない。
セレブが集う最先端の中東のリゾートホテル、使いやすくてかつエレガントな欧州のホテル、アジアのコテージタイプの宿、アフリカの寝台列車…etc.世界中の宿泊施設に泊まり、ゲストルームの実測図を40年以上にわたって描き続けている著者によるホテル探検記。見ているだけで泊まった気分が味わえる好評シリーズの第3弾。
野生のゴリラを知ることは、ヒトが何者か、自らを知ることーアフリカの熱帯雨林でゴリラと暮らした霊長類学者と、その言葉なき世界の気配を感じ取ろうとする小説家。京都大学の山極研究室で、野生のサルやシカが生息する屋久島の原生林の中で、現代に生きるヒトの本性をめぐり、二人の深い対話は続けられた。知のジャングルで、ゴリラから人間の姿がいきいきと浮かび上がる稀有な一冊。
腐敗させて支配する。闇の支配者は、あなたのSEXを狙っている。
セクシュアリティはすべての人の中にある。ただ、それと本当に向き合える人は少ない。ノンフィクション作家が瑞々しい感性で描くもうひとつの幸せのかたち。
LGBTを含むセクシュアル・マイノリティ生活者としての素顔、仕事と収入、パートナーとの家事や余暇活動にみる“分かち合う親密性”。しなやかなインタビューを通して、親密性理論の新しいモデルを拓く社会学。
父系でのみ受け継がれるY染色体遺伝子の生存戦略が、世界の歴史を動かしてきた。二つの性の誕生、進化における性の役割、男性間あるいは男女間の遺伝子存続を懸けた戦い…。地球生命の進化史を再検証することで、人類の戦争や暴力の背景にある「アダムの呪い」が次第に浮かびあがる。そして、その果てには「男性のいない世界」が待ち受けるという、衝撃の未来予測まで語る!
同性愛って何だろう?同性愛者はクラスに1人はいるという。カミングアウトされた家族・友人はどうすればいい?社会的偏見や差別はどうなっているの?同性愛者が結婚しようとすると立ちはだかる法的差別?様々な性自認や性的指向の人々が存在するなかで、自らの生をどう生き抜くか。本書は聞きたいけど聞けなかった素朴な疑問から、皆がそれぞれの自由を尊重しながら、共生できる社会を目指すためのQ&A!好評の旧版を全面的に書き改め、最新情報を踏まえ全面増補改訂した。
同性同士の親密な関係は、古代にあって哲学的・精神的な啓蒙への道を拓くひとつの文化とみなされ、英雄伝説や現実生活の友情として記録に留められた。この人類の一属性は、有史以来いかなる社会認識の許で形づくられてきたのか…9ヶ国14人の研究者たちが歴史・芸術・民俗などにおける広範な例を挙げながら、二百数十点の図版とともに“普遍的”とされてきた異性愛中心の世界観の相対化を試みる。
大正、昭和、そして戦後、同性愛が“タブー”であった時代ー、いかに彼らは自らを認識し、何を悩み、そして生きてきたのか?秘密メディアや風俗雑誌、投稿などの肉声をもとにまとめた、初めての“近代日本の“男性同性愛者”の歴史”。