致命的な失敗を未然に見つけ、生産性を高める組織改革の全てがここにある。
多様性教育は、日本の人権教育の弱みを乗り越えるものです。日本における人権教育の取りくみは、情緒的・道徳的・慈善的といった傾向があるといわれます。優しさや思いやりで差別をなくそうとする傾向です。本来の人権教育は、優しさや思いやりではなく、政府の責任によって差別をなくし、さまざまな抑圧を解消していこうとするものです。日本では、人権教育が道徳教育の心理主義や心がけ主義に引っ張られています。そのために、個々人の気のもちようで差別も解決できるかのような傾向から抜けられません。その結果、差別に象徴される社会のあり方と自分との関わりを考える傾向が弱く、他人事で終わって、確かな知識や行動力が育ちにくいのです。
多様性教育はそうした傾向を乗り越え、自分から出発して世の中の差別を見抜く力を培い、差別に立ち向かう行動力を育むための論理と具体的な学習活動をもっています。仮に自分が被差別の立場にないとしても、自分に関わることとして差別問題などを受けとめ、行動力につなぐことができるのです。
本書は、個別の人権課題について、上記のような多様性教育の考え方を適用しようとする書籍です。教育の理論だけではなく、学習を深めるための具体的な視点やアクティビティ(学習活動)を提案しています。それらは、さまざまな課題について考えヒントにもなることでしょう。
多様性は大事だ。一方で、多様性を推奨する言説や態度にどこか違和感を覚えてしまう人も多い。多様性はむずかしく、面倒くさい? 多様性はきれいごとで逆差別? いま私たちに必要なのは、様々な違和感を起点にしながら、しかしその違和感に開き直ってしまうことなく、現実を直視して問い続けること。そのためのレッスン。
はじめに
多様性について考えることがなぜ重要なのか
多様性奨励への違和感を問いほぐす
第1章 多様性は豊かさをもたらす?
1 多様性の現実と出会うーー日本とオーストラリア
2 多様性を称賛する語り
3 多様性は私たちを豊かにする?
4 多様性の寛容による差異の管理
5 多様性は生産的?
6 多様性が差異を封じ込める
第2章 多様性の奨励にコミットする?
1 多様性はイノベーションをもたらす
2 多様性の奨励と差別・不平等の後景化
3 見せかけのコミットメント
4 前向きで心地よい多様性
5 問いとしての多様性
6 反多様性が照らし出す根源的な問い
第3章 日本に多様性はない?
1 日本に多様性はない?
2 多文化社会としての日本
3 「日本人ー外国人」が覆い隠す多様性
4 多文化共生と「外国人」の限定的な受け入れ
5 多文化主義なき多文化共生
6 多文化共生から多様性の奨励へーー何が変わったのか?
7 「外国人問題」の台頭
8 差別の深刻さに向き合う
9 差別禁止法の不在
10 心の問題を超えて構造・制度を変える
第4章 多様性が押し付けられる?
1 違和感を問いほぐす
2 正しさの押し付け?--対話を遮断しないために
3 一方通行ではないーー相互行為としての受け入れへ
4 全面的な受け入れではないーー共感・同調できなくとも
5 ゼロサムゲームではないーー逆差別を超える
6 構造化された差別・不平等への視座
第5章 他者の生きづらさを自分ごととする
1 自分ごととする社会的想像力
2 共感力と向社会的行動
3 共感から共関へ
4 特権を学びひらく
5 連帯の困難さーー協繫に向けて
6 インターセクショナリティと協繫
第6章 多様性が封じ込めてきたものを解き放つ
1 多様性が封じ込めてきたものを解き放つ
2 「透明化」された隣人の可視化
3 必ずしも調和的ではない共生の現実
4 多様性がもたらす豊かさとは
5 自分ごととして関わり合う学び
6 批判的は建設的ーー多様性をモヤモヤと問いほぐす
おわりにーー周回遅れのトップランナーたれ
参考文献一覧
なぜ、優秀な人だけを集めてもうまくいかないのか?
