同性愛科学【ゲイ・サイエンス】の歴史をひもとく
・遺伝学者は、「同性愛者は生まれつきである」証拠を突きとめようとした。
・動物学者は、同性愛を自然現象と見なして、さまざまな生き物たちの行動を記録した。
・進化論者は、同性愛を自然淘汰の産物として、その適応的価値について考察した。
・精神科医学は、はじめ病理化していた同性愛を、正常なものととらえようとした。
科学における過去200年あまりの言説をたどると、そこには事実と価値観をめぐる複雑な歴史があった。男性同性愛に関する科学的研究の歴史と哲学を探求する待望の書。
「なぜ、相手や周りの気持ちがわかりすぎる人ほど生きづらいの?」--。
職場で学校で「空気」という暗黙のルールの中で生きる私たち。本書は、中野信子さんが日本人の心性と強みを、脳科学・遺伝学・行動科学で初めてひもとき、多くの共感を呼んだ大ベストセラーの新版です。
「正義中毒」「バッシング」「サイコパス」から「運のいい人の法則」まで、人間を鋭く分析。対処法や人生への生かし方をわかりやすく教えてきた中野さん。
日本社会の暗黙のルールを知ることは、より良く生きるためには必須のことでしょう。
●相手の気持ちを察するのがうまい日本人
それを「空気」を読むといいます。すぐれた協調性、絆の深さ、恩や恥を感じる心にもつながるでしょう。
でも逆に、周りの空気が私たちに、「生きづらさ」や「不安」「忖度する心」「バッシングの快感」といったものを生じさせる原因にもなっています。
●日本の会社で「できるやつ」とは、スキルより空気を読む社員
「日本で空気が読めないリスクはどれくらい大きいか」。たとえば、日本の会社では、仕事ができる社員より空気が読める社員が求められます。なぜなら、スキルの高さや合理的な考えより、集団への同調と調整力がものをいうからです。
●空気を読む社会での注意点とは?
「あいつ空気読めないよなぁ」「〇〇君、ちょっと一言多かったね」的会話に要注意。
なぜなら、「空気を読めないやつ=秩序を守らないやつだから、攻撃してもよい。それが正義だ!」となりがちだからです。
さらに、社会全体に閉塞感が広がっている今、寛容さがなくなり、何かあればSNSで生贄にされるのが当たり前になりました。
●空気を味方につける方法 空気の中でしたたかに生きる方法を、本書で初めて中野さんが伝授しています。
●その他にも本書では、
「醜い勝ち方より美しい負け方が好き」「雇うなら体育会系男子という意識」「なぜ、イケメンのほうが美人より会社で得なのか?」「日本人はなぜ『挑戦』しなくなったのか」「『褒めて育てる』は正しいか?」「不倫バッシングはなぜやまない?」「日本人は『不安』を力に変える」などなどーー日常のさまざまな現象の背景に、脳の影響があるとわかります。
本書には、私たち自身を読み解くカギがあります。そのカギは現在をより良くし、未来を資する役に立つはずです。
はじめて、誰かを離したくないって思った。
由緒正しき御曹司たちが通う鳴鳳高校で、W王子として崇められる理央と一嘉。
二人は犬猿の仲だったが、いつしか惹かれ合いやがて恋人同士に。
将来親が決めた相手との結婚が決まっている理央にとって、夢だった“一生に一度の恋”
ができるのは高校を卒業するまで。
一緒に過ごす時間が増えて惹かれ合うほどに、迫りくる期限に胸が痛くなる理央。
タイムリミットを前に二人が選ぶ、恋の果てとはーー?
