わかりやすいニュース解説でひっぱりだこの池上さんが、さらに基礎のキソ、読者も思わず「そこからですか!?」と驚き呆れるレベルから、世界の難問50を解き明かします。私たちの生活に直結するニュースを理解するために、ビジネスマンから就活生まで必読の書です。
「あたし、当たり前の幸せなんか、いやだ…」。大人になりきれない37歳のレミちゃんともう子どもではいられない15歳の藍子。心ゆさぶる友情の物語。
なぜジャン・ヴァルジャンは、パリのその街区に身を隠したのか?里親から虐待を受けるコゼットが、夜店で見ていた人形はどこ製か?19世紀の美麗な木版画230葉を106シーンに分け、骨太なストーリーラインと、微に入り細を穿った解説で、“みじめな人々”の物語をあざやかに甦らす。長大な傑作の全貌がこれ一冊でわかる。
凶暴な美しさを秘め、友愛を体現する唯一無二のヒロイン像と圧倒的なSF世界ー1984年公開の映画『風の谷のナウシカ』は戦後のカルチャー史の中でも異彩を放つ作品だ。当時の制作現場の様子を伝える貴重なインタビューに加え、映画の魅力を立花隆、内田樹、満島ひかりら豪華執筆陣が読み解くジブリの教科書シリーズ第1弾。
歩道、電車の中、映画館、ラーメン屋の前、コンビニのレジ周辺、その他もろもろ。あなたの「キュン」はどこに隠れてる?甘酸っぱいときめき満載のイラストエッセイ。
小蔵屋を営むお草は、新聞記者の萩尾の取材を手伝って以来、萩尾と、彼のライフワークである民俗学の師匠・勅使河原、その娘のミナホのことが気にかかっている。15年前のある“事件”をきっかけに、3人の関係はぎくしゃくしているらしいのだ。止まってしまった彼らの時計の針を、お草は動かすことができるのか。好評第3弾!
子どもの頃から食いしん坊。お酒もたしなみ、B級も珍味もペロリ。日々ごはんから旅グルメまで大盛りの一冊です!
対テロファイナンス専門のエコノミストが放つまったく新しい角度からの「イスラム国」-。多頭型代理戦争の間隙をつき、領土をとり、いち早く経済的自立を達成した「イスラム国」は、テロリストがつくる史上初めての国家となるのか?
科学捜査官リンカーン・ライムは、犯罪の天才ウォッチメイカーが獄中で死亡したとの報を受けた。その直後、新たな難事件がもちこまれるー腹部に謎めいた文字を彫られた女性の死体が発見された。犯人はインクの代わりに毒物で刺青を刻み、被害者を毒殺したのだ。現場で発見できた証拠物件はごくわずかだったが、犯人が残した紙片はニューヨークで起きたある連続殺人に関する書籍の切れ端だったーライムが解決した“ボーン・コレクター”事件である。犯人はボーン・コレクターの手口とライムの捜査術に学び、殺人をくりかえしているのか?次の犯行はどこで起きるのか?被害者に彫られた文字は何を意味する?スキン・コレクターの真の狙いはいったい何か?すべてを解くカギは証拠の中に!“ドンデン返しの魔術師”ディーヴァーが放つ会心作。緻密な伏線と手がかりから、二重三重に擬装された衝撃の完全犯罪が浮かび上がる!
声の小さな皆川七海は、派遣教員の仕事を早々にクビになり、SNSで手に入れた結婚も、浮気の濡れ衣を着せられた。行き場をなくした七海は、月に100万円稼げるというメイドのバイトを引き受ける。あるじのいない大きな屋敷で待っていたのは、破天荒で自由なもうひとりのメイド、里中真白。ある日、真白はウェディングドレスを買いたいと言い出すが…。岩井俊二が描く現代の嘘と希望と愛の物語。
14歳の時に女児を殺害し、身を隠すように暮らす元「少年A」。少年に惹かれ、どこかにいるはずの彼を探す少女。その少女に亡き娘の姿を重ねる被害者の母親。そして環の外から彼らを見つめる作家志望の女性。運命に導かれるように絡み合う4人の人生は思いがけない結末へ。人間の深奥に切り込む著者渾身の物語。
日本に併合された朝鮮半島、釜山沖の影島。下宿屋を営む夫婦の娘として生まれたキム・ソンジャが出会ったのは、日本との貿易を生業とするハンスという男だった。見知らぬ都会の匂いのするハンスと恋に落ち、やがて身ごもったソンジャは、ハンスには日本に妻子がいることを知らされる。許されぬ妊娠を恥じ、苦悩するソンジャに手を差し伸べたのは若き牧師イサク。彼はソンジャの子を自分の子として育てると誓い、ソンジャとともに兄が住む大阪の鶴橋に渡ることになった…一九一〇年の朝鮮半島で幕を開け、大阪へ、そして横浜へー。小説というものの圧倒的な力をあらためて悟らせてくれる壮大な物語。構想から三十年、世界中の読者を感動させ、アメリカ最大の文学賞・全米図書賞最終候補作となった韓国系アメリカ人作家の渾身の大作。
忘れることなどできようかー秘められた過去や知られざる思い。珠玉の8編。書下ろし作を収録。
暴風雨、高潮、干魃、感染症の拡大…。気候大災害が今世紀中に奪う命の数は、COVID-19の5倍にものぼる。惨劇を避けるため、ビル・ゲイツは科学、経済、政治の専門家と協力して気候変動解決のブレークスルーを探し求め、来るべき世界の姿を思い描いてきた。10年にわたるその取り組みは、あらゆる人が科学文明のもたらす豊かさを享受できる「本当に持続可能な世界」を指し示している。今なお世界の最先端をリードするテクノロジーの巨人が、我々が歩むべき前進の道を提示する。
インテリ男はなぜセクシーでないか?浮気弁護論、殺し文句についての考察。男の色気、嘘の効用について。成功する男、わが心の男。腹が出てきたらもうおしまいか等々、塩野七生が男たちに贈る辛辣にして華麗、ユーモアと毒にみちた54章の「男性改造講座」。若者から老人まで、男が本当の大人になるための最良のバイブル。
20世紀後半になって分子生物学は飛躍的な発展をとげ、いずれは生命現象のすべてが物質レベルで説明がつくようになるだろうとの予測すらある。その中で100年に1度という利根川進のノーベル賞論文はどのような意味をもつのか。立花隆が20時間に及ぶ徹底インタビューで、私たちを興趣あふれる最先端生命科学の世界にいざなう。
真珠のように美しく気高い、男爵の娘・瑠璃子は、子爵の息子・直也と潔い交際をしていた。が、家の借金と名誉のため、成金である勝平の妻に。体を許さぬうちに勝平も死に、未亡人となった瑠璃子。サロンに集う男たちを弄び、孔雀のように嫣然と微笑む妖婦と化した彼女の心の内とは。話題騒然のTVドラマの原作。
江戸の大川端にある小さな旅篭「かわせみ」。そこに投宿する様々な人たちをめぐっておこる事件の数々。その渦の中に巻きこまれながら、宿の若い女主人るいと恋人神林東吾の二人は、互いに愛を確かめ合い、次第に強く結ばれていく…江戸の下町情緒あふれる筆致で描かれた人情捕物帳。人気シリーズ「御宿かわせみ」新装版第一弾。