南のあたたかい海で生まれた子くじらカーポくん。じゅうぶんな体力がついたころ、北の海のおうちをめざして、長い長いたびがはじまりました。長い長いたびの中で、せいちょうしてゆく子くじらカーポくんと家ぞくのきずなをえがく。
20世紀後半を代表する旧ソ連生まれのチェリスト、ロストロポーヴィチのドキュメンタリー。彼の十八番として知られる3曲の演奏を通し、時の政府と対立し亡命したロストロポーヴィチの人間性を浮き彫りにしている。
ある寒い雪の日、川で瀕死の状態の子犬と出会った“お母さん”。急いで動物病院に連れていったものの、眼球が飛び出し、頭部にひどい怪我を負っていたため、懸命な治療にもかかわらず、その犬は視力を失ってしまいます。その犬・海くんは“お母さん”と、先住の犬2匹、猫1匹と一緒に生活を始めます-。目が見えない海くんにとって、普通に生活することはとても大変なことでした。それでも海くんはいつも前向き。決して生きることを諦めませんでした。そんなひたむきな海くんに励まされる読者も多いことでしょう。“お母さん”の最高のパートナーとなった犬・海くんの成長を綴った日記。
なにをするにもいつも一緒のたっくんとみぃちゃんは、大のなかよし。ところが、ふとしたことでけんかをしてしまいます。自分がいけないときには、素直にあやまって、ゆるしてあげる。簡単なようで、とっても難しい…おたがいに思いやること。ちっちゃい二人は、もとのえがおにもどれるかな。
ふたりのジャズ・ジャイアントが出会った記念すべきデュオ・アルバム。種類の近い楽器による共演だが、巧みにダイナミズムを使うなど、まったく飽きさせない。彼らの引き出しの多さにも圧倒される1枚。1972年の録音。
結成15周年となる2008年の第1弾シングルは、有村竜太朗の独自の世界観が凝縮された力強いミディアム・バラード。切ないメロディの中に、やがて訪れる穏やかな春を感じさせるナンバーだ。
20世紀のフランスを代表する作曲家メシアンの伝記は多く著されている。しかし、代表作「時の終わりへの四重奏曲」について書かれていたとしても、それは作曲法の歴史的考察でしかなく、さらなる理論的分析への序章にすぎない。四重奏曲の歴史に触れている著者の多くが二次的資料か作曲家自身の言葉を引用している。他の三人の演奏家やその家族への取材、歴史的初演についての証言、初演がおこなわれた第八A捕虜収容所に関する資料を検証したものは、ほとんど見られない。本書によって、「時の終わりへの四重奏曲」誕生の歴史は初めて記される。捕虜収容所での生活を描き、この作曲家とドイツ当局や仲間の音楽家たちとの関係、メシアンが語りたがらなかった収容所での体験などを調べた。初演を前後して、メシアンたちは幸運をつかんだが、それはこの四重奏曲の歴史のなかでもっとも興味をひかれるであろう。
全米視聴率NO.1を独走するクライム・サスペンス「CSI:」シリーズ。
アメリカ最大の都市NY。多種多様な人種が暮らすこの街で起こる凶悪で複雑な難事件に取り組む捜査班をスタイリッシュかつスリリングに描く!
NYのCSIチームを率いるのは、映画『フォレスト・ガンプ 一期一会』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた実力派俳優、ゲーリー・シニーズ。彼の右腕・女性刑事ボナセーラ役を、TV「プロビデンス」主演によって、米国の雑誌の読者投票でお気に入りの女優に選ばれたこともあるメリーナ・カナカレデスが演じる。
そして「CSI:マイアミ」シーズン4の第7話「NYからの使者」が「CSI:NY」シーズン2第7話「再びの地、NY」に続くという、ただのゲスト出演ではない大胆なクロスオーバーが実現!
