理論物理学者のロバート・オッペンハイマーは、ロス・アラモス研究所初代所長としてマンハッタン計画を主導し、広島、長崎に災厄をもたらした原子爆弾を生み出した。その結果、「原爆の父」と呼ばれるようになるが、彼自身は名声の陰で原爆のもたらした被害、さらに強力な兵器「水爆」の誕生につながる可能性があることに罪の意識を抱き、その開発に反対の意思を表明していた。本書は、これまでに数多く書かれたオッペンハイマー伝をつぶさに再検討し、その多くに異を唱える。豊富な史料をもとに、彼の足跡を丹念に辿り、政治に翻弄され、欺かれた科学者の実像に迫る。
静岡のゴミ屋敷の焼け跡から、3年前に東京で失踪した若い女性の遺体が見つかった。逮捕されたのは、23年前の少女殺害事件で草薙が逮捕し、無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。町のパレード当日、その男が殺されたー容疑者は、女性を愛した普通の人々。彼らの“沈黙”に、天才物理学者・湯川が挑む!
細胞・脳・内臓・筋肉・骨格ー人体の構造・はたらきとしくみを精密画で詳しく解説。
少納言・坂上彦麻呂は、夜な夜な怖ろしげな美女から手に噛みつかれる夢を見る。目覚めると実際に赤い傷がー蘆屋道満が活躍する「にぎにぎ少納言」、虫めづる露子姫が登場する「塔」、そして今日も晴明と博雅は京の怪異に奔走する。夫婦の情愛、前世の因縁、虫の音と妙なる琵琶の響き。昭和・平成・令和と愛され続けて16巻目!
半世紀近くにわたって読み継がれた、至高の現代文教本がここによみがえる!「文章を読む」とは、書かれた言葉の何を拾い上げ、それらをどう関係づけることなのかー。数々の小説や評論を題材に、重要な箇所をどのように見分けるかを、実演を織り交ぜながら徹底的に解説する。本書は、「文学的な文章」「論理的な文章」の2パートに分かれ、高校教科書の定番教材も多数収録。読者は、目の前にある文章について、内容や表現だけでなく、その表現を選んだ書き手の感性や想像力までも、つかめるようになるだろう。
あいさつ、ふるまい、人間関係からトラブル防止まで、プリンセス級のかわいさと強さを手に入れる!
アン34歳、美しい村の炉辺荘に暮らす。三男三女のわが子に慕われる母の喜び、医師の夫ギルバートを愛し愛される妻の幸せ、平穏な日常を生きる安らぎ、子どもたちの成長と冒険。人生のささやかにして甘美なものを大切に生きるアンが主人公として描かれる最後の長編小説。日本初の全文訳・訳註付アン・シリーズ第6巻。
NewsPicks創刊編集長が提案!「夢」も「お金」もあきらめない。会社に縛られない自分らしい生き方。100人以上の起業家やプロフェッショナルへ徹底取材し、絶対に成功する秘訣を詰め込んだ『起業の教科書』の決定版。
四国・松山の名門校に通う二人の男がいた。後に代議士となった男は、周囲を魅了する輝きを放っていた。秘書となったもう一人の男は、彼を若き官房長官へと押し上げた。「この政治家が、もしも誰かの操り人形だとしたら?」最初のインタビューでそう感じた女性記者は、隠された過去に迫る。
新小岩駅南口、下町情緒溢れる商店街の路地裏にある居酒屋・米屋。カウンター七席の小さな店に今夜も悩みを抱えた客が訪れる。定番のお酒と女将の手料理を口にすれば、いつしか心は軽くなって…。でも、この店には大きな秘密があったのです。「食と酒」小説で大人気の著者が贈る、ちょっと不思議でしみじみ温かい居酒屋物語。
僕が恋したのは美しい80代の女性でした。切ない恋に苦しんでいた大学院生の岡田一心は伝説の女優「鈴さん」との出会いで、本当の優しさに触れた。
「王になりたいのさ」。秦王朝末期、小家の青年・劉邦は幼なじみに嘯く。農作業を手伝わず、口八丁の男はやがて挙兵し、たびたび敗れながら、ついに垓下の戦いで項羽を下す。漢王朝の始祖を、彼と共に動く影のように生きた五人ー敵、味方、臣下、息子、儒者ら同時代人の目で描く長篇のごとき読みごたえの連作短篇集。
いまの自分の「ちょうどいい」を見つけよう、最新エッセイ集。
マーケティングの第一人者コトラーによる、最も初心者向けの入門書。原書14版となる本書は、マーケティングとは何か、という基礎的な内容から、近年その重要性が増しているデジタルマーケティングまで、豊富な事例とともに懇切丁寧に解説されている。すべてのビジネスパーソン、あるいは今後、マーケティングを学ぼうとする人におすすめしたい1冊。