「多様性」のメリットとパワーを解き明かす名著
各メディアで続々紹介
★NewsPicks「あなたの組織に多様性が必要な「科学的根拠」」(2022年8月24日配信)★
★産経新聞「話題の本」(2022年1月8日付)★
★読売新聞「本よみうり堂」 (2021年9月26日付)★
★著述家/『人文知は武器になる』著者・山口周氏絶賛!!
「多様性は大事」に
実は腹落ちしていない人に
本書を読んでほしい。
「多様性」が“綺麗事”ではなく、
“競争優位の核”だということがわかります
多様性にはどんなメリットがあるのか?
オックスフォード大首席卒・異才のジャーナリストが、
歴史をひもとき、あらゆる組織における
「多様性」のパワーと有効性を提示する。
◆なぜ、CIAは9.11を防げなかったのか?
◆なぜ、グッチは成功し、プラダは失敗したのか?
◆なぜ、ルート128はシリコンバレーになれなかったのか?
◆なぜ、1940年代に米空軍で事故が多発していたのか?
◆なぜ、一流の登山家たちが集まっても、エベレストで遭難してしまったのか?
◆似たもの同士の交流から信念が強化される「エコーチェンバー現象」の 問題とは?
この1冊で理論・事例がまるっとわかる!
多様なみんなが過ごしやすい教室づくりのスタートガイド
本書の概要
「合理的配慮、基礎的環境整備、平等と公正、社会モデルーー大切さはわかるけど、実際問題、どうすればいい?」そんなモヤモヤに、正面から向き合う1冊が完成しました。
鍵になるのは、多様性・公正・包摂の3つの考え方。DE&Iと称されるこれらをベースにした学校づくりをわかりやすくお伝えします。
Part1:学校現場の疑問やモヤモヤを入り口に、DE&Iの考え方を一つずつ紐とく〈入門編〉
Part2:学校や先生の実際の取り組みを、バックストーリーと合わせて知る〈事例編〉
Part3:押さえておきたいことばのほか、インタビューで当事者の声にふれる〈知識編〉
明日から使えるヒントがつまった決定版!
本書からわかること
よくあるギモン、モヤモヤを入り口にひとつずつわかる
本書では、多様性への対応についての代表的な疑問やモヤモヤーー「こんなときどうする?」を入り口に、包摂の考え方を一つずつお伝えします。
豊富な事例・アクティビティで、体験しながらわかる
子どもの「つらさ」を軽減しながら、働く大人の持続可能性を高める取り組みが、実は全国で少しずつ広まっています。本書では、そうしたさまざまな地域・校種の先生/学校の実践事例を豊富に収録しました。各事例には実践された先生のバックストーリーも掲載し、「思い」「葛藤」ごと受け取れる内容になっています。
各章に設定したアクティビティを通して体験的に学ぶこともでき、研修や職員室での対話にも活用できます。
*事例掲載にあたっては、児童・生徒の個人情報等が特定されないよう十分に配慮しています。
当事者の声にふれ、さらに深める
知識編では、押さえておきたいことばのほか、学校生活の中で実際に困難や障壁を経験してきた方のインタビューを掲載。当時学校に望んでいたこと/苦しかったこと/助けられた先生の対応など、リアルな声にふれることで、DE&Iの理解がより深まり、子ども理解、構造理解がしやすくなります。
さらに学びを深めたい方のための著作ガイドも巻末付録として収録。
こんなときにおすすめ
● いろいろな学校や先生の多様性対応の事例を知りたいとき
● 子どもたちを一人ひとり大切にしたい気持ちと葛藤があるとき
● 「学校DE&Iの実現や包摂する学校づくりをやってみたい!」と思ったとき
● 研修や職員室で、同僚と多様性への考え方を深めたいとき
本書の概要
次期学習指導要領に向けて「多様性の包摂」がひとつの柱として打ちだされ、障害者差別解消法改正にともない「合理的配慮」の提供が義務化されるなど、社会の多様性への共通認識がこの数年で少しずつ広まってきました。
一方で、「多様性と学びの質はトレードオフ(二律背反)だ」という声を耳にします。「質の高い教師の育成」という用語も目にします。このとき語られる「質」--これまで「質の高い教育」とされてきたものとは、どのような社会をめざしてきたでしょうか。従来の教育は、果たしてその社会を実現してきたでしょうか。あるいは、ほかならないその「質」によって失われたものはーー?
