ブッシュ政権の国内問題を、急増する国民医療費、エイズ、精神病、臓器移植など医療の観点から分析した異色の書。わが国の高齢化問題研究者、医療関係者はもとより米国進出企業にとっても必読の書である。
企業の存続と発展のために“企業イメージ”の確立を世界最大手のPR会社バーソン・マーステラ社の経営幹部がアメリカでの豊富な経験を踏まえて書き下ろした企業イメージづくりの実践書。
平安末、鎌倉期に活躍した随身を躍動的に描き、似絵の代表的作品と目される「随身庭騎絵巻」ほか名品を収録。
本書は、蛋白化学はもとより遺伝子工学、蛋白工学を基調とした抗体の解剖と再構築を試みている。また、ワクチンの遺伝子工学ないし蛋白工学からの可能性を概観し、ワクチン工学の構築に向け現状を分析し、将来を展望している。
輸血は、事故によるケガや難病の治療に際して、重要な役割をになっている。血液学の発展と、輸血技術の飛躍的な進歩によって、現在では、献血も輸血も、われわれが抱いているイメージからは大きく異なったものになっている。本書では、血液とはそもそもどういうものなのか、血液検査をどう健康管理に役立てるのかなど、血液全般についての基本的な理解を深めながら、エイズ・C型肝炎検査、成分献血・成分輸血、自己血輸血など、輸血をめぐる最新の研究成果を紹介する。
血友病を背負って生まれ、血液製剤により、理不尽にもエイズに感染。ふたつの苦しみを抱いて、なお失わぬ人生への愛と感動。赤瀬範保が淡々と語る自らの半生。
80年代を迎えたばかりのアメリカ。通常ならば死ぬはずのない肺炎と、良性のはずの肉腫に全身を侵され、やせ細り、ひからびた胎児のように全身が縮こまり丸まって死んでゆく患者たち。その「奇妙な病気」は同性愛者だけがかかるように思われた。死者はどんどん増え、伝染病の可能性があった。しかし当局の対応は遅れた。ゲイ社会も無視しつづけた。ゲイ社会は「ゲイの病気」など認めたくなかった。他の人びとは「ゲイの病気」などに関心を払わず、マスコミもまた深刻に考えなかった。多くの人が見て見ぬふりをし-そして、ウイルスは広がった。エイズ蔓延の隠された真実を徹底的な調査取材をもとに描いた全米大ベストセラー。
血液凝固因子製剤による血友病者のエイズ感染が報告された。輸血による感染者が出た。そして、母親から胎児への感染もあらわれた。エイズ対策の予算もあいかわらず遅れていた。すべてが後手後手にまわっていた。1985年1月。俳優ロック・ハドソンの死によって、はじめてエイズの脅威が広く認識されるようになる。これはゲイだけの疫病ではない、と。-しかし、エイズの蔓延はまだ始まったばかりだった。エイズ流行初期の全貌を記した世紀末の一大叙事詩。
正体不明の病として、世界中を恐怖に陥れたエイズ。その原因であるウイルスを、米国のギャロ博士が発見したというニュースは、「世紀の大発見」として称えられた。ところが、仏国の研究者たちから疑義をはさむ声があがった。いったんは、当時のレーガン米大統領とシラク仏首相の立会いの下、異例の“政治決着”がなされ、後はノーベル賞発表を待つだけとなったが…。それが、米国の有力新聞「シカゴ・トリビューン」の報道をきっかけに、国際的な論争再燃。ピューリツァー賞受賞のクルードソン記者がまとめた、この「エイズ疑惑」報道には、米国の医学界で絶大な権力をもつギャロ博士とその周辺の科学者の、信じられないような裏切りと欺瞞の事実が示されている。今世紀最大の科学スキャンダルを暴いた、興味津々の迫真のドキュメンタリー。
相対性理論から最新免疫学まで、これさえ読めばあなたも理科系。噂の深夜番組が生みだした最新科学エッセイ。
ターミナルケアの第1人者がエイズ患者と周囲の苦闘を描く感動のヒューマン・ドキュメンタリー。
街角に見るニューヨーカーの夢・ことば・アート。
全体小説を構想した戦後文学の旗手、野間宏と『下水道革命』『ゴルフ場亡国論』の著者、山田国広が、蟻地獄と化すハイテク時代を超える道をさし示した熱論。
企業は、地域社会は、医療システムはどうなる?「エイズと共に生きる」アメリカの生々しい現状を最新のデータで報告。もはやヒトゴトではない。