傷つきやすい私を大事にしてほしい。日本独自の「メンヘラ」が生まれた背景を社会学者が解説。
東京の臨海都市・綿津岬への引っ越しをきっかけに、怪現象に悩まされるようになった雨宮志朗。ある日彼は、廃墟のような喫茶店「ニライカナイ」に入ってしまう。そこには「お茶のお代に怪談を聞かせてほしい」という風変わりな店主がいた…。店に持ち込まれる怪異の謎が解かれるごとに、人々が怪異に襲われる理由、店主の意外な正体、そして街全体に関わる恐るべき秘密が浮かび上がっていく。
新型コロナウイルスは世界経済に甚大な影響を与えた。しかし、それは「終わりの始まり」にすぎない。資本主義経済とグローバル化がもたらした「バブル」が限界を迎え、まもなく大恐慌が訪れる。もちろん、日本も対岸の火事ではいられない。東京一極集中による行政・医療・福祉の課題は山積し、行政改革が追いつかない。多くの企業が資金繰りに奔走する。未曾有の大不況の先で待つのは、一億総年収200万円時代である。「これから何が起きるか」「国・企業・個人はどうすればよいか」。コロナ暴落をいち早く読み切り全株売却した話題の経済アナリストが、35の不安・疑問に答える。
江戸は本所亀沢町の「おけら長屋」に住む浪人・鉄斎のもとへ、一人の若き武芸者が訪れ、真剣での立ち合いを求めてきた。いったい何のために勝負を挑んできたのか。そして、鉄斎の過去を知った長屋の面々は…「ふゆどり」。勤め先の店で、険悪な関係の嫁と姑に振り回される万造。ある日、色白の優男が店にやってきたことをきっかけに、嫁姑の争いは激しさを増していき…「あきなす」など、傑作四篇を収録。文庫書き下ろし。
日本史上初の本格的な武家政権である鎌倉幕府では、創設者頼朝の源氏の血統は三代で途絶え、継承されなかった。跡継ぎのいなかった三代将軍実朝の暗殺がこの「断絶」を招いたとされるが、その当時、二代将軍頼家の遺児、あるいは他の源氏の血を引く人々も存在した。にもかかわらず、なぜ彼らは将軍になれなかったのか。そもそも実朝の暗殺が源氏将軍の断絶を招いたのは、自明の理なのか。本書では頼朝による鎌倉幕府の樹立から三代将軍実朝の殺害に至るまで、幕府内の壮絶な権力闘争の歴史を紐解きながら、「源氏将軍断絶」の歴史的な意味を問い直す。
最近、八吹写真館に入りびたってる八吹錯っていうやつが、動画とか画像の加工が得意で、頼めばなんでも作ってくれるらしい。それで今、このあたりの学校の子が、次々と頼みに行っているらしくて、だから最近、八吹写真館は嘘つき写真館って呼ばれてるらしい。
名作は堅苦しい、と感じている人も多いだろう。しかしページをめくればそこにいるのは、今の私たちと変わらない悩みを抱えた人々で、女の友情、野心、恋の駆け引き、男の本音といったテーマなどが、余すところなく描かれている。本書は有吉佐和子の『悪女について』からメルヴィルの『白鯨』まで、五十七冊の読みどころとその本にまつわる著者の思い出を紹介。読んだ人もこれから読む人も楽しめるエッセイ集。
仕事をしていると誰もが直面する「本当にヤバい場面」。本書はそうした「修羅場」の事例を元に、その解決策を探っていく「紙上ケーススタディ」。「失敗の責任を押しつけられた」「とうてい達成不可能な目標を課された」といった中間管理職ならではの悩みから、「社内で不正が発覚」「リストラで現場が大混乱」といったより深刻なケースまで、時には「ダークサイド・スキル」を駆使してでも問題を解決するための思考法を説く。
