村上春樹が語る村上春樹の世界。19本のインタビューで明かされる、いかに作家は生まれたのか、創作のプロセスについてー。公の発言が決して多くない村上春樹は、ただしいったんそれに応じるや、誰にも決して真似できない誠実さ、率直さをもってどこまでも答える。2011年6月に行われた最新インタビューをオリジナル収録。
母手作りの、バターがとろける甘いホットケーキ。父が大好きだった、少し焦げ目がついたビーフン。遅い青春時代に食べた、夜明けのペヤング…。味の記憶をたどると、眠っていた思い出の扉が開き、胸いっぱいになった事はありませんか?優しい視点でユーモアたっぷり、胸にホロリとくる22品の美味しいカラーイラストエッセイ集。
わたしたちは知らなかった。間もなく或る家族が越してくること。そして彼らによって、わたしたちの幸福な日常が脅かされることを。新興宗教にハマった家族から囚われの少女を救い出すのはー?平凡なニュータウンで起きる異常な事件。
小6の少女・朋美が誘拐され、殺された。捕まったのは少年3人。だが少年法に守られ、「獣」は再び野に放たれた。4年後、犯人の1人が転落死する。失踪した朋美の父・俊彦が復讐に動いたのか?朋美の元担任・香織はある秘密を抱えながら転落現場に向かうのだがー。“慈悲なき世界”に生きることの意味を問う、著者集大成!
俺はいつも、「オバアチャン、オバアチャン、オバアチャン」で、この家にいて祖母に向き合う時にだけ、辛うじてこの世に存在しているみたいだ。第131回芥川賞受賞作。
わたし、お母さんのおひなさま、捨てたくない…。記憶の中の春は、幾度となく巡り来てひとびとの胸をうるおすものがたりの歳時記ー「春」の巻、12編。
毎日、真面目に生きているつもりなのに…なぜか、すべてがコントになってしまう人生。大笑いして、ちょっぴり泣ける、悲喜劇エッセイ。
世界不況の影響で厳しさを増す就活。ネットで飛び交う情報の何が真実か。いったいどうすれば勝ち抜けるのか。超人気企業の人事部長が「面接の裏」「本当に欲しい人材」「仕事とは何か」を本気で語った究極の就活バイブル。
体、言葉、季節、旅、本、日常など、あれこれ。「乳と卵」「ヘヴン」の川上未映子が放つ、魅惑のエッセイ集。
怒りのスチュワーデス、嘆きのパーサーがすべて暴く。“空飛ぶスキャンダル”の全内幕。
世界一スマートな企業の社員採用理念は、超高IQか、それとも型破りの発想と情熱なのか。並みいる秀才をうならせる、驚異の難問・奇問のパズルとクイズの数々。逸材発掘の秘術のベールを剥ぎ、難関突破の傾向と対策の全てを公開する。真の知性とは何かを根源から問い直す。
真っ白に海が凍るオホーツク沿岸の町で、静かに再会した男と女の凄烈な愛を描いた表題作、酪農の地を継ぐ者たちの悲しみと希望を牧草匂う交歓の裏に映し出した、オール讀物新人賞受賞作「雪虫」ほか、珠玉の全六編を収録。北の大地に生きる人々の哀歓を圧倒的な迫力で描き出した、著者渾身のデビュー作品集。
生き残りのカギは「教養」です!「日経新聞」人気連載ビジネスパーソン、学生から大反響。
日暮里駅から徒歩10分。ちょっとレトロな雑居ビルの2階にある増山超能力師事務所ー。所長の増山率いる、見た目も能力も凸凹な所員たちは、浮気調査や人探しなど、依頼人の悩み解決に今日も奔走。超能力が使えても、そこは人の子。異端の苦悩や葛藤を時にユーモラスに時にビターに描く人気シリーズ第1弾。
「犯人は○○だよ」。クラスメイトの鈴木太郎の情報は絶対に正しい。やつは神様なのだから。神様の残酷なご託宣を覆すべく、久遠小探偵団は事件の捜査に乗り出すが…。衝撃的な展開と後味の悪さでミステリ界を震撼させ、本格ミステリ大賞に輝いた超話題作。他の追随を許さぬ超絶推理の頂点がここに!第15回本格ミステリ大賞受賞。
それでも、人生は続く。不器用で不屈の人間たちに捧げる、涙と笑いのノンフィクション!雑誌ジャーナリズム賞作品賞受賞。
情報が氾濫している現代社会だからこそ、著者は「スロー・リーディング」を提唱する。「量」より「質」を重視した読書経験は、5年後、10年後にも役立つ教養を授け、人生を豊かにしてくれるだろう。夏目漱石、森鴎外、フランツ・カフカ、川端康成、三島由紀夫など不朽の名作から自作の『葬送』まで、深く理解することが可能になる、知的で実践的な読み方を紹介する。
十六歳の北一は、亡くなった岡っ引き・千吉親分の本業だった文庫(本や小間物を入れる箱)売りで生計を立てている。やがて自前の文庫を作り、売ることができる日を夢見て。ちょっと気弱で、岡っ引きとしてはまだ見習いの北一が、相棒となる喜多次と出逢い、親分のおかみさんなど、周りの人に助けられながら、事件や不思議なできごとを解き明かしていく物語。宮部ワールドの要となる新シリーズ、待望の文庫化。
僕らの通う鏡沢高校には校則がない。ただし、入学式のときに生徒手帳とともに分厚い六法を受け取る。校内のいたるところには防犯カメラが設置されてもいる。髪色も服装も自由だし、タピオカミルクティーを持ち込んだって誰にも何も言われない。すべてが個人の自由だけれども、“法律”だけは犯してはいけないのだ。現役弁護士作家の特殊設定リーガルミステリー。