王子×王子の、尊すぎる青春ラブストーリー完結! その後の二人が読める、描き下ろし番外編も収録。
古代ギリシアの文化と社会を知るうえで、無視することのできない同性愛的傾向。それは、どのような形で表現され、受けとめられていたのか。本書は20世紀を代表する古典学の権威が、紀元前の8世紀から2世紀にわたる詩、壷絵、アリストファネスの喜劇、プラトンの対話篇、法廷弁論から落書にいたる膨大な史料を精査した、古代ギリシア研究史上の画期的名著である。同性愛的な行為と感情を克明に追い、性的関係のもつ複合的性格と自由で多種多様な姿を描きだすことによって、ジェンダー研究の基礎文献となった。収録図版多数。
解説 栗原麻子
第1章 問題点・資料・方法
1 方針
2 美術
3 文献
4 用語
第2章 ティマルコス告発
A 法律
1 男の売春
2 刑罰
3 身分
4 ヒュブリス
B エロスのさまざまな現れ
1 売春容疑に対する弁護
2 エロスと欲望
3 エロスと愛
4 つきまといと鞘あて
5 同性愛の詩
C 自然と社会
1 自然の衝動
2 男の体形と女の体形
3 男らしさと女らしさ
4 追う者と逃げる者
5 求愛と性交
6 支配する側と屈服する側
第3章 特殊相と展開
A 秘めざる恋
B 偏愛と幻想
C 喜劇における同性愛
D 哲学における同性愛
E 女性と同性愛
第4章 変遷
A ドーリス人
B 神話及び歴史
原註
訳者あとがき(一九八四年)
著者後記(一九八九年)
新版訳者あとがき(二〇〇七年)
文庫版解説 色差豊かな世界の分析 栗原麻子
「同性愛者」--この言葉にひそむ、愛と闘いの歴史
あなたは「同性愛者」という言葉が、どのようにつくられたかご存じですか? 実はこの言葉は、とある二人の友情の物語からうまれました。その後、同性愛者とされた人たちは、時に罪人に、時に病人にされ、様々なかたちで「罰」を与えられ、「治療」をされるようになっていきます。そしてそれは、今も……。さあ、150年前からはじまった、同性愛者という言葉とそれに翻弄されてきた人たちのドラマを、一緒にひもといていきましょう。この本には、悲しい話も、笑っちゃうような話もまとめて盛り込みました。誰もが快適に過ごせる未来のため、ふりかえってみませんか。私たち人間を振り分けた、「同性愛者」という言葉の過去を。
自分への愛、家族への愛、人間への愛、恋愛、性愛、同性への愛、仕事への愛……。
人はさまざまな「愛」を心に抱きながら生きている。
だが、愛のかたちやありかたは時代や社会、民族によって変わるもの。
これが正しい愛だという定義もなければ、許されない愛もない。
豊かで喜びにあふれる愛にめぐりあうにはどうすればいいのか。
自分だけの愛のかたちやありかたは、どうやって見出すものなのか。
人生に不可欠な12種類の愛について、著者ならではの視点で語った愛のガイドブック。
イスラーム法で同性愛が禁じられてきたことは広く知られているが,前近代のアラブ文学作品には,同性同士の性愛描写もしばしば見られる。近代西洋社会の産物とされる「同性愛概念」は,イスラーム社会では,いつ,どのように芽生えていったのか。文学作品・医学史料・性愛学文献・年代記等における男性同士の性愛描写を歴史学的に分析することで,前近代の社会通念や性愛観念,ジェンダー規範を丹念に読み解く。巻末に9世紀の文人ジャーヒズによる性愛にまつわるアラビア語逸話集『ジャーリヤ(女奴隷)とグラーム(少年奴隷)の美点の書』の翻訳を収録。
セクシュアリティはすべての人の中にある。ただ、それと本当に向き合える人は少ない。ノンフィクション作家が瑞々しい感性で描くもうひとつの幸せのかたち。
近代以降、同性愛は文学の中でどのように表現されてきたのだろうか?
BL、百合という文脈で語られると共に、一方でLGBTQを考えるための文学としても着目されている同性愛文学。
森鷗外、三島由紀夫、田村俊子、吉屋信子ら近代文学の作家から、松浦理英子、吉田修一、山崎ナオコーラ、村田沙耶香、綿矢りさら現在進行形の作家まで紹介し、明治から平成までの文学史の一側面に光を当てた一冊。
はじめに 同性愛をめぐる二つの「自由」
序章 問題と方法ー日本の同性愛文学と「LGBT」
第一章 「同性愛者」以前
第二章 「同性愛者」の誕生ー三島由紀夫という分水嶺とその後
第三章 女性同性愛の文学
第四章 間奏 稲垣足穂と森茉莉ー二つの抽象
第五章 同性愛文学の現在、あるいは「同性愛者」後の同性愛文学の可能性
終章 新たな「自由」へ
おわりに
LGBTを含むセクシュアル・マイノリティ生活者としての素顔、仕事と収入、パートナーとの家事や余暇活動にみる“分かち合う親密性”。しなやかなインタビューを通して、親密性理論の新しいモデルを拓く社会学。
いまだに「普通ではない」という目を向けられがちな同性愛だが、実は、地球上の生物の間では、同性愛はまったく珍しくない。
実に1,500種を超える動物で、同性間の性行動が観察されているからだ。
しかし、なぜ、子どもを残さないはずの同性間性行動がこれほど盛んなのだろうか?
