性別転換生活を選んだが故におこる数々の驚異体験をユーモラスに綴る。性同一性障害がよく分かる本。
なぜ倫理委員会は性の転換手術を認めたのか?その経過を委員長自らが明かしながら性とは何か、社会はどうあるべきかを考える。
本書は、DSM-IV-TRによる精神疾患の診断を行う場合の「鑑別診断のための臨床指針」として書かれたものである。
人が外傷と自己の存在との闘いのなかで表す病、解離性障害…そしてトラウマ、虐待、自傷、倒錯、絶望。ひとりの精神分析臨床家がこころの真実に挑んだ。
精神分析の歴史において、盛衰を繰り返してきた心的外傷の研究。フロイト、フェレンツィら古典文献における議論の咀嚼、地を這うような日々の臨床の記録を礎に、精神分析のさらなる可能性へ。
人間ははたして男と女の二つに区分できるのか。身体は男、心は女の人。身体は女、心は男の人をどう考えるべきか。精神科医から性同一性障害と認定された食品販売会社勤務の中堅社員と、その妻と子ども二人がたどった魂の遍歴。文明の狭間を突く純文学作品の感動の物語。男と女の次元でなく、それを越えた存在として生きたい…。
性同一性障害者の願いで戸籍上の性を変更することを認める特例法が、2004年から施行された。本書は、精神科医や弁護士などの専門家と当事者が「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」をやさしく解説、具体的な戸籍の性別変更手続き、戸籍変更後の問題、そして同法の問題点などをQ&Aで答える。増補改訂版では、2008年、2013年の特例法改正を踏まえ内容を刷新し、最新情報も加えた。
スーパードクターなんか、いない。医者だって迷う。医者だって悩む。怒ることもあるし、泣きたくなるときもあった。絶望しかけたことだってある。それでも走ってきた。仲間がいたから、走り続けてこられた。十年間走り続けて、周囲の景色はまだ変わらない。それでも、また走りだす。
トラウマのサバイバーたちへ。どのように傷つけられても、人はその痛みを克服し、立ちあがることができる。家族によって加えられた残酷で不幸な性的虐待にもかかわらず、著者が生きのびてきた物語は心を打ち、我々すべてを励ます。
「空気が読めない」、「視線が合わない」。それでわかったつもりですか?ワークショップでの徹底した討論をもとに書き下ろされた9編の珠玉の論文を収録。児童精神医学、発達心理学の知見と照らし、精神病理学が発達障害の新たな地平を切り拓く。
怒れる迫害者として、あるいは弱き幼な子として、虐待・暴力から生き延びるために解離した「私」の痕跡たちー彼ら内なる他者との対話を始めるために何ができるのか?サンクチュアリを確保する「段階的治療」と、交代者の対話を起動する「関係論志向アプローチ」からなる、解離治療技法の決定版。
かつては「多重人格障害」と呼ばれた病は、現在の世界的な診断基準では、診断名として「解離性同一性障害」(略称:DID)と呼ばれています。事例を交え、時には脳のメカニズムにも触れながら、専門家が当事者やご家族のためにわかりやすく解説。治療者にとっても臨床に役立つ内容。多くの疑問に答えるQ&Aも必見!
戸籍上の性を変更することが認められる特例法が2004年から施行され、日本でも性同一性障害が社会的に認知されるようになった。しかし、いまだ誤解や偏見もあり、当事者をとりまく環境は厳しい。本書は性同一性障害とは何かを理解し、治療や性別変更の手順、また、現実社会で生活していくために、当事者やまわりはどうすればよいか、をQ&A形式でやさしく解説。入門書として定評の高いロングセラーに最新情報をプラスした増補改訂版。
境界パーソナリティ障害から解離性同一性障害、複雑性PTSDまで、愛着関係のつまずきのために生きづらさを抱える人たちへの治療法としてのMBT(メンタライゼーションに基づく治療)、その理論と臨床実践をきわめてやさしく解説する。