「宣長問題」とは、宣長とともにたえず近代に再生する日本の自己同一性をめぐる言説の問題である。「宣長」はいつでも人々の関心のうちに存在しても、しかし「宣長問題」はない。この欠落がもつ思想上の意味の重大さを指摘しながら著者は、宣長におけるあの再生する言説の初源的な成立を解き明かす。「やまとことば」という日本の言語的同一性が、宣長によっていかに危うい前提に立って生み出されていくかを鮮やかに分析していく。その作業は近代日本の核をなす日本的内部を成形するものへの徹底した批判的な言説分析の実践である。それは明日に向けて、私たちの視座の転換を促すものである。
孔子、諸葛孔明、吉備真備、新井白石、勝海舟などの魂を持つ著者が光の大天使からのメッセージを受け正法を説く第2弾。
本書は、日本の伝統芸能を知るために230のテーマを設け、それぞれの大要を解説するとともに、より深く学ぶための参考図書リストを付したものである。
孔子、新井白石の再誕者が心の法則をわかりやすく著述。光の大天使からのメッセージを受け正法を説く第3弾!!神理の珠玉を創作物語、質疑応答形式、そして詞として、様々な形で顕しました。正法は心の教え・法則・心の在り方・宇宙の真理であり、本書は容易な言葉でそれらを伝えます。
空の英雄チャールズ・リンドバーグの息子が誘拐された。初動捜査の失敗から事態は混迷の度を増してゆく。シカゴから派遣された刑事ヘラーの眼前で事件は悲劇的な結末を迎えるが、のちに彼は私立探偵として絶望的な再捜査に挑むことになる。強烈なサスペンスが全篇に横溢する正統ハードボイルド大作。PWA最優秀長篇賞受賞。
食にまつわる環境が日々変化する現代。不確かな情報に右往左往しがちな私たちに、店頭で、家庭内でこのポイントを押えておけば大丈夫という様々なコツを大公開。週刊文春に連載時より読者の圧倒的な支持を受けた「安全食生活」シリーズが遂に文庫となって登場。家族のため、自分のために生活の安全を守るのはあなた自身だ。
運気の上がり下がりが12のポイントをめぐる周期で繰り返される0学。生年月日と一目でわかる運命グラフから、人生の運行を導きます。今年のあなたは、厳しい試練が訪れる0地点?それとも幸運に恵まれる人気期?彼との相性は?幸せはいつやってくるの?進むべき道は?ページをめくれば人生の「?」が全て解明、生涯使える永久保存版。
もっと自由に話したい、もっと楽しく伝えたい。だから、辞書を引きながら綴りはじめたフランス語の手紙に、お互いが得意とする、針と糸による手仕事をそえましょう!すると、ふたりのコミュニケーションは活気にみち、10年の月日が、こんなにも色とりどりに縫い込まれていきました。絵てがみから“創作てがみ”の楽しみへ。
遠藤周作さんにも、靴磨きのアルバイトをしていた頃があった。占い師に「小説家にはなれません」と宣言されたこともあった。梅崎春生、舟橋聖一など、懐かしい文士たちの横顔。芥川比呂志、吉行淳之介ら、友たちの思い出。最晩年の著者が青春と交友、そして文学を、時に哀切に、時に峻厳に回想した珠玉のエッセイ集。
1970年代の南米チリ。史上初の選挙による社会主義政権が一夜にして誕生し、急激な改革を推し進める政権党と、中産階級の利権を守り、旧体制に復帰しようとする野党・軍部との暗闘が始まった。その両者に接近し、苛酷な商戦を繰り広げた日本の二つの商社があった。「革命」ですら商売にすべく奮闘する商社マンたちの生き様とは。
ベンヤミンは本書の文章の組み立て方をモザイク画にたとえた。描き出された事象は二十世紀という夜を背景に浮かびあがった星座さながらである。星は暗くなければ目に見えない。本書の対象であるドイツのバロック時代もまた夜であった。ベンヤミンは暗がりの中に埋もれた未完結な現象を、さらに深い闇から観察することによって、二十世紀の根源的な意味を明るみに出す。
伝えたいときにうまく伝えられなくて困っていませんか?ベストセラー「ちょっとしたものの言い方」の著者による人間関係をよりよくする51のヒント。
本書は日本建築の見方、見どころを数多くの実例をあげて、平易な文章と多数の図版を用いてわかりやすくまとめたものです。全国109か所の見どころ解説を付け、読みものとしてもおもしろく、またガイドブックとしても使い易いものを意図しました。