どうして、ヒトの社会では同性愛が抑圧されてきたのだろうか?
ジェンダーかセックスかという既存の枠組みを超え、性の多様性の本当の意味を明らかにする。
目次
はじめにーー「ジェンダー」を生物学に取り込む
Part1 同性愛でいっぱいの地球
自然界の同性愛者たち/鳥の同性カップルは子育てもする/揺らぐダーウィニズム?/同性間性行動と「性的指向」としての同性愛/ボノボはけっこうアマゾネス/イルカ─若衆宿と、義兄弟の契り/ゾウ─念者と若衆/一夫一妻の進化史/ペア・ボンドは雌雄の間で進化したのか/コウモリの豊かな性生活/稚児を持つテンジクネズミ/ローレンツのガンの同性カップル/繁殖に結びつかない性行動は珍しくない/シカと交尾するニホンザル/ほか
Part2 ヒトの同性愛を生物学から探る
「同性愛者」の誕生/生物やヒトの両性性を示す/性を決めるのは染色体か、ホルモンか/進化理論による宗教的自然観の破壊/ゴールトンと優生学/優生学の惨禍と没落/ゲイやトランスジェンダーになるのは親の育て方のせい?/生得的な方向付けの追及へ/利己的な遺伝子/ほか
Part3 生物学的説明の限界
同性愛の進化的な説明/遺伝子による行動の説明は難しい/ゲイ遺伝子を追え!/行動遺伝学いまむかし/ホルモンによる性の両義性説と行き詰まり/ジェンダー=社会的な性、という定義は妥当か?/雌雄二元論ではない生物学への試み/性的指向と性自認それぞれに対応する神経核/ほか
Part4 ジェンダーの生物学
一つの性に複数の性役割が存在する/一生の間で性役割が変わる/脊椎動物も性転換する/性役割の揺らぎ/性決定の方式も進化の途上/オスの精子で遺伝子組み換えをするサラマンダー/両性具有的なブチハイエナ/性の曖昧さと神聖さ/ほか
Part5 ヒューマン・ユニバーサルな同性愛
男女間の恋愛は、文化現象か生物学的な普遍性があるのか/異性愛の恋愛歌よりも古い、性別越境文化の遺物/男性同性愛が当たり前の古代ギリシアとローマ/キリスト教に攻撃されたキュベレー/キリスト教と同性愛の共存/同性愛の冬の時代/不寛容はイスラム社会への対抗?/日本の古層より/ほか
Part6 宗教戦争としてのホモフォビア・トランスフォビア
生物学的なベースは、セックスではなくジェンダー/性淘汰ではなく社会淘汰/なぜヒトの社会で同性愛が忌避されるようになったのか/ほか
Part7 多様性は繁栄への途
シリコン・ヴァレーは多様性でいっぱい?/日本の歴史的ギフテッド─三島由紀夫と南方熊楠/天才はいいことばかりじゃない/ほか
まとめーー「おわりに」にかえて
引用文献
「先輩、キスしていいですか?」
同じ会社の先輩・大竹弘哉と後輩・原井俊は、別部署の所属ではあるが
お互い喫煙者という共通点から、たびたび会社の喫煙所で交流をしていた。
密かに大竹に憧れを抱いていた原井は、
ある日大竹に家に来ないかと誘われ、そこで初めて一夜を共にする。
それをきっかけに付き合うことになったけれど、
いつも原井のしたいことに気づいてくれたり、合わせようとしてくれる優しい大竹に、
原井は「自分には何ができるだろう」と考え始めて…?