「多様性」がその内実以上に用語として広まる今、公教育が社会モデルの実装をする意味、多様な他者を知り、学ぶ場を提供する意味について対話から考える1冊です。
本書からわかること
「質の高い教育」とはなんなのか
社会にもとから存在する多様性が、さまざまな声や政策から少しずつ広まってきました。次期学習指導要領改訂をめぐる議論でも、「多様性の包摂(Equity)」が柱のひとつとして打ちだされています。
一方で、社会の実態に目を向ければ、言葉こそ広まりをみせるものの、差別や排除、分断の強まりを感じることも増えています。このなかにあって、同質性を高めた集団で競い合わせる教育が、はたしてよりよい未来を招くのか? 本書はこうした疑問からはじまります。
社会は、多様な他者でできている
不登校児童・生徒が40万人を超え、特別支援学校・特別支援学級の数も増加し続けています。学びの選択肢が増えること、それによって子どもたち一人ひとりによりあった教育を 受けられることは大切です。しかし、そこには排除の構造も隠れています。またその一方で、通常の学級は、その同質性を保ったまま、あるいはこれまで以上にせばまった「ふつう」により、ますます同質的な集団になりつつあります。デモクラシーの根幹である「多様な他者を知り、折り合うことを学ぶ」のは、より難しい環境となっています。そのなかでは、教師が「ふつう」を管理し続けなければならないこともまた、苦しみの多い時間です。
ここで葛藤の種となるのが、「多様性」と「学び(教育)の質はトレードオフである」という言説です。
私もみんなも共に生きていくために。
デモクラシーを守る教育とは
本書では、立場や所属の異なるみなさんとの3つの対話を軸に、「多様性と学びの質は両立できるのか」について考えていきます。
「質」を問うことは、学校の役割、その目指す社会を問い返すこと。葛藤も可能性も聞きひらいた1冊です。
現代の多様化した教育問題を考えるにあたり必要不可欠である、
「ジェンダー」や「ダイバーシティ」(多様性)の視点から編まれた、
いわゆる「教育原理」の学びを深めるテキスト。最新の教育状況を盛り込んだ第二版。
第1部(第1章から第5章)では、教育の思想および歴史について扱う。
前半2章では、教育とは何かについて考え、教育思想の成り立ちについて理解を深める。
後半3章では、ジェンダーや多様性の視点を取り入れた西洋と日本の教育の歴史について理解を深める。
第2部(第6章から第9章)では、教育の理念について扱う。教育課程とカリキュラム・マネジメント、
子どもの権利、教育の公共性、および教育の機会均等の理念および課題について、
ジェンダーおよび多様性の視点を織り交ぜつつ、考察を深めていただきたい。
そして、第3部(第10章から第13章)では、現代日本の学校教育が抱える諸課題を扱う。
現在も可視化されにくく社会的支援の網の目からこぼれやすいと考えられる、貧困家庭の子ども、
社会的養育によって育つ子ども、外国につながる子ども、性的マイノリティの子どもが直面する困難について
理解を深めるとともに、教育的支援の可能性について考える。
コラムでは、初版からの「特別支援教育」「児童虐待」「性教育」「地域社会」のトピックスに加え,
「子ども」「フリースクール」「夜間中学」「学校教育におけるDX」というテーマを新たに追加した。
【執筆者】
奥野佐矢子、本多みどり、田渕久美子、高橋英児、*藤田由美子、*谷田川ルミ、二井仁美、
角替弘規、岩本健良(*は編者)
