上田市の塩田平で一人ひっそりと陶芸をしている栗原桂は夜中に地響きで目を覚ました。隣の地所に大型ダンプが廃材を捨てていたのだ。それから二週間ほど経った頃、刑事が桂を訪ねてきた。かつて彼女と縁談のあった遠縁の男の妻が失踪したというのだ。男は有名な製粉会社の次期社長と目されていたが、最近、離婚話が持ち上がっていた。宮之原の協力を得て、桂が真相を探るうちに、隣の地所から女性死体が発見される。事件の裏には産業廃棄物にからむ政官界の闇が見え隠れする。
でっかくかせげる「爆走サイン馬」指名法を大公開!一級のプロ馬券師が勝利を決める!“桜花賞、皐月賞、天皇賞(春)、オークス”総取り作戦満載。
日本人の信仰の原点がわかる。とかく難解な神道の教義のしくみや日本の神々に対する信仰心の実情をわかりやすく解説。現代に生きている神道の発想と神社の色々、神事とお祭りの由来など。
われわれは、仏像の礼拝の対象であるすべての仏像を一般に「仏像」と愛称で呼んでいるが、厳密には、如来の像だけが仏像といえる。ところが、わが国では時代が下るにつれて、その他の菩薩・明王・天・垂迹・祖師の像がつけ加えられるようになった。それぞれの仏像のルーツとそのはたらきなどをわかりやすく解説。
正確なドリブルやシュート、豪快なヘディング、果敢なディフェンス…トップ選手の華麗なプレーは、彼らが少年期に毎日ボールに触れ、基本的な練習を積み重ねた成果である。サッカー選手が大成するか否かは、この時期の基礎練習にかかっている。-“ビッグプレーヤーの卵”にとって何より大切な今の時期に、いかに有意義な練習ができるか。そのガイドとして、本書を活用してほしい。
伝統工芸ってどんなもの?日本の伝統工芸がはぐくまれた歴史的な背景と現在つくられている伝統的工芸品を素材別・種類別に解説します。わたしたちがくらす都道府県ごとに、地域に伝わる伝統的工芸品の由来や製造工程などを徹底的に紹介します。現在の日本の伝統工芸産業のかかえる問題、明るい未来のためのとりくみなどを、データで分析。全国の伝統的工芸品の産地組合、産業会館などをまとめた、見学や体験学習に役立つ資料も満載。
宇宙に浮かぶ全長六マイルのシーラカンス。それは航行中の船舶の修理や造船を目的とした浮きドックだった。宇宙捕鯨船バッカスのクルーとなった沖田正午は、この巨大な浮きドックで一週間の休暇が与えられた。艦長の娘・亜衣や美少女アンドロイドのリスベルたちと、束の間の休息を楽しむ正午だったが、異星人のジャニオルン人に襲われてしまう。動物公園から逃げ出した不死の怪物ベレムノーズにも追いかけられ、絶対絶命のピンチに追い込まれるのだが…。前作をしのぐスケールで贈る、スペースファンタジーの傑作長篇小説。
北朝鮮とイラクを「ならず者国家」と非難し、イラク攻撃へ着々と準備をすすめるブッシュ政権。ウディ・アレンやビリー・ワイルダー、獅子文六や山本夏彦、映画やラジオや本のことを書きながらも、そこには「つい“時代”が滲み出て」しまうのだ。時代観察の達人がつづる最新最強のクロニクル第5弾、待望の文庫化。
芸術家で科学者でもあった万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチ。レオナルドの人間性に照明をあて、その個性や狂気を読み解く新しい試み。人間レオナルドを解明する待望の書。
事前予想で的中を生み出す第二巻。
「自由」と「平等」がともには実現できないとき、私たちはどちらを優先させるべきなのだろうか?フランス革命の渦中にあって、行政府がおのずから担ってしまう専制的な体質をいち早く指摘し、草創期のアメリカに健全な民主主義と自由の実現を見た、トクヴィルの思想の全貌。『アメリカの民主主義』(第1巻・1835年/第2巻・1840年)と『旧体制と大革命』(第1巻・1856年/第2巻・未完)、および膨大な書簡群を読み解きながら、地方自治、陪審、アソシアシオンを「民主主義の三つの学校」と位置づける。冷戦の終結、社会主義の崩壊ののち、その先見性がおおいに再評価された大思想家の思索像。