「NY」のマックと「マイアミ」のホレイショの再コラボレーションが大きく注目を集め、全米で高視聴率をマーク。
全米視聴率NO.1を独走するクライム・サスペンス「CSI:」シリーズ。
アメリカ最大の都市NY。多種多様な人種が暮らすこの街で起こる凶悪で複雑な難事件に取り組む捜査班をスタイリッシュかつスリリングに描く!
NYのCSIチームを率いるのは、映画『フォレスト・ガンプ 一期一会』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた実力派俳優、ゲーリー・シニーズ。彼の右腕・女性刑事ボナセーラ役を、TV「プロビデンス」主演によって、米国の雑誌の読者投票でお気に入りの女優に選ばれたこともあるメリーナ・カナカレデスが演じる。
そして「CSI:マイアミ」シーズン4の第7話「NYからの使者」が「CSI:NY」シーズン2第7話「再びの地、NY」に続くという、ただのゲスト出演ではない大胆なクロスオーバーが実現!
「NY」のマックと「マイアミ」のホレイショの再コラボレーションが大きく注目を集め、全米で高視聴率をマーク。
女性俳句史上、ひとつの画期といわれる中村汀女、星野立子、三橋鷹女、橋本多佳子の四T時代。女性俳句の礎を築いた四人を軸に、伝統派、革新派、境涯派、自由律派などが個性的な作風を展開する。卓越した作品ゆえに代作説まで出た沢田はぎ女、夭折の飯島みさ子と村山たか女、作家吉屋信子、舞踊家武原はん女、新橋芸者竹田小時と下田実花、銀座の女将鈴木真砂女など、女性俳人たちの織りなす十七字の人間模様。
たとえば「メランコリー」。フロイトやラカンら近代の精神分析学により「対象」と「所有」の病理とされ研究対象となったこの病は、中世の修道士の無気力に発し、「狂気」「欲望」「並外れた詩人」という極端な矛盾を孕む黒胆汁の気質と考えられ、デューラーの作品に結晶する。中世の物語や恋愛詩、エンブレムや玩具、ダンディズムや精神分析、それらは言葉とイメージがつむぎ出した想像と忘却の変遷の保管庫=「スタンツェ」である。西洋文明における豊饒なイメージの宝庫を自在に横切り、欲望・感情・言葉のみならず欠乏・喪失が表象に与えてきた役割をたどる。21世紀を牽引する哲学者の博覧強記。
近代社会存立の仕組みには、自己否定へ導くダイナミズムが潜んでいる。本書では自身の中に他者を孕むその様を、二つ焦点(=中心点)をもつ楕円になぞらえ、近代の本性に迫る。他者という存在に投資することで初めて成り立つ資本制の構図を明らかにし、その起源を錬金術に求めた。近代の萌芽から帰結まで様々な題材を議論することで、我々の社会の有様を示す。現代社会の問題に真摯に向き合いつつその行く末を論じる、著者の多層的見識が十全に発揮された意欲的論考。
富山県の一隅・砺波市に全く新しい高齢者医療住居が誕生する。在宅でも、病院でもない。家族とゆっくりそのときを迎える空間、ナラティブホーム。そこでは、家族とスタッフと医師が一緒になって、患者の元気なときからの生活史を作成します。ナラティブアルバムと呼ばれる生活史を作ると、スタッフも患者を一人の人格として扱うようになりました。カルテには、高齢者のつぶやきを細大漏らさず記録し、ナラティブシートとして家族に読んでもらいます。第三者にはまったく無意味なつぶやきも、遺族にとってはとても意味のあるものなのです。そして、医師は患者の葬儀にも参列して、経過の報告をします。医師が葬儀に出席する理想の終末期病院の物語。
女人禁制だった酒造りの世界に飛び込み、自らの名を冠した大吟醸酒を造り上げた女性杜氏の奮闘を描く。四国でただひとりの女性杜氏育子の夢と挫折と愛の青春記。