LGBT、ジェンダー、移民、多文化共生、視覚障害者、貧困、生きづらさ、当事者研究、インターセクショナリティ、教育実践ーー様々な分野の多様性との対話を通して、それらが抱える問題点を批判的に検証し、差別構造の解消に向けた連帯と実践の可能性を探る。
いま、気候変動、生物多様性の喪失、そして生態系の崩壊という課題に直面するなかで、さまざまな産業分野で〈ネイチャーポジティブ〉への意識が高まっている。
本書は〈ネイチャーポジティブ〉とは何を意味するのかを多様な視点から解説するとともに、それを実現するために必要な取り組み、その実現可能性、そして何よりも、それがなぜ「今」不可欠な行動なのかを明らかにする。
自然を守り、人類の安全な未来を築きたいと願うすべての人にとって、必読の一冊。
アフリカ大陸の東側にある世界で4番目に大きな島、マダガスカル島。生息する生物の約70パーセントが固有種で、地球上でもここでしか見られないという貴重な島の自然を紹介する写真絵本。巨大なタコの足のように繁茂するディディエレアの森や林立するバオバブの大木、色あざやかなカエルやユニークなデザインの昆虫たち、絶滅した巨鳥エレファントバードの卵のかけらがちらばる砂浜など、見どころ満載の1冊です。
環境白書、循環型社会白書及び生物多様性白書の三つの白書は、法律に基づきそれぞれ国会へ提出する年次報告書です。
環境問題の全体像を分かりやすく示すために、三つの白書を合わせて編集し、一つの白書としてまとめています。
■ 令和8年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書のポイント
【循環経済(サーキュラーエコノミー)で日本列島を強く豊かに】
環境政策の目的は、環境負荷を低減すること自体にとどまりません。人々の安全・安心を守り、将来世代を含む全ての世代にとって豊かな暮らしとウェルビーイングを実現していくことにあります。気候変動や資源制約、生態系の劣化といった環境課題が、私たちの社会や経済、日々の暮らしに影響を及ぼす中で、環境政策は、社会全体の持続可能性を支える基盤として重要性を高めています。循環経済(サーキュラーエコノミー)への移行は新たな成長につながるものです。世界的に資源の獲得競争が激しさを増す中、天然資源への依存を低減し、再生資源を質・量・コストの面で安定的に確保していくことは、環境保全にとどまらず、経済安全保障や産業競争力、地域の持続性を確保する上でも不可欠です。循環経済は、脱炭素や自然環境の保全・再生といった他の環境施策を支える土台であり、経済社会の構造そのものを変革する鍵となります。循環経済、炭素中立、自然再興を連携しながら統合的に進めることで、持続可能な社会の実現を目指してまいります。
本白書では、こうした視点から、「循環経済(サーキュラーエコノミー)で日本列島を強く豊かに」をテーマに、昨今の環境の状況、施策等を交えて概説しています。(省庁HPニュースリリースより抜粋)
女性、子ども、性的少数者、疾病・障害、外国人、民族、出自、犯罪被害者…。メディアはどう、「人権の尊重」の役割を果たしてきたのか。一方で、組織の中に多様性はあったのか。SNS時代に、メディアと私とあなたの新しい関係を探る「次世代のジャーナリズム考」。
中等学校社会系教科及び総合的な学習(探究)の時間における多文化教育の単元開発と実践研究。開発した単元を実践にかけ、マジョリティとしての意識変革を促す上での有効性を検証し、多様性の尊重と社会正義の実現の視点から分析し再構築した単元を提示する。
ジェンダー、DV、いじめ、共同親権、過労死、冤罪……
わたしたちが直面する人権問題に、どう向き合っていけばよいのか?
