デンマークが誇る建築、家具、照明、テーブルウェア、素材に対する敏感さ、ディテールへのこだわりが生む、美しいデザインの本質に迫る。
夜、眠っている間に呼吸がとまり、熟睡できないために、昼間、異常な眠気に襲われるという睡眠時無呼吸症候群。たかが居眠りと侮ってはいけない。交通事故は健康な人の七倍、放っておくと心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めるという、本当は怖ろしい病態だ。本書では二十年以上にわたりその研究と臨床をおこなってきた著者が、症状、治療法、合併症等についてわかりやすく解説する。「イビキが途中でとまる」といわれた経験がある中年男性、必読の書。
壮大な国生み神話の舞台となり、華麗な人形浄瑠璃を育み、豪商高田屋嘉兵衛を生むなど、淡路は歴史のドラマが展開する島。著者30年の考察を集大成した好著。
奇妙な出来事なのになぜかリアルなこの感触は、いつか見た夢とそっくり?詩人・大下さなえのwebサイト『きゅぴ島』にて公開された、漫画家・西岡千晶(西岡兄妹)とのコラボレーション「きゅぴな毎日」に書き下ろしを加え、新たにイラストを描き下ろした26編の詩画集。
男女の出会いと別れのワンシーンを爽やかなタッチで描いた珠玉のショートストーリー集。
人間の創造的営為と時代精神の展開を描いた不朽の名著。
翻訳とは、原文の深層に横たわるメッセージを探り当て、それに翻訳語の形を与えて原文の「姿」を再構成することであるーでは、多義的で抽象性が高く、文語と口語の差が著しいフランス語を、的確な日本語に翻訳し原文の「姿」を再現するコツは何か。どんなポイントを押さえ、どういう方法を駆使すればいいのか。文法項目ごとに豊富な訳例を掲げ、解釈の基本から日本語の表現方法まで多彩な技術を伝授する、実践的翻訳術。上巻はフランス語の特性、訳しにくい名詞、品詞を変えて訳す(形容詞)、そのまま訳と加減訳(副詞)、翻訳と人称分裂、「説明」の時制・「語り」の時制(動詞)など26章。
戯画化、誇張、諷刺によって浮かび上がる人間の姿ー硬直した精神に鋭い一撃を与え、笑いの中に真実を探る十一篇。
色えんぴつという最も身近でポピュラーな画材用具を紹介しながら、風景画を描くための「基本」「プロセス」「テクニック」「ほかの画材との併用」「作品例」「作品の楽しみ方」という、作品づくりの具体的な流れを紹介。絵を描くことが好きな方やデザイナーをめざす人たちに参考となるよう、わかりやすい事例を多く掲載。
大衆ジャーナリズムの反映としての芸能裁判の意味を本格的に解明する初の試み。岡留安則『噂の真相』編集長インタビュー収録。
ポジャギとは、韓国の、物をおおったり、包んで保管したり運んだりする布のことです。それを作るのに、小布をはぎ合わせるチョガッポという手法があることから、わが国では、ポジャギとは韓国のパッチワークのこととされて一般化しています。本書はチョガッポで作るポジャギを、中山流にアレンジしてお見せするものです。色合せ、透ける縫い目の美しさをお楽しみください。
応仁の乱から大坂夏の陣まで戦国の動乱を刻々と伝える新聞形式の時代史!!国が燃えた激動の150年。
「少々耳の痛いことも言ひますがー」。昭和の名宰相論、乃木大将と名誉、近ごろの日本語論から香港返還と中華料理の味の話まで。時に歯に衣きせず、時にホロリと、そして常にユーモアを傍らに、今の日本に物申す。月刊「文芸春秋」の巻頭に連載され、深い見識と類まれな名文で愛読され続ける阿川さんの名エッセイ集。
毎日新鮮な花束を買っては捨て、墓参を欠かさなかった女。その行動の裏に隠された、アリバイ作りとは違う「ある企み」とは?謎解きの先に潜む人間の心の奥を描いた「花を捨てる女」、女性同士の友情がいつの間にか悪意の執着に変わる「アイデンティティ」など、円熟の筆致が冴える傑作ミステリー6篇を収録。