社会人同士のピュアな恋を描いた、エモーショナル・デビューコミックス。
子どもを性的満足の対象とする一切の行為は性的虐待であり,犯罪である。子どもポルノ・買春・性目的の人身売買は国際的に禁じられている。ところがデンマークには世界で唯一,合法の『児童性愛者愛好者協会』がある。〈結社の自由〉のもとに子どもとのセックスを世界中で合法化しようと「活動」を続ける男たち──。その実態を報道すべく,自ら児童性愛者を装って協会に潜入した若きジャーナリストの告発ドキュメント。会員たちによる子どもへの性犯罪の実態は2000 年にテレビ放映され,世界中を震撼させた。「ユネスコ子ども人権賞」受賞。解説:梁石日
日本は同性愛者に寛容というのは本当だろうか。なぜ「見えない」存在なのか。エイズ問題や公共施設の利用拒否事件、ある殺人事件などを題材にしながら、異性愛社会に染み付いたホモフォビア(同性愛嫌悪)の諸相を描き出す。また、同性愛者が肯定的に生きていくための取り組みも紹介。同性愛者から見た、もうひとつの日本社会論。
腐敗させて支配する。闇の支配者は、あなたのSEXを狙っている。
資本主義の成立と発展のなかで、過去の経済学者たちは女性や家族をどのように描いてきたのか。本書では、18世紀末から20世紀初頭の経済学者たちの思想をたどり、家事やケア労働の価値にも光をあてながら、これまで見過ごされてきたジェンダーの視点で経済思想を問い直す。
序章 経済学者の女性論に見るジェンダー思想史
ーー近代社会と「ジェンダー秩序」 柳田芳伸、原伸子
第1部 産業革命期における女性解放の主導者たち
第1章 商業社会と女性
ーーヒュームからトンプソンまで 山尾忠弘
第2章 イギリス産業革命期の結婚と女性
ーーマルサスの所論 柳田芳伸
第3章 ベンサムにおける性的快楽主義と女性
ーー同性愛行為・宗教批判・結婚制度 板井広明
第4章 J. S.ミルの『経済学原理』における女性
ーー男女の平等から労働者の境遇改善へ 小沢佳史
第5章 ハリエット・マーティノゥの経済学
ーーヴィクトリア時代の異端派エコノミスト 船木恵子
第2部 福祉国家黎明期におけるフェミニズム運動の展開
第6章 ミリセント・フォーセットの賃金論
ーー賃金基金説から同一労働同一賃金の提唱へ 松山直樹
第7章 「性の貴族制」から条件付き競争へ
ーーエッジワースにおける女性労働論の思想的変容 上宮智之
第8章 母性手当から家族手当へ
ーーエレノア・ラスボーンによる貧困調査とその解釈を中心に 赤木 誠
第9章 「革新主義時代」のフェミニズムと家政学
ーー無償労働の「発見」とジェンダー平等 原 伸子
第3部 20世紀初頭の日本における女性平等思想
第10章 河田嗣郎の家族崩壊論の特徴
ーー高田保馬による批評を手がかりに 吉野浩司
第11章 永井享の婦人論
ーー社会が求める女性像をめぐって 杉田菜穂
第12章 石橋湛山の消費論と女性
ーー婦人経済会との関係を中心に 牧野邦昭
反響を呼んだ『ヒトはなぜ神を信じるのか』『性倒錯者』『ヒトはなぜ自殺するのか』の著者によるエッセイ集.性と信仰の話題に加え,自殺についても語る.生物学や進化心理学の視点から,われわれ人間の本性を,ユーモアも交え鋭く分析.気になる題名のエッセイから読んでほしい.下品,不謹慎の先にある真実.
1 どうしてぶら下がっているの? その理由
2 自己フェラチオの道(もうちょっとなんだけど)
3 なぜペニスはそんな形なのか? 亀頭冠の謎
4 早漏のなにが「早過ぎ」?
5 ヒトの精液の進化の秘密
6 あそこの毛ーーヒトの陰毛とゴリラの体毛
7 カニバリズムの自然史
8 なぜにきびができるのか?--裸のサルとにきび
9 脳損傷があなたを極端なほど好色にする
10 脳のなかの性器
11 好色なゾンビーー夜間の性器と夢遊
12 マスターベーションと想像力
13 小児性愛と思春期性愛
14 動物性愛
15 無性愛者の謎
16 足フェチーーポドフィリア入門
17 ゴム偏愛者の物語
18 女性の射出
19 「ファグ・ハグ」--男が好きな男を好きな女
20 女性のオルガスムの謎
21 意地悪の進化ーーなぜ女の子どうしは残酷なのか?
22 ゲイに道は聞くな
23 抑圧された欲望としてのホモ恐怖
24 失恋,性的嫉妬ーーゲイの場合
25 トップかボトムか,それとも
26 プレ同性愛者ーー性的指向を予言する
27 (日曜だけは)敬虔な信者
28 産めよ,増えよーー信者の産む子どもの数
29 亡き母の木
30 自殺は適応的か?
31 自殺者の心のなか
32 ヒトラー問題で考える自由意志
33 笑うネズミ