声が大きくて、理路整然と話ができる人だけではなく、声が小さくても、まとまっていなくても重要なことばを発する人もいる。多数決だけでは、貴重なことばを練り合わせていくことは難しい。過去の美しいことばを美しく朗読しても、それは市民のことばにはなりにくい。新しい社会を作り出していくためには、新しいコミュニケーション方法が生み出されなければならない。市民の新しいコミュニケーションを考えるために、市民のことばを提案する1冊。
水俣病問題は、けっして過去の歴史的事件ではない。水銀汚染は世界各地でいまだに止むことはなく、原発事故、薬害禍、食品事件など、あらたな環境破壊が続発している。わたしたちが自ら「明日」を切り開くために、「水俣学」の提唱者が開示する「希望への扉」。
国内治療の拠点病院に勤める看護師たちが、初めてHIV/AIDS患者の看護に携わる方のためにわかりやすい入門書をまとめました。
本書は、日本貿易振興会アジア経済研究所が実施した平成13年度「アフリカ経済論の再構築」研究会と、平成14年度「新アフリカ経済論」研究会(いずれも平野克己主査)の最終成果である。
過酷な医療現場で、共に苦悩を抱える人間同士として、患者と真摯に向き合った臨床家たちの、人間味と感動に満ちあふれたナラティヴなケースレポート集。
三代将軍・徳川家光の懐刀として小姓から老中まで昇りつめた「知恵伊豆」松平伊豆守信綱の生涯を描く長編時代小説。
中国農村部出身の著者が、中国の農村と農民の苛酷な生活実態を紹介。蔓延する不平等、不均衡、格差、差別の現状に初めて迫る。中国農民は果たして惨めな困窮生活から逃れることができるのか。