拝み屋の少年、日道が何者かに襲われた。日頃から日道を気にかけていた岡っ引きの茂七は下手人を探そうとするが…「遺恨の桜」(宮部みゆき)、元旦に垢抜けない少女が国見屋に迎えられた。主人夫婦は賓客として遇するが、息子の央介は彼女の目を見て怯える。じつは少女は、相手の罪を映し出す力の持ち主だった…「睦月童」(西條奈加)他、書き下ろし含む五編を収録。江戸のふしぎな物語を集めた短編集。
20年以上、カウンセラーとして職場の「嫌がらせ」やいじめなどの問題を扱ってきた著者によると、他人をいじめる大人はおおよそ3種類に分けられるという。自分の感情をコントロールできない「感情型」、自分中心の「自己愛型」、他者が自分にとって使える人間かどうかでしか判断しない「他者利用型」である。では彼らによるいじめにどのように対抗すればいいのか。敵愾心を持つのは逆効果。本書では大人としてもっとふさわしい対策を解説するとともに、長い目で見て最も有効な解決策として、他者と本当の信頼関係を作り上げる「傾聴」のスキルを紹介する。
ちょっとした着眼点の違いで、小説はもっと面白くなる!本書は、『蹴りたい背中』『ゴールデンスランバー』など、現代の純文学やミステリー、古典などを題材に、作品をより深く楽しく味わうコツを、人気小説家がわかりやすく解説。小説を読んだ後、SNSで、作品の感想を書いたり、意見交換ができるようになる1冊です。文庫版では自著『本心』と『罪と罰』の解説を特別収録!PHP新書版を加筆・修正し再編集。
ほんがあるってすばらしい!おはなしかいは、おたまじゃくしやかえるでおおにぎわい。ほんやのおくでは、ほんづくりもしています。
「ほかに好きなひとができた」-次から次へと女性とつきあい、すぐにそう別れを告げる男・神崎登吾。唐突な別れを受け入れられない萠は、姿を消した彼を追い、自分より前の交際相手、登吾の同級生、親戚などを訪ねて回る。彼に運命を捻じ曲げられた人々の証言から、徐々に浮き彫りになる登吾の過去。そして萠が最後に辿り着いてしまった、衝撃の真実とは。戦慄の傑作サスペンス。
学べば学ぶほど「生涯年収」爆上がり!働きながらお金持ちになれる馬渕流知的生産スキル45。「知識・経験なし」でもお金持ちになれた勉強法を大公開。
「俺は穢れだから、近くにいないほうがいい」と言い、距離をとろうとする高良。そんな高良の言葉に、澪の胸は痛む。「あなたは穢れなんかじゃない」という思いを秘め、うごめく邪霊に立ち向かっていく澪は、相棒・雪丸の力を借り、悪霊を祓うことができるのか。心配する高良、そして兄の漣はその時ー。「二十歳まで生きられない」と呪いをかけられた少女の闘いを描く呪術幻想譚シリーズ第三弾。
あわてず、急がず、ていねいに読もう。「ちゃんと読む」ことで、視野が広がり思考は深まる。そして、もっと自由で豊かな世界を持つことができる。
1000人の成功者を分析してわかったお金持ちの「最短ルート」。
時は大正、四神の力を持つ『神子』が台頭する時代。曰くつきの名家、梅咲家の令嬢・菖蒲は幼い頃、許婚として紹介された京都の桜小路家の御曹司・立夏に一目惚れをする。立夏を一途に思い続け、十五歳で婚姻の準備のため、東京から桜小路家へ越してきた菖蒲だったが、再会した立夏は冷たい瞳で彼女を拒絶しー。両家の因縁、異能力者たちの思惑が絡み合う中、菖蒲の初恋の行方は?切なく、甘い和風ファンタジー!
食欲ビッグバン!ワクセイを食べ尽くせ!想像力・好奇心がぐんと育つ超新感覚の食べ物?絵本。4〜5歳から。