ジェンダーギャップをはじめ、国際的にも指摘される日本の遅れた人権環境。
多様性の時代を迎え、ますます複雑化する人権問題を前に、私たちは何を、どう変えていくべきなのか。
具体的な事例をもとに、一人ひとりの意識をアップデートするための手がかりを探る。
職場で、教育現場で、家庭で、いま求められる「人権」のあるべきかたち
第1章 「人権」受難時代の問題例を解く
第2章 DVと人権問題
第3章 増え続ける虐待から児童を守る
第4章 同性婚とパートナーシップ制度
第5章 生存権を保障する生活保護
第6章 婚姻における夫婦の「氏」の選択
第7章 違法捜査の実態と被疑者の人権侵害
第8章 離婚をめぐる妻の人権問題
第9章 止まらぬ過労死事件ーー問われる経営者の人権感覚
第10章 いじめ事件と人権侵害
第11章 こどものための共同親権
第12章 トランスジェンダーの性転換をめぐる法律と人権問題
第13章 袴田事件から考える再審制度
第14章 6つの冤罪事件を読み解く
人間は物事を理解するために、まず分類をする。だから自然界に境い目などないのに、人間は世界を理解しようとしてさまざまな境界線を引いて分類をしてきた。厳密に見える分類の仕方は実は人類の都合でしかなく、知見を重ねながら分類のものさしは変わってきた。そうまでしても枠に収まらないのが自然界であり、多様性なのだ。多様性を理解するのは大変だ。だが、多様性は美しい。
【登場する生物・植物(一部)】イヌ、ネコ、クジラ、イルカ、パンダ、ミドリムシ、イチゴ、オオバコ、ワスレグサ、ツメクサ。精緻で親しみのある挿画を豊富に掲載(イラスト点数:約30点/イラストレーター:金子貴富)
猫たちの世話をし、買い物帰りにビールを飲んで、
タヌキと闘い、たまにお客に料理を振る舞う。
そんな女将の胸の内。
独特な味覚の父や女王様のような母を懐かしみ、おかしなルールやお上に怒り、美味しいものを作り続ける……。“人外魔境”より再び届いた、「真っ当な食、真っ当な命」をめぐるエッセイ。
『猫屋台』は赤字上等の道楽仕事。
料理に“愛”があり過ぎたのかもしれない。
50年以上通い続ける実家のような民宿の“メシマズ問題”の解決。安いお店のおひとり様でも、守らなければならない“お行儀”。38年前の阪神優勝祝勝会でのほぼ“遺影”となった記念写真。ネパールの空港で思い知った「食うことは、信教にも勝る」ということ。猫のために開け放した家に上がり込む、タヌキとの合戦。
美味しさとユーモアと、憤りと懐かしさに満ちた、食エッセイ。
到来するAI社会。大事なのは、SDGsと正しく向き合う思考法。
持続可能な社会とは、科学的なアプローチで達成すべきもの。しかし現在の国際社会では、科学的なデータが都合よく利用され、本質とはかけ離れた政策が実行されている。さらに、グローバリズムの思想が世界全体の持続性を失わせるとともに、社会的な道徳性や規範も崩れつつある……。
工学博士武田邦彦が、科学的な知見から環境問題とサステナブル政策の欺瞞を解き明かし、AI革命後の未来に光を当てる一冊。
『多様性トレーニング・ガイド』を増補・改訂。参加型学習理論の解説をはじめ、外国人労働者など、近年の社会の変化にもとづく資料、実践のためのアクティビティなどを収録。多様性にかかわるファシリーター必携の書。
自律的に生きる「個」を育てるデンマークの多様性教育の実態に迫る!昨今の日本に漂う成長無き閉塞感を打開すべく、教育現場では「主体性」・「協働性」と並び第3の学力要素として「ダイバーシティ(多様性)」が叫ばれるようになった。しかし子供らが持つ個性・多様性を学校教育で均質化し、学力テストの結果が学校での序列化を招く我が国の教育でそれを浸透させることは難しい。本書では、日本と同様に国際学力調査PISAショックを受けた北欧・デンマークの「多様性を認め育てる教育」、他者とのコミュニケーションを通じて自らの考えを深め、単一解答にとどまらない複合的な課題に取り組む能力に着目。北欧デンマークが子どもたちの多様な生き方を可能にする学力とその評価方法を緻密な現地調査から明らかにした新進気鋭の良作。