『国宝』とは何か。文化財保護法の定義によれば、重要文化財の中でも特に“世界文化の見地から価値の高いもので、たぐいない国民の宝”が、それであるという。なんと抽象的な答えであろう。この『国宝』の正体にせまり、真の魅力を知るために、あらゆる角度から徹底調査をおこなった。散歩ガイドや国宝リストもついに必携版。
がんと闘う人々とその家族を招待し東京深川で一年に一度だけかかる創作落語がある。その高座に上るのは悪性の肺がんから生還した会社員。自らの体験をもとにしたその落語は全ての人に生きることの意味を投げかける。
最近では、共観福音書(マタイ、マルコ、ルカ)や、新約聖書の中で難解とされてきた箇所のほとんどが、ヘブル語特有の文法や慣用語を考慮せず不自然なギリシャ語に訳されていたという前提に立ち、従来とは異なった角度からの新約聖書解明が進められています。本書では、デイビッド・ビビン氏らの研究に基づいた最新解釈のほか、聖書の真理を裏づける興味深い科学情報、ならびにヘブル語聖書(旧約聖書)に基づく新解釈等を「補注」に掲載しました。
昭和三三年、五六歳の春から雑誌連載五年ー。昭和三八年夏に中断し、晩年には出版も禁じたベルグソン論。著者の遺志の告知のために、特に別巻として収録する。
その時々の社会情況、文学・思想情況に対して、果敢な発言を行い、時代を先導してきた思想家・吉本隆明。その思想の歩みを対談で辿り、時代と思想的課題の推移を、今、改めて問い直す。江藤淳、鶴見俊輔、ミシェル・フーコー、佐藤泰正、大西巨人、高橋源一郎、谷川俊太郎との、時代を象徴する七篇の対談は、互いの立場を超えた鋭い問題意識の応酬で、読者を白熱した場へと連れ出す。精選された一冊。
日本の民間航空界裏面史。一整備士から日本の空を制した元全日空副社長浅倉博氏の苦難の道のりを感動的に描いた好著。ヘリコプターからジェット機まで整備一筋に歩んだ飛行機屋の技術魂を伝える。
夫婦は、平凡だが、幸せな暮らしを送っていた。しかし結婚十年目のある日を境に、生活は一変する。妻が、体が溶けて水になるという原因不明の奇病に冒されたのだ。変化していく妻と迷走する夫…。ふたりの世界が溶解していく。幻想ホラー恋愛小説。
うつ病の淵から這い上がった「私」のルーツがここに在る。病の苦しみを背景にした痛切ながら鮮やかな青春物語であると同時に心のバイブルとも言える詩集である。
演芸、映画、演劇、音楽、格闘技。新世紀日本の大衆芸能を“客席王”文夫クンがスルドイ視線でギョロリと観た!小さん死去から北野監督「座頭市」まで、「クレヨンしんちゃん」に泣き、気志団に興奮、古きを懐かしみ、新しきに燃える業界きっての見巧者による一大芸能クロニクル、好評パート2。特製・登場芸能人索引付き。
今こそ、今だからこそ、伝えてみませんか?世の中がいくら移り変わっても、ずっと変わらないもの、それが、親子の絆。そして、家族の想い。
がんばれヨナ!あの娘は目の前!ヨナ・ブラックがみずみずしい感性で綴る、日記形式の青春小説第2巻。